専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

貯蔵蔵

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長生社の古くからの貯蔵蔵って、あまり皆さんにお見せしたことがなかったような気がしますが、先日たまたま珍しくタンクに上ることがあって、見晴らしが良かったもんだから1枚撮っときました(笑)。古くて汚れてますからあまり積極的に公開もできませんけど(汗)、よくある酒蔵の風景ではあります。

かつては、春になるとこれら全てのタンクに新酒が満タンに入ったものですが、今じゃほとんど使わないタンクもあるくらいになっていて、私にとっては販売量の落ち込みを寂しく実感する図でもあります(涙)。ま、純米酒になってからは、別のタンクで貯蔵しておく方が多くなりましたから、新たな方向には向かってるってことで自分を元気づけてますけどね(笑)。

あまり使うことがないって言っても、もろみを上槽(じょうそう:搾ってお酒にすること)した直後のピチピチした新酒は、こちらの蔵のタンクにしばらく入れておくことになります。蔵の中はかなり寒くて品質保持には好都合ですし、大きいタンクがたくさんありますから、その後の濾過やらブレンドやらがやり易いんです。

今年もこれまでに倣って、同じ様にこれらのタンクを使いますが、まだ2本しかもろみを搾ってない段階で言うのもナンですが、今年は例年よりお酒が多めに造れるかもしれません。「たくさん仕込めばたくさん造れるに決まっとるやないけ!」って話じゃなくって、同じ量のお米から造れるアルコールの量が、昨年あたりよりちょっと多いかもしれないってことです。

これは、今年のお米の性格によるところが大きいんだと思いますが、じゃ、一体何がどうだとアルコールの収得率が上がるのかってことに関しては私は何も知りません(笑)。そういう研究報告もあるのかもしれませんけど、理論的なことはトンと不勉強になってきちゃってますから、皆さんにご説明申し上げようにも知識がござーません(汗)。

単純に考えると、お米がよく溶ければ酵母も活躍の場が増えてより多くのアルコールを造るし、その分酒粕は少なくなるって言えるはずですが、酒粕の量はそんなに少なくなってるわけでもなくって、こりゃどうしたことかと首をひねってます(汗)。でも、出来上がった酒質がそれほど例年と違うわけでもありませんから、素直に喜んでますよ(笑)。

もうひとつ考えられるのは、今年のお酒の出来には今年の麹の製造方針が大きく関与するわけで、その辺が上手いことかみ合ってくれてるのかとも考えてますが、それが正しいかどうか不明です(笑)。でも、今年の麹の方向性は割と早い時期に決まってくれたので、あまり迷いなくやってるのが功を奏しているのかもしれません。

いずれにしても、多く造れるかもしれない量なんて微々たるもんですから、コスト低減に役立つとか、儲けが増えるとかいうことにはなりません(汗)。「だったらそんなこと話題にすんな」って話ですが、麹菌や酵母菌とずーっと顔を合わせていると、そんな些細なことに幸せを感じるようになるんですよねぇ(笑)。


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コメント

期待♪

開放タンクが並んでる様子も、お酒の香りが漂って良いですが、
貯蔵蔵も酒蔵らしい落ち着いた佇まいがいいですね。
お酒が静かに眠って、だんだんと美味しくなって行きそうです♪

同じ量のお米からのアルコール量が増えるってどういう理由なのか、
皆目、見当もつきませんけど、良いことなんでしょうね。
初しぼりも美味しくいただいたし、期待も高まります。

  • 2014/12/27(土) 10:24:34 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 期待♪

落ち着いたって言えば聞こえがいいんですけど・・・(笑)。
新しくはできませんから、なるべくきれいに使いたいんですけどね。
なかなか掃除もできなくて、薄暗いから余計にそれらしい雰囲気を醸し出してます(笑)。
アルコールがたくさんとれるのは酵母は元気なわけですから、悪いことじゃないでしょう。
あんまりアルコールにし過ぎると、味が落ちちゃうとは思いますけどねぇ。

  • 2014/12/27(土) 18:29:28 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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