専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

吟醸夜話(3)

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吟醸造りに必要なものと言われて、パッと頭に浮かぶのは『体力』でしょうかね(笑)。『根性』とか言ってもいいですけど、『精神力』じゃぁないんですよ、ここまで来ると。

考えなくっちゃならない事は100個もあるんですけど、全ては麹菌と酵母菌の都合に合わせて進んでいきますから、立ち止まって考えているヒマはありません。怒涛のように全ての仕事が進んでいって、気が付いたら仕込み期間は終わってるんです(笑)。

「最後は精神力の勝負だ」なんて考えがちですが、走り始めちゃったらやり切るしかない。精神力じゃぁ仕事はできません。仕事をするのは『体力』なんです。

かと言って、『体力』にものを言わせて仕事が荒くなったんじゃぁお話になりませんよね。そこに職人としての気持ちを丁寧に乗っけたいい仕事ができている蔵が、消費者の方からの評価が高い銘醸蔵になれるんでしょう。

職人というのは、自分の想いを、自分の手を使って、何らかの形にしていく人のことでしょうが、荒い仕事からはきれいな形のものはできません。仕事を推し進めるためだけに使う『体力』ではなく、よりよい仕事にしていくためにも『体力』が必要じゃないですかね。

まあ、そういった前提のもとで、極限のものづくりの現場では、最終的に『体力』が必要になってくると思うんです。1週間くらいなら、あんまり寝ないでもいつもの重労働くらいはできなくっちゃなりません。いつもより仕事はきついんですからね(涙)。

私は体は動くんですけど、一旦寝込むと目覚ましがいくつ鳴っても起きられねー症候群になっちゃうのが一番の悩みかな(笑)。


□□□ 写真は赤切れを根性で治す水絆創膏 □□□
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