専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

ネパール大地震(その6)

首に掛けられた見事なマリーゴールドの首飾りで首がかぶれた中学生もいましたが、大歓迎を受けたその日から村の方の自宅に私達は分散して泊めて頂きました。食べ物に関してだけは、雑菌に極端に弱くなっている日本の子供に配慮して、皆で合同の食事を食べましたが、その他は全て村の人々との生活を2日間体験したんです。

私の仕事は、その全ての家庭を見回って、何か問題がないかどうか目を配ることでした。特別な立場っていうことで、私たち大人は、確か村長さんの離れみたいなしっかりとしたお宅に泊めて頂きましたが、ちょっと言い方は悪いものの、日本で言う竪穴式住居みたいな家に当たった中学生もいて、それはそれで一生に一度の体験ができたと思います。

2日間のホームステイを終えて帰途に就く時には、ネパールの様式で旅の無事を祈る意味を持った赤い印を、みんなの額に村の長老が付けてくれたんですけど、短い時間の共同生活だったにもかかわらず、中学生達はとても感銘を受けたようです。なぜお互いに涙が出るのか、物質的に豊かな国に暮らす私達が、豊かさを求める過程で切り捨ててしまった大切な何かを感じられる瞬間だったと思います。

その後、首都のカトマンズでも2日間のホームステイをさせて頂いたんですけど、そこではまた別のネパールの一面を体験することができて、中学生達もいろいろと考えさせられる発見があったようです。村部と都市部との生活の違い、ネパールと日本との生活の違い、そこに暮らす人と一緒にいることでしか感じられない貴重な体験は、若い中学生の一生の思い出になったはずです。

私はカトマンズでも見回り役でしたから、あまり人とのつながりは作れませんでしたが、中学生と一緒に市内の観光名所を案内してもらったりして、その時に今回の大地震で崩れてしまった歴史的建造物がある地区も連れて行ってもらいました。ですから、その建物群が崩れたレンガの山になっているのをニュースで見ると、いろんなことが思い出されるんですよね。


□□□ 私にとっても一生に一度の経験でした □□□
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コメント

自分を守る力

中学生と言う多感な年代だからこそ、そんな場所で感じ学ぶことが多かったんだと思います。
たった2日間のホームステイでも別れに涙が出るのは、それだけ濃い経験とつながりの表れなんでしょう。
その中学生たちも今は大人になってるのでしょうけど、決して忘れられない思い出になっていて、
今回のネパールの被災に心を痛めて心配してるでしょうね。

日本の私たちは文明の恩恵を受け守られていますが、その分、自分で身を守る能力は弱くなってますよね。
ネパールの人たちの自分を守る逞しい力で、この被災から立ち直ってくれると信じたいです。

  • 2015/05/07(木) 09:16:06 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 自分を守る力

若い時にこういう体験ができることは素晴らしいことですよね。
私も、娘が人としての道を誤るようなことがあれば、この村に送り込もうと思ってました。
それくらいに、素の人間の素の生活があの村にはあったように思います。
お金持ちの自分達の方が本当に豊かなのか、彼らも私も考えちゃいました。
地震の被害は大きかったでしょうけど、素の生活を取り戻すのは私達が思うより簡単かもしれません。

  • 2015/05/07(木) 18:22:52 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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