専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

審査会



タイトルは違いますが昨日の続き記事です(笑)。長野県清酒鑑評会の審査員っていうことで長野市にある工業技術センターまで行ってきたわけですが、私もこういう場での審査には少しは慣れてきてますから、あまり緊張することもなくいつも通りに利き酒ができて、自分としてはそれなりに香味の評価はできたように思います。

やっぱり、こういうことは場数を踏まないと結果が安定しない部分があって、たくさん飲み比べているうちにどれも同じに感じちゃうなんてことじゃとても審査員は務まりませんから、どうしてもある程度の経験とそれを裏付ける知識が必要にはなってきますね。まぁ、この業界に30年近くもいるんですから、イヤでも経験は積むんですけどね(笑)。

とは言え、人間には体調ってものもありますし、気分ってものもありますし、天候の違いによってだって感じ方が異なることもあります。そういう中で自分として常に公正な評価をするっていうことは訓練しないとできないわけで、審査員名簿の中に名前を連ねるってことはそれはそれはおっかないことではあります(汗)。

最近、私が利き酒をしていて感じることのひとつに、「昔の方が味覚が鋭かったよなぁ」ってことがあります。今回もそれは感じてて、どうしても歳を取ってくると感覚は鈍ると思うんですけど、そこを経験でカバーできるかどうかが重要で、そのためにも常に利き酒なら利き酒で訓練を積んでいないとならないんだと思います。聞き酒の訓練って、お酒を飲んでりゃいいってもんでもありませんしね(笑)。

いずれにしても、人の造ったお酒の評価をするなんて私では役不足甚だしいわけですし、自分も造っている身であれば、目の前のお酒ひとつひとつがどれほどの苦労の末にここまで来ているのか十分に理解できますから、厳しい点なんて付けたくはないんですけど、審査となれば公正を旨として点数をつけなくっちゃなりません。今回も一生懸命に聞き酒をさせてもらいました。

皆さんがお聞きになりたい結果については・・・信濃鶴は相変わらずあんまりいい成績じゃありませんでしたね(汗)。今回の結果を考慮して全国の鑑評会へ出品しなくっちゃなりませんから、蔵に戻ってどのお酒を出品するのかもう一度練り直しです。でも、全くダメなわけじゃありませんから、どう転ぶかは分かりませんぜぇ・・・って、毎年言ってることですけどね(笑)。


□□□ 審査員は写真よりもっとたくさんいるんですよ □□□
■■■日本酒の未来のためにクリックお願いします!人気ブログランキングへ■■■

コメント

和気あいあい

数を呑んでいれば利き酒が上達するならボクも審査員ができそうです。(笑)
最初の1,2杯は香りがどうの味がどうのと感想を言い合ってても、
数杯も呑めば酔っぱらってきて美味しく楽しめれば良くなりますから。
お酒は美味しさも大事だけど、
何より和気あいあいと楽しい気分になれるのが良いんです♪

  • 2016/03/26(土) 09:38:22 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

利き酒

鑑評会でお酒を口に入れてから「ぺっ」してしまうのが私としては許しがたいです。利き酒なら多分「ごっくん」だと思います。私は全て「ごっくん」してしまうのでそもそも論で審査員としての資格は貰えませんね。

  • 2016/03/26(土) 13:16:35 |
  • URL |
  • 鳥居 慶司 #-
  • [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2016/03/26(土) 14:35:51 |
  • |
  • #
  • [ 編集 ]

Re: 和気あいあい

どんな人でも審査員はできると思いますね。
ある程度経験を積めば、独特の流れをつかむことができると思います。
特にお酒に興味を持って飲んでいるような方なら尚更です(笑)。
ま、審査中に酔ってあんまり楽しい気分にはなれないんですけどね(汗)。

  • 2016/03/26(土) 18:32:38 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: 利き酒

いいお酒ばかりですから、私も吐き捨てるのはもったいないと思うんですけど・・・。
でも、全部飲んでたら審査にならないし・・・。
200本くらいのお酒を少しずつでも全て飲んだらかなり酔っ払うでしょう(汗)。
審査でなかったら天国なんですけどねぇ(笑)。

  • 2016/03/26(土) 18:34:49 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

アンバーグラスでの審査

早くも鑑評会の季節となり、金賞を狙っておられる蔵元さんは、しばらくは、気持ちの落ち着かない日を過ごされることと思います。
少し唐突なことを申し上げますが、写真を見るとアンバーグラスを使っての審査ですね。全国新酒鑑評会がアンバーグラスを使うので当然のことと思いますが、僕はこの審査の仕方に大きな疑問を持っています。
アンバーグラスを使う目的は、色による判断を防ぐためですが、その根底には色のある酒は良くないという、級別審査が有ったころのう発想です。しかし、日常的に酒を飲むとき、その色が見えないアンバーグラスで飲んでその酒を旨いと思うでしょうか?
酒に限らず、食べ物でも飲み物でもまず第一に、目から入る情報が期待を膨らませてくれ、その食べ物や飲み物が一層おいしく感じると思っています。
日本酒はその造り方によって、味や香りはもちろんですが、それぞれ特有の色が有り、それがその酒を特徴づけてくれます。
ここからは僕の提案ですが、審査を含め日本酒の味を確かめるときは、少し上等なグラス(せっかく大吟醸グラスが開発されているから、そのグラス)を使っての評価をしてほしいということです。
きき猪口では、茶色系統の色がどうしても不味そうに見えてしまうので、アンバーグラスを使うのでしょうが、大吟醸グラスを使えば、それぞれが持つ固有の色が非常に美しく、色、香り、味を総合的に評価できるはずです。
岳志さんのブログでこのようなことを書くのは、大変失礼な事であることを充分承知していますが、審査の様子の写真を拝見して、つい自論を展開してしまいました。ご無礼をお許しください。



  • 2016/03/26(土) 21:03:31 |
  • URL |
  • #-
  • [ 編集 ]

Re: アンバーグラスでの審査

投稿者のお名前がありませんが、このコメント主は間違いなく酒ひろしさんでしょう(笑)。
確かにこの色のグラスでお酒を飲むシチュエーションはほとんど皆無でしょうね。
実際にそのお酒が飲まれる状況を考えて優劣を付けることもおっしゃる通りに大切なことだと思います。
色があるとまずそうだっていう意識も今の若者にはないかもしれませんし、その辺も総合しての評価っていうのもこれから考えていかなくちゃならないかもしれませんね。

  • 2016/03/27(日) 13:50:27 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • 2016/03/27(日) 20:34:05 |
  • |
  • #
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sinanoturu.blog77.fc2.com/tb.php/3589-4143b50c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad