
今日は日曜日ということで、蔵に出てくる社員が少ない日です。それに加えて、いつもの日曜日にはいてくれるはずの蔵人もお休みで、1日中あれやこれやと駆けずり回っていました。今日やらなくっちゃならない仕事で、昨日のうちにやっておいたものもありますが、明日の仕込みのために今日やっておかなくっちゃならないっていう仕事も数多くあるんです(涙)。
普段は気を使わないでも誰かがやってくれている小さな仕事ってあると思うんですけど、こういう時には小さいものが積み重なって、それをこなすだけに忙殺されて時間が経ってしまいます。かつてはこんな日は朝から憂鬱なもんでしたが、最近は図太くなってきて、「なるようになるさ」的に仕事が回せるようになってきました(笑)。
昔、新潟から出稼ぎの杜氏たちが来ていた頃は、なるべく集中して酒を造ってしまわなくっちゃならなかったために、日曜・祭日全く関係無しに、毎日粛々と同じ様に仕込み作業が続いたものでした。下っ端だった頃の私は、「何とも単調な仕事の繰り返しだなぁ」と漫然と日々を過ごしてしまっていましたが、徐々にその単調さの中に地道な自己鍛錬の積み重ねの意義を見つけることができるようになりましたね。
今は、年間雇用の社員中心に酒造りをしていかなくてはなりませんから、出来る限り週休を交代で取れるようなローテーションを組むことが理想だと思います。長生社では日曜日の仕込を極力少なくして、週末に休みを取りやすい体制にしています。週末の蔵の人数は少なくて済みますが、その中のひとりが何らかの事情で抜けると、今度は今日のようにあわただしくなっちまうわけです(汗)。
他のお蔵さんでは、年間雇用の社員なんだけど、冬の間は昔の出稼ぎの人たちみたいに蔵に泊まりこんで毎日働いて、夏の間にその分の休みをもらうという形態の社員の方もいるみたいですね。週休3日になるとか、ひと月間丸ごと休みになるとか、パターンはいろいろあるみたいですよ。
生き物を飼っているわけですから、基本的にこの期間の酒蔵に休日っていうものはあり得ません。元旦だってやることがあるんですからねぇ。「じゃぁ、それ程までしてどーしてもやらなくっちゃならない仕事って、いったい何?」と問われれば、一番は『もろみ管理』って事になるのかなぁ。
元旦前後はやはりみんな休みが欲しいので、仕込みは少しお休みするんです。仕込み作業がないということは、お米を洗ったり蒸したりする作業もないし、麹を作る必要もない、酒母も計画的に造ればその時期を外すことができます。ところが、お酒になる前の『もろみ』だけはタンクの中でブツブツ言ってんだよなぁ、これが(涙)。
もろみは仕込み終わってから、お酒に搾るまで20日から、長いもので30日以上になります。ですから、コイツだけはお正月でも蔵の中で生きています。そうすると、毎日撹拌してやらなくっちゃならないし、成分を分析して正常に発酵しているかどうか確かめなくてはなりません。この作業はとにかく毎日あるってぇ事ですね。
今日も極力作業を減らそうとは思いましたが、このもろみの撹拌作業は当然あるわけです。仕込んだ直後ですから、泡もまだ少ないですし、もろみ自体も固くて撹拌も大変です。これから酒が搾り終わるまで続く作業ですが、この作業に酒造りの基本があるんじゃないのかなぁ、と思ってます。
□□□ もろみの写真はいつもうまく撮れません(涙) □□□
■■■日本酒の未来のためにクリックお願いします!人気blogランキングへ■■■