専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になってしまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

売れる日本酒(その2)

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さて、昨日に引き続き、売れる日本酒の条件の残りの2つをご紹介しましょう。でも、あくまでも私が考える条件ですからね。十中八九的外れだと自分でも思ってますから、そのつもりで読んでくださいね(笑)。

それから、今回ここで考える日本酒って言うのは、これまでの延長線上での日本酒というよりは、全く新しい日本酒を創り出す場合くらいに考えていただいた方が分かり易いかもしれません。それじゃぁ次の条件は・・・

条件その2:飲んですぐにこれまでの日本酒とは違うと分かること

飲んだ途端に、「おっ、こりゃこれまでのと違って美味いねぇ」と誰もが分かるくらいの、際立った違いが必要だと思うんです。新しい日本酒だと思ってもらうには、その違いが一般の人に識別できるくらいのレベルになくっちゃダメでしょう。

人間は自分が分かる物に対しては親しみを持てるでしょうし、ウンチクのひとつでも言いたくなるもんです。他の日本酒のことはよく分かんなくても、大吟醸だけはあの香りがあるから認識できるんです。焼酎なんてどれも同じ味に思えるんだけど、芋焼酎だけはあの独特の香味で他と識別できるんです。

そういう商品が売れてるじゃぁないですか。「私はこの商品の違いが分かっている」という感覚は、その親しみを口にすることで口コミも形成されて、更に分かっている人が増えてという循環になっていく気がします。そして、それが条件その1をクリアしていて「美味い」ということになれば、ヒット商品になる可能性が高くなるんですが、最後の条件をクリアするのが難しい・・・

条件その3:飲んですぐに日本酒だと分かること

日本酒からかけ離れた日本酒を造ることは簡単なんです。アルコール度数の低い日本酒、酸度の高い日本酒、極端に甘い日本酒などなど。日本酒の持っている特性のどれかを常識外れの数字にすることで、これまでになかった面白い味の日本酒はいくらでも創り出せるでしょう。

でも、それじゃぁイカンのです。飲んだ人の目を白黒させるような日本酒は、結局本物になり得ないんです。それが本物の日本酒でなくっちゃ長続きしないし、日本酒というものを飲んでもらう意味が薄れちゃうと思うんですよね。

条件その2とその3とは微妙な関係にありますが、この2つの条件の間に落ちる味を創り出すのは至難の業でしょうねぇ。そして、それが美味しくなくっちゃいけないんです。「正真正銘こりゃ日本酒なんだけど、これまでの日本酒とは全然違う感じで、かつどえらく美味い」・・・そんな日本酒だったらバカ売れすると思うんですよ。

今市場で引っ張りだこになっているようなお酒は、ある程度この3条件をクリアしてますよ。ただし、多くのお酒は吟醸系であることも事実です。かなり特徴的で美味しく思わせるお酒で、吟醸とは全く違うタイプのものは少数派じゃないでしょうかね。

あまりに当たり前のことが並べられていて、「何だこんなことか」と思われたかもしれませんが、これらの条件を満たして、かつこれまでの先駆者達の日本酒とは違う領域の酒をリリースできれば売れる日本酒になるんじゃないかなぁ。香りで美味しいと思わせるんじゃなくて、何かもっと本能をくすぐる部分でね・・・。

大切なのは、変り種じゃぁダメだってことでしょう。ですから、これまでの日本酒のすぐ隣りに求めるものはあるような気がするんですけどね。

わけの分かったような分からないような記事になっちまいました(汗)。しかし、私はこの条件を満たして、かつて大成功を収めたエポックメイキングな商品を知ってるんですが、何だかお分かりになりますか。皆さん絶対ご存知だと思いますよ。


□□□ 答えはまた明日 □□□
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コメント

売れる日本酒

誰からも「美味い!」と言われる事。
スゴイですよね!
万人の口に合うような…要は『CoCo壱』的な日本酒ですかね。
私個人の好みは、晩酌に合い、祭に合い、春夏秋冬問わずに
いつでも美味しく、懐気にせず飲める日本酒かな。
まぁ、信濃鶴さんて言ったら褒めすぎですか?(笑)
でも事実だからしょうがない☆
これからもヨロシクです(*´−`)

  • 2008/01/17(木) 02:55:02 |
  • URL |
  • ix #-
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ブログクイズの答え

チキンラーメンかカップヌードルじゃありませんか。

口に入るものを商売にしていると売れるコラムは興味深く楽しめます。
めざしに冷酒の写真は説得力を増します。

温故知新

値段的には日本酒は他のお酒よりもお値打ちだと
思いますが、悪い意味でのエポックメイキングで若い人達が敬遠してるのではと思うんですが、私が最初呑んだ日本酒は三増酒で酷かったですねあれで暫く日本酒は飲めませんでした、今はまともな蔵のお酒はおしなべてそこそこだと思うんですが
大成功を収めた商品とは山形のあれですかね?

  • 2008/01/17(木) 16:54:37 |
  • URL |
  • 蕎麦屋のオヤジ #-
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反論

美味しい酒(日本酒)ガ自分の好みと意志で味わえるのは最高です!しかし日本酒が好きでも経済的とかいろいろな理由でそれでも不味くても日本酒と言って呑んでる人の存在を頭の隅に置いておくことも必要なのかと思ったりしています。

  • 2008/01/17(木) 17:46:24 |
  • URL |
  • 鳥居 慶司 #-
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>>売れる日本酒

褒めすぎ褒めすぎ・・・でも、ありがとうございます。
誰からも「美味しい」と言われることは不可能でしょうが、ほとんどの人が「まあ、いいんじゃないの」くらいに思ってもらえるのならば、それは相当なレベルの酒だと思います。
ある有名銘柄を造る蔵元の社長さんは、「10人に1人に気に入ってもらえればいい」なんておっしゃっていましたが、それだってスゴイ割合なんじゃないですかね。
信濃鶴は今のところ100人に1人くらいでしょうか・・・(汗)。

  • 2008/01/17(木) 17:55:45 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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>>ブログクイズの答え

なるほど、カップヌードルは3条件を満たしていそうですが、とらえようによっては、ラーメンとは全くの別物とも言えます。
ですから、食べたとたんに「こりゃ、今までのラーメンとは全然違うぞ!」っていう驚きは感じないかもしれませんよね。
答えは今日のブログに書きますね。
めざしは説得力あるでしょう(笑笑笑)。

  • 2008/01/17(木) 18:02:16 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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>>温故知新

三増酒がエポックメイキングになっている人は多いかもしれませんね。
そうすると、もうしばらくは日本酒には戻ってきてくれなくなっちゃうことも考えられます。
三増酒が好きな人もいますから、一概には言えませんが・・・。
山形のあれ(笑)は正解かもしれませんね。
しかし、あそこまで特別な存在になっちゃうと、一般の人は手が出なくなっちゃいますからねぇ。
大正解とは言えないまでも三角くらいはあげましょう(笑)。

  • 2008/01/17(木) 18:09:16 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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>>反論

まあ、いろんな状況が考えられますからね。
ひとくくりな議論はできないでしょうから、一般論としてはそんなもんかなぁというつもりです(汗)。
美味しいと思えなくても、仕方なく日本酒を飲まざるを得なかった人もかつてはたくさんいたんだと思います。
今は選択肢がいくらでもありますから、昔よりは飲み手の意思が通るようになってるんじゃないですかね。
作り手としては、まずその選択肢に日本酒を入れてもらえるように努力しなくちゃなりませんね。

  • 2008/01/17(木) 18:17:13 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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売れない日本酒・・・理由はスキーと一緒だと思います。若者はスキーをしません。しかし、スキーにはコアなファンがいます。日本酒もスキーみたいな存在だと思います。

  • 2008/01/17(木) 22:29:42 |
  • URL |
  • K.HIDE #-
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追伸・・・私はスキー派です。しかし、スキーが好きな人たちばかりでスキー文化再構築の議論をしていてもマーケットは変化しないのではないか・・・と思います。

  • 2008/01/17(木) 22:32:51 |
  • URL |
  • K.HIDE #-
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>>K.HIDEさん

歴史的に見て、時代がちょっとずれるかもしれませんが、日本酒とスキーは似たような流れをたどってきたのかもしれませんね。
かつては熱狂的ファンが多かったのに、今はちょっとこだわった人しか見向きもしないみたいな・・・(涙)。
自分達の文化を広めようとすれば、自分達ばかりで議論していても、それ以外の人たちは変えられないのは確かでしょう。
しかし、興味のない人たちを強引に巻き込むわけにもいきませんから、身近な人たちの間から面白そうな流れを作り出せればいいかななんて思いますね。

  • 2008/01/17(木) 23:50:44 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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ここ15年くらいで急激に価値観が多様化しています。例えば「お酌」という文化を嫌う若者にも市民権が得られ、飲み会には出ない・・・とか。スキーも部活も一緒だと思います。80年代くらいまでは、サザンにユーミン・スキーにテニスみたいなステレオタイプの全体主義のレジャーが幅を利かせていましたが、もう若者はそんなことに興味は無いのかもしれません。(ワインなんかはその逆の作用が働いて一部のマーケットが形成されたのかも知れません)でも、私たちはそんな市場に関係なく自分たちが楽しむしか無いと思います。楽しんでいれば人は集まりますし、少数ではありますが、興味のある若者も集まってくると思います。

  • 2008/01/18(金) 00:28:10 |
  • URL |
  • K.HIDE #-
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>>K.HIDEさん

価値観も、文化も、食の嗜好も、いろんなものが多様化している時代なんでしょうね。
他とは違う自分というものを大切にするのが、現代の若者像なんでしょうか。
そういった意味では、日本酒文化に興味を持っている若者にも数多く遭遇しますよ。
試飲会をいろんな所で経験させてもらっていますが、若者比率は決して低くはありません。
むしろ、日本酒のことをもっとよく知ろうと研究熱心だったりします。
私の立場では、美味しいお酒を提供するしかできることはないかなと思ってますけど・・・(笑)。

  • 2008/01/18(金) 23:08:23 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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こんにちわ^□^またみにきちゃいました。
思わずコメントしちゃいます♪
また見に来ますんで更新がんばってください。

  • 2008/04/05(土) 01:30:35 |
  • URL |
  • 銀狼 #-
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