


ある宇宙飛行士がこんな話をしてました。彼はスペースシャトルの乗組員で、主な仕事は船外活動だったらしいんです。彼の乗ったシャトルは無事に軌道上に乗って、どんな内容の作業かは忘れましたが、予定されていた船外活動に従事したんだそうです。
その作業も終わりに近づき、最終点検をしたところ、ひとつやり残した仕事が見つかりました。それまで2人でペアを組んで作業を行っていましたが、その仕事をするための道具は船内にあって、それを1人が取りに戻ることになったんです。
「それじゃ、船に戻るから待っててくれ。無線の交信をしばらく絶つよ・・・プツッ」
彼は頭上には漆黒の空間、眼下には紺碧の地球という景色の、全く重力を感じない、音もない宇宙にポツンとたった一人で浮かぶことになりました。その瞬間、彼の体の中に得体の知れない何かが舞い降りたというんです・・・。
それは神かもしれない、サムシンググレートと呼ばれるものかもしれない、宇宙の意思だったのかもしれません。彼はその時以来、物事に対する考え方が180度変わったと言っていました。悟りとか解脱とかいうものなんでしょうか。何者かによって生かされている自分を実感したと・・・実話ですよ。
昨日のことです。地元の花火大会があったので、みんなで見に行く予定にしてあったんです。でも、ちょっと遠くても家で何とか見られるし、手を抜いて家の庭で一杯やりながら花火見物をすることに急遽予定変更となりました。
娘と女房は慌てて出かけていきました。私の酒の肴と、花火をみながら自分でもやるための花火の買出しです。私は庭に椅子を出したり、ランタンを用意したりして会場設営係です。母屋の両親はどこかへ出かけていませんでした。
準備もできて、ランタンに火を灯します。家には誰も居ず、虫の音だけが聞こえます。あたりはもう暗くなって、西の空が薄明かりで焼けています。冷蔵庫から缶ビールを出してプシュッと空けて一気に飲み干し、フッと気を抜いて椅子に深々と腰掛けました。その瞬間、私の体の中に何か得体の知れないものが舞い降りたんです(そう来るかー!)。
いやぁ、そりゃ、神様とか仏様とか何者かに生かされている実感とかじゃぁなくって、『もうそろそろ、造りのこと考えなくっちゃならん』という夏の終わりにいつも感じる、身の毛もよだつような強迫観念だったんですけどね。突然に襲われてしまいました(笑笑笑)。
花火は天竜川の川原で上げられます。直線距離にして2〜3kmくらいでしょうか。携帯じゃぁ上手く撮れないんですが、2尺玉っていう大きな花火は音もサイズもでっかくて、家からでも十分楽しめました。下の写真がそれですが、ズームになっているので、実際にはこんなにサイズの違いはありません(汗)。
夏の花火の夜の、小さな悟りのお話(笑)。
□□□ あなたの悟りは何? □□□
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