

続き物を書いている途中ですが、タイムリーな話題も必要だと思いますから、今日の話題を書きますね。昨日・今日は駒ヶ根市の商工祭でした。
ひと昔前と違って、商工祭といっても今はなかなか人が集まりません。商工会議所の人たちも努力していて、子供向けの出し物や、無料の芋煮汁など企画もいろいろです。
そこでの企画のひとつというわけではありませんが、毎年この場が駒ヶ根市内の小売店用の特別ブランド「純駒」の発売発表会になっています。限定1000本で、この日本酒が売れない時代に、一升瓶1000本が1ヶ月で売切れてしまいます。ありがたい事です。精米歩合55%の特別純米酒で、評判は上々です。
この「純駒」の発売は3年前からになりますが、その誕生には今の酒類販売の現状が複雑に絡み合っています。ご存知かと思いますが、酒類の販売には免許が必要です。税務署に申請して許可されなければ、お酒は販売できません。しかし、当時の小泉政権の打ち出した規制緩和の一環で、免許を出す際の基準が大幅に見直され、最低レベルの要件を満たせばほとんど免許が下りるようになったのです。
距離基準といって、近所の酒屋とある程度以上の距離が離れていないとダメだとか、人口基準といって、人口何人に何件の割り当てだとか・・・。昔は酒販免許は簡単にはもらえなかったのでした。その分酒販店は免許に守られた業界で、悪く言えばあまり努力せずにもうけが上がっていたのです。
そして改正法の施行前に、一気に免許数が増えるとそれまでの小売店の経営が危ぶまれるような地域には、税務署が1年間の猶予期間を与えました(実際には駒ヶ根市は2年間)。その代わり、その地域の小売店には各個店活性化のための事業計画が課せられたのです。その事業計画に盛り込まれたのが「プライベートブランドの開発」だったのです。それがこの「純駒」になりました。
長々書きましたが、今後は誰でも酒が売れる時代です。どの様なやり方で、どこへ酒を売るのか、これまでの延長線上には答えはないのでしょう。この地域の小売店さんたちと一緒に考えていかなくちゃ、と売り子をしながら考えていました。「純駒」が案外と好調に売れるので、小売店さんたちも何か仕掛ければ日本酒も売れるようになるかもしれないという感触はつかんでいるようです。
個人的には、飲酒運転がこれだけうるさくなり、未成年飲酒の問題もクローズアップされる中で、免許をどんどんと出すという方向には疑問を感じます。他の先進国の中で、こんなにどこでも酒を売っている国はないそうです。
話はそれますが、小泉さんに代わって阿部さんが総理になりましたね。戦後生まれの若い総理で、自分と10歳も年の違わない人が一国の舵取りをしているなんて、何とも不思議な感じですね。「俺は何をしているんだろう」なんて思ってしまいます。