
本日ようやく第1号もろみを上槽(じょうそう、もろみをしぼること)できました。パチパチパチ(拍手)。めでたいのです。写真はヤブタ(しぼる機械)から流れ出てきた、今まさに生まれ出たばかりのお酒です。
今は自粛ムードが漂ってしまってやってないんですけど、昔は新酒ができたら「新酒祝い」というお祝いをやってました。ただ飲むだけなんですけど、その酒造期の最初のもろみが無事に上槽できたということは、関係者一堂ほっと胸をなで下ろせる瞬間でもあります。
これで、米を洗って、それを蒸して、麹を造って、酒母を立てて、もろみにして、それが熟成して、しぼって酒にするまでの工程がようやくひとつながりになったのです。どこにも問題なくこのサイクルを続けていけるという確認ができたってことでしょうか。ただ飲むだけなんですけど・・・(笑)。
さて実際に味わってみました。しぼりたてのせいもありますが、香りが高いですね。リンゴの香りというより、パイナップルやバナナのような感じでしょうか。味的にはかなりスッキリ・サッパリ系でした。雑味がなく、きれいな酒に仕上がったかな。
私この手の飲み物や食べ物の味覚の表現が苦手なんです。味もそんなによく判る方だとも思えないし、「うまきゃぁ何でもOK」みたいなところがあります。ただし「まずい」事に関しては、割と徹底的に追求するほうです。何でまずいかは、どうすればおいしくなるのかの裏返しだからです。
さて、話を戻して(こういうこといろいろ書くから女房にブログがくどいなんて言われるんだよなぁ)なぜもろみをしぼることを「上槽」と言うのでしょうか?「槽」と言う字は箱型の容器を表しているらしくて、「浴槽」なんて使われますね。
今でも使用しているお蔵もありますが、昔もろみをしぼるのに使われた道具は、木でできた大きな浴槽のようなものの中にもろみを入れた袋をたくさん重ねていく構造をしていて、「槽(ふね)」と呼ばれていました。その「槽(ふね)」にかけるので「上槽」となったんでしょうね(たぶん)。
ちなみにもろみをしぼる機械のことを何で「ヤブタ」と言うかというと、この機械を作っているのが「ヤブタ産業」という会社だからです。あまりに清酒業界に普及しているので、「ヤブタ」で通ってしまうのです。ベトナムでオートバイのことを「ホンダ」と言うのと一緒ですね。
この「ふね」を「船」に見立てて、上槽する前には「船が出るぞー」なんて昔の蔵人は言っていたものです。だから今日のブログタイトルが「出航」なのです。まだまだこれから長旅が続きますねぇ。けど、とりあえずはめでてぇ、めでてぇ!新酒で乾杯だ!
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麹米の洗米いつもの半分で楽チン。かけ米の洗米は仲仕込み用300kg。
麹の引き込みは無し。棚の麹も少なめ。出麹は大失敗していた。昨夜ちょっとだけ飲みに出たのが原因。大馬鹿たれである。明日レポート予定。
酒母はまだない。来週1本立てる。
今日は留の仕込みで米の量がたくさんあったが、気温が下がってきているので米の温度を早く下げることができて、仕込みが大変スムーズ。時間も短くて済んだ。
上述したようにようやく「出航」した。最終は5月の連休あたりまでかかるだろうか。
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