専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

思い出話

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もう、あれは去年のことになっちゃいましたが・・・って言っても、実はたったの2週間ほど前の話(笑)。つまり、その時っていうのは年末の大忙しの最中であって、仕込みは途切れていたものの、年始の造りに向けて掃除やら消毒やらが目白押しで、そんな頃に私も遠くに出掛けるなんてこれまでないことだったんじゃないかと思うんですけどね。

遠くって言っても長野市の『工業技術総合センター』でしたから当然日帰りで、朝早くに出てお昼過ぎには帰ってくるくらいのつもりで出発しました。そんな時に蔵を空けるなんてあまり考えられないんですけど、どうしても見てみたい作業をやるっていうんで、無理を承知で行ってきたってわけです。

それは、袋吊りでのもろみの上槽(じょうそう:もろみを搾ってお酒と酒粕にすること)作業だったんです。一昨年、センターに巨費を投じて(笑)試験醸造の設備が整えられたことはこのブログでもご紹介しましたし、私が試験的にお酒を造る製造技術委員の役割になっちゃったことも記事にしました。

その設備を使ってこの年末に高天酒造のI杜氏さんがお酒を仕込んで、それが年末に搾れそうだってことは聞いてましたが、とても忙しくて見になんて行けないとあきらめてたんですけど、どうやら上手いこと日が合いそうだってことになったんです。Iさんと言えば県内でも屈指のベテラン杜氏さんですから、その業を少しでも拝見したかったんですよね。

それに、袋吊りでの上槽は長生社では昔からやったことがなくて、いつかはやってみたい技術でしたから、こんなチャンスは滅多にないわけです。センターの試験醸造ですから県内の酒蔵であっても基本的には公開しないようでしたが、私は技術委員っていう立場で見せてもらえることになってラッキーだったんですけどね。

行ってみたら、見学してればいいだけじゃなくって、実際にいろいろと手を出さなくっちゃならなかったんですけど(笑)、いい勉強になって良かったです。今期の大吟醸を袋吊りで搾るかどうかは分かりませんが、せっかく見たんだからやってみてもいいかもしれません。それで、酒質が上がって金賞が取れたりなんかしたら、無理して行った甲斐があったってもんですよね・・・しかし、この後大変な事態に・・・つづく。


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コメント

袋吊り

高そうなお酒の肩貼りに「袋吊り」って書いてありますよね。高いからあんまり買ったこと無いですけど(笑)
出品酒は袋吊りにするお蔵さんも多いみたいですけど、槽搾りよりも格段に大変そうですよね。素人の舌ではその違いはわからないんですけど、プロが味を見たら違いって如実に出るものなんでしょうか?

  • 2017/01/05(木) 08:14:28 |
  • URL |
  • ZEN #USldnCAg
  • [ 編集 ]

挑戦する価値

2週間前のことでも年が変われば思い出話ですか!?(笑)
袋吊りでの上槽は北海道でもやってる酒蔵があって、
ボクが見学させてもらう酒造でも「しずくとり」の名称で、
1ランク上の商品として酒屋さんに並んでいます。
無理な力を掛けずに自然の重みだけで搾るんですから、
優しい味のお酒になりそうですが手間は掛かりますよね。
せっかく見せてもらえたんだし、挑戦する価値はありそうですが。

  • 2017/01/05(木) 12:40:42 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 袋吊り

袋吊りをすれば製品としたら高価になるでしょうね。
手間もかかりますし、それほど量が取れないからです。
飲んだだけでその味の違いを言い当てられる人はまずいないでしょう(笑)。
杜氏さんの中には袋吊りだと上手くいかないっておっしゃる方もいますよ。

  • 2017/01/05(木) 17:21:29 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: 挑戦する価値

それほど以前のことでなくても、去年であることに間違いはありません(笑)。
去年って聞くだけでえらく遠くに思えますが、まだ今年は5日しか経ってないんですよね。
袋吊りに関しては商品化はまずできないんじゃないかと思います。
商品のためじゃなくって、まずは出品酒のために挑戦できればいいんですけどねぇ・・・。

  • 2017/01/05(木) 17:25:06 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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