専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

酒粕交渉



昔はよく売れたんですけど、現代において酒粕はあまり必要とされていない食材となってます(涙)。信州の山の中ではとにかく漬物のための酒粕であって、一般家庭で漬物を漬けないご時世では、酒粕もそれほど売れる商材ではなくなってきてますね。ちなみに、漬物っていうのは奈良漬けのことですよ(笑)。

かつての酒粕の売り場っていうのは、街の酒販店さんでした。お酒と一緒に酒粕も売ってくれて、奈良漬けの原料である瓜の出来さえ良ければ、飛ぶように売れてお盆前に完売ってこともよくあったんですよね。ところが、今のご家庭ではなかなか奈良漬けなんてお造りにならなくなってきて、酒屋さんでの酒粕の販売もかつてとは様変わりしています。

そんな中で、スーパーさんでの酒粕需要は底堅いものがあるんですよね。奈良漬けばかりじゃなくって、粕汁にしたり、野菜や魚を漬けこんだり、溶かして甘酒にしたりと、応用範囲はそれなりにあって、スーパーで売っている野菜と一緒に買っていかれるお客さんが多いんだそうです。

信濃鶴の酒粕も県内の大手スーパーさんに置いてもらって、かなりの量を売っていただいてます。鶴の粕は全てが純米酒の酒粕で、色も他のお蔵さんの粕よりは白いもんだから、ちょっとだけ差別化を図ることができて売っていただき易いみたいです。純米からできた酒粕の原材料名には『醸造アルコール』っていう文字がないんですよね。

ただ、やっぱり作物の出来不出来に販売量が左右される面もありますし、その年の傾向もあって、毎年同じ量を売っていただけるわけでもありません。その辺が難しいところですが、酒粕の販売が始まる前のこの時期に、その年の納入数量をスーパーのバイヤーさんと打ち合わせに行ってきたんですけど、今年度はそれなりに取っていただけそうでホッとしました。

県内では名の通ったスーパーさんですから長生社から出る酒粕なんて微々たるものなんですけど、ちょっといい酒粕っていう位置付けですからそのくらいがちょうどいいのかもしれません(笑)。ビニール袋のデザインも少し変えるかもしれなくて、ただ今検討中です。ま、今日のお話は、信州の田舎での動向ですから、ちょっと他県とは違うかも(汗)。


□□□ いつまで経っても飲み助さんが上がってきません? □□□
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コメント

売り物

ボクが漬物嫌いなものだから、我が家では漬物は漬けませんが、
粕汁に使いますよ。
やはり、良い酒粕を使うと粕汁の味も違いますね。
体も温まるので寒い時期のご馳走です♪

酒米を削った米の粉がお煎餅の材料になったり、
お酒を搾り終わった後の残り物が売り物になるのはありがたいですよね!

  • 2016/06/05(日) 09:19:04 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 売り物

まっちーさんは漬け物嫌いでしたっけ?(汗)
それはそれは残念ですが、酒粕を使った漬け物なら食べられるんじゃないかと(笑)。
お酒造りでは捨てる部分ってあまりないんですよね。
昔ながらの知恵でもあり、だからこそ長い間産業として残ってこれたんでしょうね。

  • 2016/06/06(月) 08:49:15 |
  • URL |
  • 岳志 #GMs.CvUw
  • [ 編集 ]

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