専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になってしまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

タンク火入れ

20080419095749.jpg

昨日は『ビン火入れ』の話題を書きましたが、ついでと言うわけじゃぁありませんけど、『タンク火入れ』についてもご紹介しておきましょう。少し見返してみると、先月も火入れの記事を書いてますから、同じような内容になっちまっても面白くないんですけど、昨日の続きっていうことで我慢してください(汗)。

ちょうど写真も撮ってあったし・・・ちょうど今はそんな作業がいそがし時期だし・・・ちょうど蔵の中の話題も最近少ないし・・・でも、本当の理由は、今日はこれから飲みに出なくちゃならないので、早いところ記事を書いちゃわないとならないからです(汗)。最近飲んでばかりで、ブログを書く時間を捻出するのが仕込み時期よりも難しかったりして・・・(笑)。

我が社ではほとんどのお酒は『タンク火入れ』するんです。つまり、65℃くらいに加熱殺菌された熱酒をタンクの中にどんどん入れて、満杯になった時点で密封してしまいます。先月の記事で出てきたタンクは単純な構造のタンクだったので、冷やすために上から水をかけるなんていう原始的なことをやっていたんですが、上の写真のタンクは冷却装置がついた最新式なので、スイッチを押せば設定温度まで冷やしてくれます。

もうすぐ一杯になるところですが、結構泡立ってますよね。お酒の中に溶け込んでいた炭酸ガスとか空気とかが出てくるんでしょうか。私の経験ではアルコール添加したお酒より、純米酒の方がたくさん泡が出るようです。この写真じゃ分かりませんが、湯気も相当立っていますし、その湯気の中にはアルコール分もたくさん含まれていますから、下手に顔を近づけるとむせ返ってしまいます。

どこから熱酒が入っているんだって思われるかもしれませんが、上からじゃなくて、タンクの底辺に付いた穴から入れています。勢いよく入り込んでいますから、中で対流が起こって上に向かって湧き出しているのが、泡の様子から分かりますね。

このお酒は少なくとも60度以上はありますから、もしこの中に落ちたら死んじゃうでしょうね(汗)。我々の業界内で、火入れ作業時の事故は毎年起きているようです。十分気をつけて作業をすることは当たり前なんですが、酒蔵の中って案外命に関わる事故が多いので、普通の作業以上に気を引き締めていなくっちゃなりません。

最近の事故で私が覚えているのは、火入れが終った直後のタンクのお酒を入れていた口の栓が操作ミスで外れてしまって、それを手で押さえようとして全身大やけどを負ってしまったっていうものでしたが、そうなったら逃げるんだな・・・(笑)。

お酒なんかより命の方が大事だもんねぇ。そんな状態になっちまったら、凄い勢いで熱酒が噴き出してくるだろうから、もうその口を塞ぐなんてできないだろうし、こぼれたお酒をどう回収するか考えた方が得策かもね・・・まあ、万が一にもそんなことにならないようにしなくっちゃならんということですけどね。

現在、蔵の中ではどんどんと火入れ作業を進めています。今火入れをしているあたりの酒はちょうど夏を越して、秋口のお酒の美味しい時期に出荷されるくらいになりますかねぇ。上手く熟成して、皆さんに美味しいと言ってもらえることを願うばかりです。

》》》》》》》》》》 【火入れの記事】
》》》》》》》》》》 【火入れの記事(つづき)】


□□□ さーて、飲み行くぞ! □□□
■■■日本酒の未来のためにクリックお願いします!人気ブログランキングへ■■■

コメント

最近は

自分自身にも、必要以上に(?) 火入れしているみたいで
羨ましいこってす(笑)。

  • 2008/04/25(金) 18:13:41 |
  • URL |
  • サンセール #-
  • [ 編集 ]

>>最近は

えー、えー、必要以上にスピリッツを注入してまっせ(笑)。
これも、サンセールさんと飲む時のための練習以外の何ものでもありません!
でも、トータルではサンセールさんより飲んでないんじゃないかなぁ。
蔵から出てきたまんまの、汚い坊主頭でお店に行くのが、蔵が終わりに近づきましたよっていう感じがしていいんです(笑)。
信濃八兵衛一人旅の計画をひとりでニタニタと考えてまっせー!

  • 2008/04/25(金) 18:22:58 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sinanoturu.blog77.fc2.com/tb.php/565-d7f6c8bb
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)