
今年は純米大吟醸を2本仕込むんですが、吟醸用の麹は全部で7回に分けて造りました。今日、その6回目の麹が仕上がりました。残るは明日のラスト1回のみです。つまり、これで夜の睡眠時間を削って麹の面倒を見るのも今日が最後だっていうことです。
あっという間だったのか、ここまでようやくこぎつけたのか、今のところどっちという感じはありませんが、とにかく少しは枕を高くして寝られるようになるのがウレシイですねぇ。まあ、吟醸が終ってもそんなに生活が変わるわけでもありませんけどね(涙)。
吟醸用の麹を7回造ったなんて言ってますが、実はそのうちで満足できる出来栄えのものは3回かなぁ(汗)。残りはもっとこうすれば良かったなんていう部分がたくさんありますね。吟醸用の麹は手をかけられるので、なるべく実験的な造り方もしてみるんです。かなりの『度胸』は要りますけどね(笑)。
吟醸仕込みたいな究極の造り方を目指す場合には特に、「こうやっても大丈夫かなぁ?」なんてドキドキして迷いながら進んでいくんです。ですから『度胸』って必要だと思うんですよね。よく分かんないけどやっちまえ!っていうんじゃなくて、しっかりとした経験に裏打ちされた『度胸』じゃなくちゃなりませんけどね。
つまり、ベテランの杜氏さんはクソ度胸が座ってんですよ。多少の失敗を「そんなの大丈夫だ」と彼らが言うのと、私が言うのでは意味合いが全く違ってくるでしょうね。前者はこれからしっかり軌道修正が出来るんだろうし、私の場合には前途に暗雲が立ち込めてくるような・・・(笑)。
迷いが生じた時の意思決定に際しての『度胸』もあるでしょうし、ちっとやそっとのことじゃぁ自分が揺らぐことのない『度胸』もあると思います。私も自分の信念を持って、迷うことなく、自分の目指す酒に向かう1本の道を歩めるようになりたいものです。
それでもね、10年も杜氏やってるとそれなりに『度胸』もついてきて、昔ほど細かなことでウジウジと悩むことは少なくなってきましたね。最初の頃は吟醸前夜なんてオシッコちびって眠れなかったもんなぁ(笑)。
□□□ あともう少し! □□□
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