専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

上伊那産美山錦

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JAさんから連絡が入って、今年の美山錦に関してご説明を受けました。現在までの生育状況やら、細かい仕入れ先の変更やら、組織上の大きな改変やらがあって先行してご連絡をいただいたわけですけど、長生社としても深く関わってくることが一点ありましたから、ここでご報告しておこうと思います。

これまで、長生社では使用しているお米は全て美山錦で、産地は駒ケ根市の隣町の飯島町産っていうことでずっとやってきました。どうしてそうなったかっていうことはひと言じゃ説明できませんが、歴史的な経緯として、最初に美山錦の確保に動いてくれたのが飯島町の農協さんだったっていう流れがあったんですよね。

地元産の酒米を使いたいっていう思いは非常に強いものがあって、既に純米蔵宣言をする前に100%地元産の美山錦を使った造りになっていたんですけど、そのほとんどは飯島町から来るように指定してきました。造りの初期に間に合わない分だけ、県内の他の産地の美山錦が入る程度でしたね。

ですから、いろんな所で説明をする時にも、より具体的にピンポイントで名前を挙げた方が分かり易いだろうと、『飯島産の美山錦』っていう表現を使ってたんです。ところが、その表現はこれからは簡単には使えなくなっちゃうみたいなんですよね。これからは『上伊那産の美山錦』ってことになるかな。

どういうことかって言うと、別に飯島町で美山錦を作付けしなくなったとかじゃなくって、これまで使われていた飯島町のカントリー(お米の集荷場所)が美山錦用には使われなくなって、伊那市にあるカントリーに集荷業務が集約されることになったそうで、飯島町を含めて、これまでより広域の美山錦が全て一箇所で処理されるようになるように、JAさんの仕事の流れが改変されたってことなんですよね。

つまり、『上伊那』と呼ばれるこの地域全体の美山錦が全て混合して集荷されることになるわけで、そこから特定の産地の物だけを分離することはできなくなるもんだから、今後は『飯島町』産という表現は使えなくなるんです。ある特定の個人とやり取りをするような場合には、それが飯島町の田んぼであれば言うことはできるんですけどね。

しかし、広範囲とは言え、この狭い伊那谷の中での話です(笑)。地理的に言えば、北から伊那市、宮田村、駒ケ根市、飯島町と並んでいるわけですから、長野県内での2大酒米産地としての『上伊那産』ということで、これからの信濃鶴は説明することになると思います。こんなに狭い谷なのに、県内では有数の穀倉地帯ですから、食用のお米の宣伝もできたらいいと思ってるんですけどね。

これまで何度か使った経験から、当然のことながら飯島産と伊那産の美山錦はそう違いはありません。県内のもうひとつの産地である安曇野産の美山錦は、時としてちょっと違う蒸し上がりになったりするんですけどね。使用上の相違点はあまりありませんから、これからも伊那谷のお米と水で醸した信濃鶴ってことで、相変わらず石頭でいきましょう(笑)。


□□□ 写真は長生社の米蔵上空(笑) □□□
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コメント

違い

産地がピンポイントなほど生産者の顔も見えて安心なんでしょうが、
飯島産も上伊那産も、長野県外の人間にとって違いは感じないと思います。
造る方にとっては、入ってくる米で微妙な違いも出てくるから、
少なからずの影響はあるでしょうけどね。

お盆を過ぎて北海道は急に涼しくなって、すでに秋の気配が漂い始めました。
いつもよりも秋になるのが早いと感じたけど、これが普通なんですよね。(笑)
今年の酒米の話も出始めて、そろそろ造りの方に頭が向き始めましたかね。

  • 2014/08/27(水) 12:41:49 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 違い

県外の方にとっては、飯島も上伊那も全く同じ土地でしょうね(笑)。
ま、これまでの言い方が多少変わるっていう程度でご理解ください。
米質の違いはハッキリとしないでしょうね。
そもそも上伊那産に飯島産が混ざってるんですしね。
お米の話が出てくると、頭が造りモードに変わってきますなぁ。

  • 2014/08/28(木) 07:26:35 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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