専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

大吟無濾過(つづき)

昨日の記事を読み返してみて、なんだか説明不足だと思ったので、今日はちょっと補足記事を書いておきますね。まぁ、補足する程の事でもないんですけど、このブログを読んでいただいている方くらいには伝えておいた方が良いと思われる内容です。別に秘密の話ってわけじゃありませんから、ご期待には及びませんが(笑)。

まず、普通の純米と純米の無濾過生原酒の違いについてご説明申し上げると、純米無濾過生原酒は搾った直後のお酒そのままをビン詰めしているのに対して、普通純米はそれを濾過して、タンク火入れとよばれる加熱殺菌を行って、割水をしてアルコール度数の調整をして、ビン詰め前にも加熱殺菌を行って、ようやくビン詰めされてるんです。

ですから、かなり違ったものをお飲みいただいていることになって、香味も別物っていうくらいに異なっているわけですが、今回の純米大吟の場合には、通常モノと無濾過生原酒との違いは火入してあるかしてないかの違いだけなんです。つまり、通常の純米大吟醸も無濾過で原酒なんですよね。

純米大吟醸はまず生の状態でビン詰めしてしまって、それをビンのまま湯煎して加熱殺菌するんですけど、要するにその工程を省けば自動的に無濾過生原酒ってことになって、これまでも加熱殺菌作業をしながら、「単純にこれをやらなきゃいいだけなんだよなぁ」と思ってたんですけど、数量が足りなかったもんだから無濾過生原酒としては発売できなかったんですよね。

今回はそれを見越して少し多めに造ってあって、値段も高くてそんなにたくさん売れるわけじゃありませんが、まぁまぁ予定通りの数量は出荷させていただくことができました。ちなみに、通常大吟と無濾過生原酒のお値段は一緒ですけど、通常は箱入れになっているのに対して無濾過生原酒の場合には箱が付きませんのでよろしくお願いします。

久し振りの新商品がどんなお味なのか私もまだ味わっていませんが、去年と同じ様に造ろうなんてこれっぽっちも思ってませんから、今年は今年の味っていうことでお楽しみいただければうれしいですね(笑)。また来年は来年の冒険をするはずで、その違いがよく分かるのは無濾過生の状態なのかもしれません。


□□□ 飲み助さんと接戦ですね □□□
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コメント

工程省略

信濃鶴の純米大吟醸が無濾過で原酒だったなんてビックリ!
初めて知りました。(^^ゞ
それならビン火入れの工程を省けば無濾過生原酒になるのも道理。
今は生酒が人気ですから、もっと早く発売しても良かったと思いますけど、
確かにお高いですからバカ売れはしないかも。

工程が省けて箱も無いなら通常のよりも安くできそうと思うのは
ボクのような呑兵衛素人の浅はかさで、
生酒な分、輸送にコストがかかるんでしょうね!

  • 2016/03/19(土) 12:30:00 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 工程省略

ずーっと純米大吟はそういう造り方でやってきてました。
元のお酒にあまりエキス分がありませんから、濾過しなくてもきれいなんですよね。
今回はこの商品だけ別に詰めて別の肩貼りなんかも貼りましたから安くはなりませんでした(笑)。
どこかで賞でも取ればあっという間に売り切れるんですけどねぇ(笑)。

  • 2016/03/20(日) 16:31:17 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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