最近、立て続けに同じようなお問い合わせをいただきましたから、ちょっとご案内がてら記事にしてみましょう。何に関してのお問い合わせかっていうと、小ビンの信濃鶴についてなんですけど、これを県外に出荷してもらえるかどうかっていうような内容で、お相手は酒販店さんだったり消費者の方だったりするんですけどね。
一般的にお酒の容器っていうと、1.8L(一升ビン)か720ml(四合ビン)がメインになるんですけど、どのお蔵さんにも大抵はもっと小さな瓶のラインナップもあるはずです。容量的には360ml(二合ビン)、300ml、180ml(一合ビン)っていうところでしょうか。
これは、小さな容量で飲み切りたい場合や、そのままお燗して提供したい場合、あるいは何かの引き出物に付けられる場合なんかに使われることが多いですね。カップ酒っていうのもありますが、これは行楽などに持って行って手軽に飲みたい状況の時にご利用いただきます。小容量での需要は必ずありますから、商品としては必要になってくるんですよね。
信濃鶴には300mlビン、180mlビン、180mlカップがあるんですけど、カップ以外の小ビン商品は、そのほとんどがお燗用だと言っても過言じゃありません。つまり、そのまま湯煎して程よい温度まで温めて、お燗酒として供される場面で使われるわけです。例えば冠婚葬祭とか、どこかの集会場での地区の会合の後の慰労会とかね。
お燗されるっていうことを考慮すると、ビンにはレッテルを張るよりも、信濃鶴のロゴやら必要事項をそれ自体にプリントしちゃった方がいいんです。湯煎しても剥げることはありませんし、そのまま何度でも使えるっていう利点もありますしね。こういうビンをプリントビンとか焼き付けビンとか言ってますが、鶴の小ビンは全てプリントビンになっているわけです。
この手のビンは、ワンウェイで捨てちゃうんじゃなくって、リサイクルして繰り返し使うっていうのが原則になっていて、信濃鶴も必ず回収するっていう前提で出荷しているわけです。ま、いずれにしても信濃鶴でないと使えないビンになっちゃいますから、地元の皆さんにもご協力いただいているんですよね。
で、この小ビン商品を県外に出荷してほしいって言われると、やっぱりチト困るんです(汗)。ビン自体にもお金がかかってますし、回収してリサイクルするっていう前提ですけど、県外出荷はビンだけ送り返してもらうなんていうわけにもいきませんし、量にもよりますけど、今のところお断りしているような状況なんですよね。
お話を伺うと、お寿司屋さんとか蕎麦屋さんでビンのままで提供しているお店に入れたいとか、試供品として配りたいなんていうお話をいただくんですけど、今のところ対応できていないんです。スイマセン。そういう状況ではちょっと鶴カップは使えませんし(笑)、非常に申し訳なく思っていて、今後の検討課題ってところなんですけどねぇ・・・。
□□□ 小ビンの中味は普通純米です □□□
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