これは一体なんでしょう?・・・なんて聞いてみても、使ったことのない一般の方には分かるわきゃありませんよね。日本酒ばかりじゃなくって、大量の液体を扱うような業種で、大きなタンクを持っている工場ではよく使われているものです。長生社では『カップ』と単純に呼んでいますけど、正式名称は一体なんて言うんだか知りません・・・こちらから質問しといてナンですが(笑)。
これは、タンクの下部に開けてある内部の液体を取り出すための口に、中味が出てこないように栓を取り付けるためのモノで、内側にネジが切ってあって、タンク側のネジと噛み合うようになってるんです。んで、栓の頭がカップの丸い穴から顔を出すっていう構造なんですけど、こんなこと言葉で説明しても分かりっこありませんから、何となく想像していただければ結構です(笑)。
この2つのカップは、同じ口にはめることができる、径のサイズが同じ金具なんですけど、ご覧になってお分かりかもしれませんが、どこか若干だけど違っているのがお分かりでしょうか?そう、開いている丸い穴のサイズがちょっとだけ違うんですよ。左側の方が周囲の金属部分が厚めなのが確認できると思います。
中にはめ込む栓の違いによって、この微妙な差が必要になるんですけど、決して偶然の個体差とかじゃなくって、ちゃんと計算された違いなんであって、迂闊に取り違えて使うといろいろがいつも通りにセッティングできなくなって困ることになります。何千リッターっていう大きなタンクの口金具が、こんなに微妙に作り分けられているっていうことが面白いと思うのは私だけでしょうか(笑)。
実は、左側がノーマル品、右側がアブノーマル品(笑)なんですが、右と同じのがもうひとつ足らないらしくて、若手が私に報告に来たんです。使えるもので何とか代用するしかありませんが、買うとなったらこんな物でもいい値段がするので、蔵の中を徹底的に捜査しようと思ってます。きっと、どこかのとんでもないタンクに付けちゃってるんでしょうねぇ・・・。
□□□ そのうち出てくるはずです □□□
■■■日本酒の未来のためにクリックお願いします!人気ブログランキングへ■■■