
昨日の酒セミナーでは、参加者が『利き酒(ききざけ・ききしゅ)』を実際に体験できたって書きました。この業界にいれば、造る側も売る側もこの利き酒ができなくっちゃどうしようもないんです。最も重要な能力だと言っても過言ではないでしょうね。たくさん飲める能力っていうのとは、ぜっんぜんっ違いますからご注意を(笑)。
簡単に言っちゃえば、利き酒能力っていうのはお酒の香味を判定する能力だっていう事になりますかね。そのお酒の香りや味を分析的に評価して、最終的にはそれらを総合的に考慮して、美味しいとか問題ありなどの判断をするわけです。官能評価などと言われる事もあります。
一般的に言われている利き酒のやり方は、昨日のテキストからパクると(汗)・・・
1)色調や外観を観察する。
2)容器をそっと鼻に持っていき『上立ち香(うわだちか)』をみる。
3)5ml程度を口に含む。
4)すするようにして吸い込んだ空気を鼻に抜き、『含み香(ふくみか)』をみる。
5)吐き出した後の後味をみる
っていうことになります。
そのような官能審査をやっている場面を見たことがある方ならお分かりですが、利き酒をやってる人って、何か「ズルズル、ズルズル」音を立ててるんです。それは上の手順の4番にある、すするようにして口から空気を吸い込む時の音なんです。よだれをすする時のような音って言うと表現がワリーですかね(汗)。
もう、口の中にはお酒が入ってるんですから、そのお酒を空気が撹拌するような形になって、お酒に含まれる香気成分が口中に広がるっていう算段です。私たちはこの飲み方が染み付いてしまっているので、晩酌の時でもズルズル言わしてんですが、私の親父なんか「飲むときゃ普通に飲め!」って嫌がりますよ(笑)。
ワインも同じような利き酒のやり方をするみたいですね。焼酎やウィスキーみたいな蒸留酒はアルコール度数も高いし、同じなのかどうかは知りません。ビールについても分からないんですが、ビールを口に含んでから空気を吸い込むと、口の中で炭酸が泡立っちゃってエライ事になりそうでんな(笑)。
私たちが各種の審査会の審査員をやる時なんかは、このやり方で数百点のお酒を1日に利き酒して評価します。当然、全て吐き出すんですけど、やっぱり少しずつは体に入っちゃうので、審査が終った後は結構エー気分になってたりします。収まりがつかないんで、必ずその後は飲み会になるんですけどね(笑)。
「そんな神経を使うような飲み方面白くない」っておっしゃる方もおられるでしょう。そうなんですよ、そんな風に普通の人は分析的に飲まなくたっていいんです。でも、いくつかのお酒を飲み比べる時なんか、何が違うんだろうって思うでしょうし、自分はどれが好みだなんていう話にもなるでしょう。
そんな時に、ある程度はっきりと、香りや味について自分の意見が言えるとカッコいいじゃないですか。そういうシチュエーションになったらちょっと試しにやってみると、味や香りについて区別が付きやすくなるかもしれません。まあ、最終的には飲んで自分が美味しいと思うかどうかが全てですから、本能的に好き嫌いがハッキリするタイプの人には関係のない話ですかね(笑)。
□□□ bossにゃぁしばらく追いつけないねぇ □□□
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日々勉強です・・・