
ついに今日、吟醸用の麹は全て造り終わりました。1週間に及ぶ麹との苦闘はようやく終了です。あとは明日の最後の仕込みで、今年の純米大吟醸の仕込作業は完了することになります。何とか今年も乗り切れそうです。
新年明けてからすぐに酒母の仕込みに入って、今週本仕込みをやったんですから、仕込みだけで3週間かかったことになりますかね。とは言え、終ったのは仕込作業だけで、これから約1ヶ月間のもろみ期間を経て、純米大吟醸酒が搾れるのは2月の上旬頃になるんじゃないかな。
全てが手作業ですから、この1週間いつもより体を酷使して作業にあたった蔵の連中はさぞ疲れていることでしょう。本当にお疲れ様でした。吟醸造りにとって最も大切なもの、それは『蔵人』だと言って、異議を唱える同業者はまずいないでしょう。
どんな製品であっても、基本的には人間の手によって造り出されています。造り出す人間の技術や人間性が重要であることは論を待ちません。技術的に優れていることはもちろん大切なことですが、人間的にも調和のとれた前向きに物事に取り組める姿勢を持っていることが要求されると思います。
良くしたもので、これまで私の出会った人たちの中から言えば、技術的に優れている人たちは、押し並べて人間的にも素晴らしい人たちでした。もしかしたら、技術とは人間そのもののことを言っているかもしれませんね。
幸運なことに、長生社の蔵もいい『蔵人』が揃っているんですよ。こんな能力不足の私がのほほんと杜氏だなんて言っていられるのも、彼らのおかげです。私の考えが抜けていることばかりだもんだから、そこを何とかみんなでサポートしてもらって、ようやく形になっているのが信濃鶴なんです(笑)。
ほぼ4人体制で造りの期間をやり繰りしますが、4人しかいませんから各人が背負わされている仕事の量も責任も大きくならざるを得ません。それぞれが大変なところへもってきて、誰かが休んだりして穴が開くとそこを埋めるのも大変なことです。ちょっとこの陣容では苦しいところを、みんなで何とか頑張ってくれています。
ただし、まだまだみんなに不足している部分がたくさんあるのも確かです。彼ら、それから造りには携わらないかもしれないけれどその他の社員と一緒に、これからも1歩1歩成長していきたいと心から願っています。
さあ、明日は感動のファイナルです(笑)。こういう時に限って何か起こるものです。現に私のメインコンピュータは昨日からうまく立ち上がらなくなっちまいました(涙)。そんなことにめげずに、最後まで気を引き締めていきまっせ!
□□□ しばらくぶりに布団で寝ます □□□
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