専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

酒粕佳境



酒粕を詰め始めました・・・なんていうブログをしばらく前に書きましたが、今現在はその作業が佳境になっていて、日々社員総出で仕事に追われている状態です。ま、社員総出って言ってもそんなに人数がいるわけじゃありませんから、パートのオジさんを含めて多くても4人でやってる程度なんですけどね(笑)。

長生社と同規模でも効率よくやっておられるお蔵さんの話を聞くと、とにかく集中してその期間は粕詰めだけをやって、2週間くらいで全部詰め終わっちゃうなんておっしゃってますから、体制の違いとはいえ我が社も見習わなくっちゃならないと思いつつ、これまでの習慣からなかなか離れられずにいるんですけどね(汗)。

十数トンもある酒粕を3キロずつ袋詰めしていくんですから、そんなに簡単な話じゃないですし、どこかを機械化できればスピードアップもできるでしょうけど、なかなか酒粕向きの機械ってないみたいで、相当大きなお蔵さんでも手詰めでの対応になっているみたいです。味噌を詰めるラインみたいなのがあれば使えるかもしれませんが、そんなラインはとてもとても買えませんしね(汗)。

最近では小袋への対応ってことで、500グラムとか300グラムといった小容量の製品も少しは出るようにはなりましたが、そうなると更に手間がかかるってことになりますから、1日やっても粕桶の中の粕がほとんど減ってないくらいの仕事しかできなくて、手間がかかることこの上なかったりします。

それでも、今年は酒粕の動きは例年よりは少しいいのか、スーパー関係のお店を中心に今のところ堅調に動いている気がします。この時代、酒粕が飛ぶように売れるなんてことはもうありませんが、皆さんに少しでも生活の中に酒粕を取り入れていただければ嬉しいですね。食べるばかりじゃなくって、酒粕パックみたいなのが爆発的なブームになるとか(笑)。

もうしばらくは酒粕中心の仕事になろうかと思いますけど、早いとこ売り切って清々したいもんです。酒粕が終わるとお盆になって、お盆が過ぎると稲穂の首が垂れてきて、秋風が吹いたらもう酒造りで頭がいっぱいで、そうこうしているうちに気が付いたら室で麹を造ってる・・・一年過ぎるのがなんと早いことか(涙)。


□□□ 青いボックスに酒粕を貯めてあります □□□
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コメント

販路

袋詰めにそんなに日数がかかるとは、
半年の酒造りで生み出される(残される?)酒粕って凄い量なんですね!

信濃鶴の酒粕は純米酒を搾った後の高品質な酒粕ですから、
料理屋さんとか居酒屋チェーンとか固定の販路も開拓できそうですが。
そうやって得た利益を古くなった設備の更新に回せれば、
願ったり叶ったりなんだと思います。

  • 2016/07/23(土) 10:49:07 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

量り

アナログ感漂う「量り」に長生社って文字が粋ですね。私の勤務先は化学製品の工場なので「量り」はデジタル。100分の1グラムまで表示されますが50グラムのサンプル造る時は0.02グラム多く入れる事になってます。この0.01グラム単位をひと掬い500グラムはある器具で指先トントンしながら治めるのも結構快感です。

  • 2016/07/23(土) 10:53:44 |
  • URL |
  • 鳥居 慶司 #-
  • [ 編集 ]

Re: 販路

他のお蔵さんでも結構時間をかけて袋詰めするみたいです。
なかなか機械化できないのはどこのお蔵さんでも悩みの種みたい(汗)。
酒粕がたくさん売れれば会社としてもうれしいんですけどね。
昔は酒粕の売り上げで蔵人の給料が払えたなんて話も聞いたことがありますよ。

  • 2016/07/24(日) 23:34:59 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: 量り

化学製品の工場にお勤めとは存じ上げませんでした!
そういう現場ならデジタル秤で精密に量るんでしょう。
0.01グラムの単位なんて蔵の中では必要ありません(笑)。
ってことは、鳥居さんって結構指先が器用だったりして・・・。

  • 2016/07/24(日) 23:38:31 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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