専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

名簿(つづき)

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この写真が信濃鶴が載っているページなんですけど、今現在この写真の中で残っているのが『信濃鶴』、『今錦』、『仙醸』の3社ですね。信濃鶴と今錦の間にある『伊那菊』も十数年前まであったんですけど、その時点で廃業なさいました。規模的に大きなお蔵さんが残ったっていう傾向が強いんじゃないですかね。

でも、よく見ていけば、大体どのお蔵さんのことも知ってたりするんです。そんな蔵存在しないのになんで分かるのかって言えば、ほとんどがお酒の小売店として残っていたりするからなんですよね(笑)。2行目に書かれているのが蔵の屋号なんですけど『正木屋』、『田澤』、『藤本屋』、『萬林』なんていう名前は、今でも店名として残っていたりしますからね。

下段に書かれている免許者の氏名を見れば、これがあの人のおじいさんに当たる人だろうなんていう想像がつくんですけど(笑)、何十年経っても実はそんなに変わっていない地元のお酒業界って、面白いと言うか旧態然としていると言うか、時代に取り残されたとしてもさほど不思議じゃないって気もしますね(汗)。

ちょっとビックリしたのが、この中に信濃鶴以外に『天龍正宗』が掲載されていたことです。これは、長生社ができる前に私の曾曾爺さんが造っていた銘柄で、大正9年に信濃鶴を造り始めてからは消滅していたと思っていたんですけど、ここには載ってるんですよね。その下にある『北原卓爾』っていうのは私の曾爺さんです。

免許だけが残っている状態だったのか、実際に酒造りをやっていたのか、今となっては不明ですが、何らかの実体があったってことなのかもしれません。昭和12年頃がお酒にとってはどういう時代か分かりませんが、まだ貴重な飲み物だった時代でしょうから、原料米さえ手に入れば造れば造っただけ売れたんじゃないですかね。

いずれにしても、80年近く昔の名簿ですから、その頃の業界内部のことを知っている人はもうほとんどおられないでしょう。造り酒屋にとってどんな時代だったのか想像するしかありませんが、多少時代劇がかったセピア色の時代だったんでしょうね。ちなみに、名簿の最下段にある数字は電話番号だそうな(笑)。


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コメント

電話機

岳志さんの曾お爺さんも北原さんだったんですね!って当たり前ですが。(笑)
知ってる屋号や名前を見つけたら、どんどん興味が湧いてきますよね。
しっかし、電話番号が2~3ケタって!
ボクの小さい頃はダイヤルの無い電話機で横のハンドルをグルグル回して、
交換手さんに相手先の番号を伝えて繋いでもらってたのを思い出しました!
我が家には電話が無くて、近所の家に行って掛けさせてもらってたんですよね。
電話のある家では、わざわざ取り次ぎに呼びに来てくれてましたから、
なかなか大変だったはず。(^^ゞ

  • 2015/10/10(土) 12:30:38 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 電話機

やっぱりまっちーさんはひと世代上ってことなんですね(汗)。
そんな電話機見たことも触ったこともありませんから、そーとー昔の電話機でしょう(笑)。
それが今じゃ、一人に一台のスマホ時代ですもんねぇ・・・。
昔の人が見たら、あんな板を耳につけて何やってんだろうって思うでしょう(笑)。

  • 2015/10/10(土) 12:57:18 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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