専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

初入荷

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キター!!!って感じです。待ちに待った、地元『上伊那産』の美山錦です。上伊那(かみいな)っていうのは、伊那市、駒ヶ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、南箕輪村、宮田村、中川村っていう範囲を指しています。俗に『伊那谷』って呼ばれる場所で、県内でもいいお米が採れる穀倉地帯なんですよ。

このエリアでは、美山錦は主として飯島町、ひとごこちは伊那市や南箕輪村辺りで重点的に栽培されているんじゃないかと思いますが、かつては飯島にカントリーがあって、飯島エリアの美山錦は単独でそこに集められたんですけど、今は上伊那っていう範囲でひとつのカントリーに集積されるもんだから、もう『飯島町産』っていう表現はできなくて、『上伊那産』っていうことになってますね。

とにかく、地元産の酒米を使おうっていうのが鶴のスタンスです。残念なことに駒ケ根市ではほとんど酒米は生産されてなくて、これは歴史的な流れでJAさんが飯島町を中心に美山錦を作付けする方針を取られてきたからだと思うんですけど、ですから『地元産』っていう意味は市町村単位で言えば『飯島産』くらいなことになるわけです。

で、毎年このブログで嘆いていたことは、とにかくこの上伊那産の美山錦の入荷が遅いってことだったんですよね(汗)。どうしても、年内中に1本分のもろみは初搾りとして初出荷したいこちらとすると、ギリギリまで仕込み開始を遅らせても間に合わないくらい遅いもんだから、最初の1本だけはどうしても上伊那産以外の県内美山錦を少量使わざるを得ない状況に毎年陥ってたんですよね(涙)。

そんなの、本当に最初の酒母立てをするためのほんの数俵分なんですけど、それがあるがゆえに全量上伊那産って胸を張って言えない面白くない状況だったんです。ま、県内産であることに間違いはありませんし、伊那谷からも近い安曇野産ですから、それほど目くじらを立てることじゃないって言えばそれまでなんですけどね(笑)。

毎年「もうちょっとだけ早くしてください」っていうお願いをしてきて、それでもJAさんとしては全体で事を進めていかなくっちゃならない立場ですからなかなか簡単には動けない中で、今年は例年に比べて刈り取りが遅かったにもかかわらず、こちらの思いに応えていただけて、昨日精米された美山錦が初入荷しました。

いやー、最初の一粒から新米の地元産美山錦を使うことができて、本当に本当にうれしいですね。ご担当いただいているJAの皆さんにも感謝感謝です。できれば、来年はもう1週間早くとお願いしておきましょう(笑)。


□□□ お米の出来は仕込んでみないと分かりません □□□
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コメント

ルンルン♪

本来であれば、もう少し早く造りに入りたいところなんでしょうが、
それでもJAの皆さんが要望に近づけようと頑張ってくれた結果、
上伊那産の美山錦だけを使った造りができるようになって、
岳志さんの嬉しい気持ちがルンルンと伝わってきます。(笑)
これは張り切らないわけにいきませんね!

こちらの酒造では、酒米を栽培する農家さん何軒かと契約して、
酒米を仕入れるパターンが多くなってるようですが、
長年のお付き合いや収量の変動もあるから難しいですかね。

  • 2016/10/30(日) 11:04:53 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: ルンルン♪

今年くらい余裕があれば、もっと仕込みを早くしたいもんです。
案外、やろうと思っても蔵の準備が間に合わないってことになりそうですが(汗)。
このくらいに米が間に合うってことがはっきりと分かればいいんですけどね。
直前にならないと判明してこないっていうのが泣き所でもあります(汗)。

  • 2016/10/30(日) 13:46:19 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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