専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

結果発表

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長野県内の酒蔵で造られている市販酒レベルのお酒の評価をするための試みは、酒造組合や工業技術総合センターを中心に昔からいろいろと行われてきました。ここ数年は『信州清酒研究会』っていう名前で開催されていて、その評価会に参加したっていう記事をこのブログにもしばらく前に書きましたが、今回はその結果発表会が長野市で開かれました。

この研究会における評価は、味とか香りっていう面からの総合的な美味しさもさることながら、価格面からのコストパフォーマンスや、そのお酒について表現したコンセプトとの整合性等についても考慮されるっていうところが、吟醸酒ばかりの品評会的なコンテストとは性格の異なる部分でしょうね。

利き酒をする時のイメージとすれば、お酒を口に含んだら味や香りといった面からの分析をして、その後にそのお酒のコンセプトとして書かれている文章と自分のそのお酒に対する印象がどのくらいマッチしているかを比べて、最後にそのお酒の販売価格から見てお買い得感があるかどうかを判断するっていうような流れになるでしょうか。

なるべく消費者目線に立って、売り場での表現力をアップさせて、最後には納得して美味しく飲んでいただける商品作りが念頭にあるんですけど、一般の方達がそれほど分析的にお酒を飲むわけでもありませんから、どこまで現実的な評価になっているかは難しい問題です。それでも、一般市販酒の評価っていう点では面白い取り組みだと思うんですけどね。

何の情報もなしにお酒を飲む場合と、「このお酒はこんな風に造ってあって、こんな風味がして、こんな料理に合います」なんていう事前の刷り込みがあって、飲んでみたらその通りだったなんていう場合とでは、そのお酒に対する評価は変わってくるはずで、たとえそれが自分の好みとは外れた酒質であってもいいイメージを残してくれると思います。そこを上手く表現するのが難しいんですけどね。

毎年のことですが、信濃鶴の評価は高いんですよ。これは、値段がお安いっていうのが大いにポイントになってる部分と(笑)、総合的な香味の評価もそれなりにいただけて、何となくいい感じですね。今回の結果が一般消費者の声としてちゃんと反映されて、鶴の売り上げが少しずつでも伸びていければいいんですけど・・・あとは私の努力不足ですかねぇ(汗)。


□□□ 業績を伸ばすのは難しいです □□□
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コメント

酒の評価

長野県の試みは素晴らしいですね。
一般的なきき酒会となると、どうしても吟醸酒など特殊な酒に偏りがちで、値段や飲む場所、雰囲気などとは関係無なく、単なるきき酒に終わってしまうことが多いでしょうから。
最近、長野県など、県を挙げて熱心に取り組んでおられる地域の日本酒のレベルは非常に高くなっており、甲乙付け難い場合もありますが、今の消費者は「情報で飲んだり食べたりする」と言われる程ですから、このようにちゃんとした情報があって、実際に飲んでみて、なるほどと納得できれば、お互いにハッピーだと思います。
<<信濃鶴の評価は高い>>
10年以上も純米酒造りの技術を磨いてこられた「信濃鶴」ですから、味の評価が高いのは当然だと思うし、しかも手ごろなお値段ともなると、評価が高くなるのは当然だと思います。
信濃鶴ファンとしたら、むしろ売れすぎないかと心配ではないですか?

  • 2015/08/28(金) 10:21:53 |
  • URL |
  • 酒ひろし #-
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評価会

評価会用に造られて、めったに口にできないお酒の評価よりも、
お店で呑めたり身近で購入できるお酒の評価の方が知りたいところです。
その意味でも、一般に市販されているお酒の評価会は意義深いと思います。
コンセプトの説明と合っているかも購入する側には重要ですよね。
ただ、その説明書きが、
ソムリエが表現するワインの説明みたいではないことを祈ります。(^^ゞ

  • 2015/08/28(金) 12:27:01 |
  • URL |
  • まっちー #-
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私も

自分で普段飲みにできる価格帯のもので美味しいのが知りたいので、試飲会に参加すると安めのお酒ばかり飲んでますね。
お高い余所行きのお酒は美味しいんでしょうが、なかなか買って飲めないですからね、味を知っても意味ないことで(笑)

しかし、酒ひろしさんのおっしゃる通り、信濃鶴があんまり売れすぎて品薄になっても困るんですが、売れなくても困るのでモヤモヤします(笑)

  • 2015/08/28(金) 14:25:13 |
  • URL |
  • ZEN #USldnCAg
  • [ 編集 ]

Re: 酒の評価

酒ひろしさんに褒めていただければ、この研究会にも大いに自信が持てます。
こういう勉強の積み重ねで、信州の地酒がもっともっと高く評価されるように頑張りたいです。
信濃鶴も市販酒レベルでの評価をもっともっと高くしていきたいですし、ここでの結果は自信になります。
それから、鶴が売れ過ぎるなんてことはありませんから大丈夫です(笑)。

  • 2015/08/28(金) 18:07:38 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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Re: 評価会

身近でいつでも購入できるお酒の評価こそ一般消費者に必要な情報でしょうね。
そこでの競い合いになれば日本酒ももっともっと評価されると思います。
コンセプトを日本語にするのは難しいです(汗)。
ソムリエさん達の語彙力は豊富で、ビックリするような表現になることもありますが、私達にとってはそれもまた勉強でしょう(笑)。

  • 2015/08/28(金) 18:09:59 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: 私も

高いお酒が美味しいのは当たり前ですもんね。
いつも買える価格帯のお酒の評価をどう上げていけるかは常に私達の課題でもあります。
本当ならそこに一番注力しないといけないんだと思います。
ここまでやってきて鶴がバカ売れしたことはないんですから、これからも大丈夫大丈夫(笑)。

  • 2015/08/28(金) 18:13:08 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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