
さてさて、これまで『売れる日本酒の条件』なんていって自分勝手な意見を書いてきましたが、今日は少しだけ補足をしてこのシリーズの最終回にしたいと思います。
昨日まで書いてきた3条件は、スーパードライの例を挙げたように、どの酒類に関しても言えることだと思うんです。そして、全く新しい日本酒を創り出そうと考えた時の条件として、私が考えていたものです。
しかし、話を今売れている話題の日本酒に限定して、その多くが備えている特長を考えてみると、一番大きな共通点は『香り』だと思うんです。一般的に言われるところの吟醸香ですね。売れる日本酒の条件が吟醸香だと言うつもりは全くないんですが、やはり香りのあるお酒の評価が高くなるのも事実です。
当然、値段の高い大吟醸なんかを買えば吟醸香もあるわけですが、そんなに値段の高くないランクの、スッキリとした味わいで香りも高いお酒が有名銘柄になってるんじゃないですかね。具体的には一升瓶で2500円〜3000円くらいでしょうか。田舎だとこんな高い酒は売れませんが(汗)、東京市場での話だと思ってくださいね。
日本酒通の人、つまりは飲兵衛ですが(笑)、は時として吟醸香のような華やかな香りを嫌います。たくさん飲めなくなるとか、お燗に向かないなど、私もうなずける話です。でも、やっぱりこれからの市場に出ていく為には、ある程度の香りは必要だと思ってるんです。
ちょっと表現はおかしいかもしれませんが、私はどのお酒にも一服の『清涼感』みたいなものが必要だと思っています。ビールを飲んだ時に「ぐびぐびぐびぐび・・・ぷはっ!」となる「ぷはっ!」の部分です(笑)。ワインも元々はぶどう果汁なわけですから、ワインになる前から具備している特徴と言えるかもしれませんね。
日本酒はお燗にもするし、原料が米ですから、『清涼感』ってぇのも分かりづらい表現かもしれませんが、何かそんなモンだと思ってください(汗)。そんでもって、その『清涼感』を演出するのが『香り』じゃないかと思うんです。
いろんな品評会に出品する大吟醸みたいな香りじゃなくていいんです。ほのかに香る程度でいいと思うんです。でも、あるレベル以上は欲しいと思って信濃鶴は設計しているし、醸造方法も工夫しています。信濃鶴は一般に飲まれるお酒ですから、お燗にしても邪魔にならないことも重要ですかね。
これまでのどの日本酒にも、日本酒らしい香りはあったんです。それをもう一歩進めたくらいの香りを目指したいなぁと思っています。何でお米からあの無色透明な液体ができるのか、あの果物みたいな香りができるのか不思議でしょう?造ってる本人だって不思議ですもん・・・(笑)。それを大切にしたいんですよね。
あんまし面白くない話にお付き合いくださってありがとうございました。こんな事もたまにゃぁ考えてるって事でお許しください。明日からは吟醸仕込み特別シフトになりますから、ブログは思いっきり手抜きさせてもらいまっせぇ(笑)。
□□□ 今日のうちに寝とこーっと □□□
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