
もう入蔵しちゃいましたから、これからまた酒造りに関する記事が多くなっていくと思うんですけど、あまりにあたふたして事前の蔵の掃除やなんかについて書けなくて、ちょっと残念に思っています。その割に飲兵衛記事は多かったように思いますが・・・(汗)。
蔵にこもり始めると、仕事は切れ目なく続いて気が抜けないのは確かですが、酒造り以外の雑務に振り回されることがなくなりますから、ある意味で心は平穏なのかもしれません。案外夜中に書くブログも心が落ち着くもんですよ(笑)。
そんな風に落ち着いてみると、蔵に入る前の事前準備の記事をもうちょっと書いときゃよかったかなぁなんて思っているわけです。いきなり造りには入れませんから、細々した準備や、大きい物から小さい物までの洗い物や、重箱の隅をつつくようなそうじを社員共々黙々とやってきました。
酵母菌や麹菌の手配は製造計画がしっかりと立たないうちは発注できませんし、その計画に合わせてお米も受け入れなくてはなりません。いざ殺菌しようと思ったら殺菌剤が底をついていたなんて、おっちょこちょいの私の場合日常茶飯事です(汗)。
そんな事前準備の中で、今年特別だったのがボイラーの取り替えだったですね。壊れたわけじゃぁないんですよ。でも、造りの途中で壊れたなんてぇことがあっちゃぁ困るんです。仕込みができなくなっちゃうもんね。お米を蒸すのも、洗濯や洗い物のためのお湯を沸かすのも、熱殺菌処理をするのも全てボイラーを使いますからねぇ。
まだ壊れてないのに取り替えるのももったいない気がするでしょうが、もう取り替え時期はとっくに過ぎていて、再三ボイラー屋さんから警告をいただいてました。実はボイラーは2台あるので、片方が壊れても何とかなるかもしれませんが、造りの途中で取替え作業なんてできませんし、実際問題としては造りをそこでストップせざるを得ないでしょう。
これから造りが始まる時期を前に、しぶしぶ取り替えることにしました。実は石油関連の団体から補助金が出る制度があって、その期限が迫っていたっていう事情もあったんですけどね。原油高が進んでいるようですが、この辺でボイラーっていったら重油を使うタイプしか考えられないんだろうなぁ。
聞いた話によると、新潟あたりの日本海沿いで採掘されている天然ガスは、太いパイプラインが松本市あたりまできているそうです。コスト的には天然ガスの方がかなり安上がりなんだそうで、松本より北では天然ガスのボイラーへの取り替えが進んでいるらしいです。大きな会社では、千万単位のコスト削減になるんだとか。
ボイラーは新しくなったけど、高くて重油が買えないなんてぇ事にはならんわいねぇ(汗)。燃料や電気などのエネルギーが当たり前に充当された上で、現在の産業は成り立っているんですね。たとえ規模の小さい伝統産業の造り酒屋においてすらです。何やら、多少の危うさを感じながら、作業に見入ってました。
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