専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

御意見番

今週開講された酒造技能士養成講座は、講師陣としてはその畑を生きてこられた経験豊富な皆さんにお願いしていて、杜氏さん、工業技術総合センター元職員、税務署員等の専門家のお話が聞けますが、やっぱり一番の先生ってことになるとお酒造りの師匠である大杜氏さんをメインの御意見番として柱に据えておかなくっちゃなりません。

この講座では岡谷市の高天酒造のI杜氏さんにその役をお願いしているんですが、県内では最も信頼の厚い杜氏さんのひとりで、県の杜氏会長も長く歴任されて、全国から杜氏が集まる東京で開催される講習でも長いこと講師を務めてこられたほどの経験の持ち主。小柄な方ですが、まだまだお元気でご活躍の名杜氏さんです。

私も、普段はほとんどお話しする機会もないI杜氏さんと、これほど長い時間一緒にいられるチャンスはないわけで、今回の仕事における私の最大の役得だったんじゃないかと思うんですよね。お酒造りの話ばかりはしていられませんけど、大先達から直接にいろいろと経験談をうかがうことができて、こんなに勉強になることはそう滅多にあることじゃありません。

もちろん、主には講習生たちに向けての初級編の話になるんですけど、それ以外の時間にはもっともっと専門的な内容を、後輩杜氏である私に直に伝授してくれたりなんかして、私も今回は気分的には生徒の立場でいたことの方が多かったくらいです。酒造りにおいては経験に勝るものはありませんから、どう転んでも敵うわけがないI杜氏さんから教わることは、もういくらでもあるんですよね。

古い映画の題名じゃありませんが、人間の最大の証明は経験なんだとか。人は経験したところまでしか理解できないんだってことは、お酒を造って30年にも満たない私のようなひよっこでも実感するところです。私の倍もの経験を積み重ねてきた先輩と長い時間を共有できたことは、私にとっても大変意義のある養成講座になったと言えるでしょうね。


□□□ ポイント低くても1番です(汗) □□□
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抜け殻

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さすがに5日間に渡る出張は疲れましたね。ただ今、ちょっとした抜け殻状態です(笑)。期間が長かったっていうことに加えて、技能士養成講座の実習中は夜中起き出していろいろやんなくっちゃなりませんでしたから、睡眠不足的な影響もあるはずですけど、もう若くはないんだとつくづく思い知らされてます(汗)。

でも、この疲れを軽減するのに一役買ってくれた心遣いもいろいろあったんです。これまで、工業技術総合センターにろくな布団がなくて、自分で持ち込んだ寝袋に寝ていたんですけど、今年は立派な布団をどこかから借りてくれて、寝る環境はとても良かったんですよ(笑)。長い時間寝られなくても眠りは深かったですね。

晩御飯もひとりでコンビニおにぎりをほおばるなんてことなく、皆でちゃんとしたものが食べられましたし、なんだかんだで気持ちが良くなる程度のアルコールを飲む状況にもなりましたから、ストレス発散には役立ったはずです(笑)。いつものように飲んじゃうと仕事になりませんから、十分に気を付けてましたけどね。

この抜け殻状態にあって、会社に戻ると、いなかった分の仕事は溜まっているわけですし、こまごまと報告事項はあるし、そんなに楽をしようなんて思っちゃいませんけど、緑の草原で青い空に白い雲が流れていくのをのんびり眺めていたい気分になるのは、きっと私だけじゃないはずです(笑)。

何とも実のないブログになっちゃいましたけど、上の写真は今回の実習中でのひとコマで、手前の列と奥の列の18種類のお酒のマッチング試験です。18種類なんて基本的には不可能なんですけど、これは特徴的な異臭を人為的に付けたサンプル酒ですから、ある程度利き分けられるものもあるんですよね。こうやって、実習中にもお酒が口から入るんだから、知らず知らずのうちに飲み疲れも溜まるってわけです(笑)。


□□□ 気分を入れ替えて頑張りましょう! □□□
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忙中閑有



今回の酒造技能士養成講座のカリキュラムは実習が半分、座学が半分ってくらいですが、それをそつなくこなすのは運営側とするとなかなか容易なことではありません。工業技術総合センターの皆さんが動いてくれるから何とか形になってますが、実習を含めて人を教えるってことは、中途半端なことはできませんから大変なことだと思いますね。

この苦労が実って、長野県の酒造メーカーの技術レベルが上達してくれれば本望ですし、その結果として県産酒の評判が上がってくれればこんなに嬉しいことはありませんが、すぐに実利に結びつくわけじゃありませんから、いかに我慢して続けていけるかが大切なんだと思いますね。とは言え、私としてもずっとこのまま講師を続けるのは苦しいんですけどね(笑)。

忙しい日は本当に忙しいんです。朝から酒米を蒸して、麹室に引き込んで、種付けをして寝かせたら、今度は座学が始まって、何ということかこの日に限って税務署さん主催のコンプライアンス会議なんていうのにも出席しなくっちゃならなくて、それを途中で抜け出して私が担当する講義を2時間やって、夕方から夜中にかけては麹のお守りに入るっていう感じです(汗)。

かと思えば、翌日は私が担当する座学はなくって、逆に講座の実習生達と一緒に他の先生の講義を聞かせてもらったりなんかして、新鮮な気分で勉強させてもらえたりしましたよ。会社にいる時みたいに電話はかかってこないし、来客もないし、別に何か自分のことができるわけでもありませんけど、こんな時間の使い方ができるのは実に久し振りでしたね(笑)。

さてさて、もう一晩麹の面倒を見たら、明日は出麹です。私は、麹のパートだけ一生懸命にやれば後は無罪放免になって、酒母やらもろみやらの仕込みの実習には参加しなくても良いことになってますから、とにかく使える麹を出すのに全力投球です。2晩くらいしっかり寝られなくても、造りの時期からすれば屁でもありませんから、もう1晩は実習生達と頑張りまっせ!!!


□□□ ブログを書くのもカツカツです(汗) □□□
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養成講座



今回の4泊5日の出張は、初日が酒Trapっていうだけで、残りの3泊4日は酒造組合と工業技術総合センターが行なっている『酒造技能士養成講座』の『麹編』の講座のためです。私は、酒造組合での製造技術委員っていう立場のおかげで、この講座の世話をしたり講義も受け持ったりして、実は結構大変な役割を背負わされちゃっています(汗)。

数年前に県からの予算が下りて、センターに大変立派な試験醸造設備ができたもんだから、この養成講座では本格的な製造実習が行えるようになって、長野県内の酒造メーカーに勤める若手蔵人への実地教育が本格化してるんですよね。実際に麹造りからお酒を仕込んで搾るまでを実習して体験できるんですから、若手達にとってはいい勉強の機会になっているんだと思います。

今回は麹を造る実習がメインですが、その合間に各種の座学が入っていて、税務署から講師を招いたり、センターの職員が教鞭をとったりしますが、中に酒税法で定められた記帳についてのコマがあって、私はそこも担当になってますから、麹を造ったり講義をしたりとそれなりに忙しいんですよ。事前の準備もしなくっちゃなりませんしね(汗)。

これまでも、センターからの依頼で何回かこの設備を使って麹を造ってきましたが、洗米から始まって出麹までが3泊4日かかりますから、もう何泊センターの休憩室に寝泊まりしたか分かりません(汗)。でも、今回は私が寝るための布団一式を3泊分借りてくれましたから、大してゆっくり寝てもいられませんが寝心地はとても良くてラッキーです(笑)。さてさて、そんじゃ、麹の面倒でもみてきましょうかね・・・。


□□□ 会社で麹を造るより慌ただしいです(汗) □□□
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酒Trap



さて、昨日ご紹介した賄いをいただいた後に臨んだのが、今年で4回目となる『酒Trap』なる挑発的なネーミングの日本酒イベントです。いろんな罠が仕掛けられたイベントだと、最終的には日本酒ファンになっちゃう罠だというわけですが、長野市近郊の酒販店さんと飲食店さんの有志が集まって企画しておられる、県内でももうよく知られたイベントになってきてるんじゃないですかね。

10軒の飲食店さんに、各々2蔵くらいずつが入って、各店をスタンプラリーしながら回って全てのお酒を飲んでいただこうっていう仕組みですが、とにかく全てのお店をひと通り回っちゃうまでは各お蔵のお酒は定量ずつしか飲めなくて、スタンプラリーが完成したらどこのお店に行ってどのお酒をどのくらい飲んでもいいっていうルールです。

参加証代わりのうちわにスタンプを押していきますが、今年はそこに番号が書いてあって、それと同じ番号のうちわが参加者の中に1枚だけあって、その人を見つけることができたら景品がもらえるっていう新企画が導入されてましたが、当初はそんな確率の低いマッチングは成立するわけがないなんていう意見もあった中で、想像以上に参加者の皆さんのペアが成立して盛り上がったそうです。

今年は信濃鶴がお世話になったのが、昨日もご紹介した『ひ魯ひ魯』さん。スタート時間からお料理目当て的に集まっておられるお客さんの多い、そこを見てもお料理が美味しいお店なんだと想像できる、和風な居酒屋さんでした。そもそもそんな風にお店が作ってありませんから、店舗の中でお酒を注ぐブースとお客さんが滞留する場所との動線がキツくはありましたけど、とにかくスゴイ混雑でしたね(汗)。

昨年から大幅にチケットを増やして600枚の目標だったそうですが、とてもとても足りなくて、最終的には650枚が完売だったようです。写真はブロ友のaoさんですが、わざわざ岡谷市から駆け付ける人もいたってことですね(笑)。とにかく熱意溢れる飲食店の皆さんに後押しされて、我々蔵元も頑張ることができました。こういう地元愛に溢れた声援がいただけるなんてなんと幸せな事か、ヒシヒシと感じるイベントになりましたね。


□□□ aoさん遠くからありがとー! □□□
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