専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

吟醸週間(その8)



この極寒の最中に吟醸を仕込む大きな理由に、当然のことながら「寒いから」ってことがあるんですけど(笑)、その寒さの恩恵に与る作業のひとつが、もろみの仕込みの際に蒸米を冷やす『放冷』の作業でしょう。吟醸のもろみは温度を低く仕込まなくっちゃなりませんから、蒸米も熱いままタンクに投入するわけにはいかなくて、いずれかの方法でかなり低い温度まで冷やさなくっちゃならないわけです。

そして、長生社のような小さな蔵のとる最終手段が、外気温で冷やすっていう技術も設備も無関係な完全に原始的な方法です(笑)。例えば、蒸米を5度まで冷やしたいとなったら、気温5度の冷気の中に蒸米を広げておけば、そのうちにそのくらいになるってことはお分かりでしょう。時々蒸米をひっくり返す作業をしている私達は、寒いったらありゃしないんですけどね(涙)。

ただし、日中の温度が高い場合だって当然あるわけで、そういう時にはどんなことしても理想の温度までは下げられなくて、長生社の場合には大きな冷蔵庫に蒸米を持ち込んで強制的に冷やしたりもします。でも、あんまり上手くは冷えてくれなくて、やっぱり天然のクーラーによる方が、問題無くこちらの予定した温度まで冷やすことができますね。

要するに、吟醸の仕込の日の気温はかなり重要で、そこでお天道様が味方してくれるかどうかは日ごろの蔵人達の行いによるはずですから、日々精進してお酒造りに邁進していなくっちゃならないわけです(笑)。今日の駒ケ根市はとても冷え込んでずっと氷点下くらいでしたから、苦労することなく目標温度まで下げることができて、ますます今年の吟醸の出来栄えに期待が高まるばかりってところです。


□□□ 結構1位在籍が長いんですけど □□□
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コメント

願ったり叶ったり

氷点下での作業は辛いでしょうけど、蒸米を冷やすには願ったり叶ったり♪
吟醸の出来にも好影響を与えるんですから、
カツ重弁当にポケットマネーをはたいた甲斐がありましたね。(笑)
この吟醸週間は大きなトラブルも無く順調進んでる様子ですし、
良い感じじゃないですか!
そろそろ折り返しも過ぎて、もうひと踏ん張り。
気を抜かずに行きましょう!
ところで、全国的な雪の影響は大丈夫なんですか?

  • 2016/01/24(日) 12:21:27 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 願ったり叶ったり

今年はいろいろと順調にいったような気がしますね。
気温も低く、失敗もなく、かつ重も食べましたしね(笑)。
何とかいい結果に結び付くとうれしいんですけどね。
雪はそれなりには降ったんですけど量は大したことなくて、それよりも今度は寒過ぎじゃないかと(汗)。

  • 2016/01/24(日) 18:50:59 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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