専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

毎日毎日毎日毎日

毎日毎日酒造りを続けていて、得られるのは忍耐力くらいのもんだなんて昨日書きましたけど、それが大切なことなんであって、その忍耐力の先に他の職業では得難い自然と一体となった充実感があるってのが酒造りの面白さじゃないですかね。あまり後ろ向きな愚痴ブログになっちゃいけませんから、一応フォローしておきますが・・・(笑)。

でも、本当にバカのひとつ覚えみたいに同じことの繰り返ししかしてないかって考えると、全く同じことを繰り返すってのも実は成し得ない話なんですよね。気温や湿度なんかの自然条件は日々変動しますから、嫌でも微妙な条件のブレの中で作業をすることになるわけで、気温が低いと上手くいかないとか、雪が降るといつもと違った結果になるとか、こちらが求めなくても少しずつ知見が蓄積していくことになります。

それこそが杜氏さんの技能であり、酒造りが経験工学だといわれる所以でしょう。もっと言ったら、そんな微妙なブレ幅じゃなくって、こちららの想定外の大きな変動が作業の中に入り込んじゃう場合だってあります。いつも入れておくはずのスイッチが切れていたとか、温度設定と間違えたとか、停電で電気が使えなかったとか、普通に考えたらゾッとするような大きなブレに見舞われることだってあるはずです。

でもでも、絶対にそういうことは起こるんですよね。完璧な仕事を毎日続けるなんて不可能じゃないですかね。ところが、そういう予期せぬ失敗がとんでもない結果を連れて来てくれることも、低い確率ですがあるはずです。大失敗したと思ったのに、出来上がった麹はこれまでと違って素晴らしい特質を持っていたりして、その失敗があったがゆえにワンランク上の技術に到達できたなんていうタナボタ的な経験が、私にもホンの少しだけあります(笑)。

これを『同じことをバカみたいに繰り返していると、そのうちに神様が何か教えてくれるの法則』と呼びますが(ウソウソ)、もしかしたら新発見をするひとつの確実な方法かもしれません(笑)。日々同じことを忍耐強く続けているからこその神様からのご褒美だと思って、有難く有難く頂戴するんですけどね。


□□□ 写真も撮ってられません(涙) □□□
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コメント

偶発

失敗から思いがけない成果が...って話は聞くことがありますが、
偶発も偶発、その確率は超低いんじゃないですかね。
ま、その幸運を願う気持ちは良く分かりますけど。(^^)

ボクは酒好きの文化人です。(笑)
芸術なんて理解できないし、数ある劇団四季の演目の中でも
特にキャッツが好きだってだけですけどね。
岳志さん、本場ニューヨークで観たんだ~!
それは凄いし羨ましいけど、そう、言葉の壁はボクも同じです。(^^ゞ

  • 2015/02/12(木) 12:34:47 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 偶発

失敗が大発見につながる確率は超低いのは間違いないでしょう。
でも、可能性ゼロじゃないってところがロマンなわけです(笑)。
私もそのうち何か発見するかもしれません(笑)。
札幌くらい大きな街になればミュージカルも楽しめるんでしょうね。
駒ヶ根に劇団四季が来たことってあるのかなぁ・・・。

  • 2015/02/12(木) 23:54:15 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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