
ついに、こういう仕事が出てきました。どういう仕事かってぇと、タイトルにもあるように『最後の仕事』です。って、それだけじゃぁ分かりませんよね(笑)・・・つまり、今期の造りの最中に行う様々な仕事の中で、今回で『最後』っていう仕事です。
写真は、もろみを仕込むために必要な酵母菌を拡大培養するための『酒母』を仕込んだ日の夜に行っている、『汲み掛け』という作業です。酒母用の小さなタンクの真ん中にアルマイト製の筒が入れてあって、その筒の底から染み出てくる酒母の液体部分をすくって周りの蒸米部分にかけてやります。そうすることで、液体部分に溶け出ているいろんな成分が蒸米に作用しやすくなるんです。
一回だけやればいい作業じゃなくて、夜の間に何回も繰り返しかけてやらなくっちゃなりません。大した重労働でもないんですが、他の仕事もやりながら、ちょくちょく2階へ上がって来ては仕事をするのは、案外面倒くさいもんです。しかし、別に時間に追われる仕事でもないので、キリのいい時に作業できるのは救いなんですけどね。
もろみの仕込みはまだまだ6本も残っているんですが、もろみを仕込む2週間前に、その仕込みに必要となる酒母を仕込むことになります。ですから、この酒母を使用するのは2週間後なんですが、その仕込みが本年の最後のもろみの仕込みになるっていう算段です。ですから、酒母を仕込むのは今日で最後だし、汲み掛けの作業も今晩でおしまいなんです。
我が社のやり方は、もろみ2本分の酒母を1本にまとめて仕込みますから、もろみの総本数が40本とすれば、酒母は20本立てたことになります。お正月の1週間を抜いて、残りは毎週1本ずつ酒母を立ててきました。最初の酒母を立ててから、もう21週間も経ったんですねぇ。
「ヤッター!」っていう感じかって言われると、そうでもない・・・(笑)。まだまだもろみの仕込みはいつもと同じ様に続きますし、日々の作業がそれほど楽になるわけでもないですからね。でも、出口が見えてきたじゃぁないですか!両手放しに喜べる気分じゃないんですけど、ようやく先が見えてきた安堵感はありますね。
雪の日も風の日も、しらふの日も飲んだ日も、眠くても眠くなくても手を抜かずによく頑張りました(笑)。この努力が美味しいお酒となって実を結んでくれることを期待しましょう。そんなことを思いながら、いつもよりかなり丁寧に仕事してやんの(笑)。まあ、最後くらいちょっとは楽しまないとね。
□□□ 最後まで気を抜くなよー □□□
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