
今日は九州場所の千秋楽でしたね。私は、最も好きなスポーツと聞かれれば、もしかしたら『相撲』かもしんないですね。国酒を造ってるから国技の相撲に合わせてるわけじゃなくて、小さい頃から相撲中継を見るのが好きでした。今は中継のある時間帯はまだ仕事があるのでテレビを見るわけにはいきませんが、余裕さえあれば見たいもんです。
横綱朝青龍の出場停止問題や、稽古中の力士の暴行問題など、これまでにない大きな問題が噴出している角界ですが、何とかこれを機にしっかりとふんどしを締め直して、立派に仕切り直して欲しいと心から願っている一ファンです。今場所は白鵬がひとり横綱で頑張ってくれました。優勝おめでとうございます。
また、国際化の時代ですから、私も外国人力士を特別視するわけではありませんし、相撲に命をかけている外国人力士を当然応援していますが、横綱は2人ともモンゴル出身ですし、上位力士の3分の1くらいは外国人力士になっちゃってるのには、少し寂しさを感じちゃいますね。日本人横綱が欲しいところですが、候補者はいないなぁ・・・。
昔、新潟から蔵に出稼ぎに来ていた杜氏たちも相撲は大好きでした。毎日毎日同じ仕事の繰り返しが続く蔵の生活にあって、相撲中継は数少ない楽しみのひとつだったようです。少しでも多くの番付を見たいもんだから、場所が始まると夕方の仕事の上がりが少し早くなったものでした(笑)。
あの頃の夜の作業の時間割を紹介すると、5時に一旦仕事を上がって、5時半頃から一杯やりながらの夕飯になります。1時間ほどで夕飯が終ると、みんなで麹ムロへ入って最後の手入れです。それが終ると後は仕事はないので、杜氏さんから順番にお風呂へ入って、1日が終わりだったんです。ちなみに、私は一番最後でした。
ところが、相撲中継のある期間は、5時に仕事を終えたと同時に食堂へ飛んでいってテレビのスイッチを入れて、晩酌をやりながら中継に見入ります。6時前の最後の横綱の仕切りの頃にはお酒も程よく回ってきて、声援にも熱が入るわけですよ。自分じゃ出来もしないくせに、一端の相撲解説者になってましたね(笑)。
普段はひとり1合に決められていた晩酌も、いい取り組みがあったりなんかすると、杜氏からのお許しが出て、もう1本飲むことができました。千秋楽なんかは、今場所の総括になりますから、更にもう1本のお許しが出たもんです。ああでもないこうでもないと話をして、麹の手入れなんてそっちのけでしたよ(笑)。
蔵の仕事は大変でしたが、それはそれで泊まり込みの酒造り生活も楽しかったなぁ。お年寄りの蔵人しか私は知りませんが、「昔はなぁ・・・」という話も夜な夜な聞かせてもらったもんです。今後、みんなで蔵に泊まって酒を造るような状況が再び来るとも思えませんが、その時代の最後を知る人間としては、あのレトロな楽しさを伝えていきたい気持ちもどこかであるんです。
蔵で昔から使っている、かなりレトロなテレビで千秋楽を見ながら、ひとりでいろいろと思い出した1日でした。
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