専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

日本酒輸出

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日本酒の輸出が好調だっていうことは、読者のみなさんもニュース等でご覧になってご存知かもしれません。確かに、頭打ちって言うか右肩下がりの国内需要とは裏腹に好調に推移しているっていうのが近年の傾向で、大震災後の原発事故の影響は少なからずあったものの、輸出数量は年々着実に伸びてきています。

そんな中、日本の酒造組合の親玉である日本酒造組合中央会でも、海外に向けての日本酒啓蒙活動にここのところ力を注いでいて、様々なパンフレットの類も、大抵日本語版と英語版が同時に作られることが多くなりましたね。例えば最近発行になった上の写真の小冊子にも英語版があって、内容的にも海外の人が読むことを意識して書いてあるようです。

最近特に海外向けの活動が多くなっている背景には、現政権のクールジャパン政策の中に日本酒の輸出振興が大きく取り上げられている現実があって、政府としてもそれなりの予算を付けて日本酒を応援してくれているわけで、国策として自国のワインの輸出に成功したフランスに追い付け追い越せと旗を振ってくれています。

日本酒の輸出はそれより以前から少しずつ上向いていたものの、この辺の政策とのマッチングもあって、今は追い風が吹いているっていう感じですね。独立行政法人であるJETRO(日本貿易振興機構)さんの日本酒関連の活動もとても多くなっていて、私達の業界に対する働きかけもかなり積極的です。

それに加えて、『和食』がユネスコの文化遺産に登録されたのも、世界の人達から日本食が注目されるいいきっかけになってますし、それに欠くことの出来ない日本酒も当然クローズアップされる機会も増えているはずです。こうなるともう追い風ばかりが吹いていて、完全にイケイケ状態以外の何ものでもないっていう気さえしますね(笑)。

この話の展開からは、どーして信濃鶴は海外進出しないんだってことになりますが、鶴だってチャンスさえあれば当然やってみたい気持ちはあるんですよ。でも、やっぱり海外輸出は日本酒がアルコール飲料だっていう特性ゆえに、長生社みたいな小さな蔵にはハードルが高い部分があるのは事実なんですよね(汗)。

輸出に関する諸手続き、相手国のアルコール販売事情、輸出入業者とのコンタクト等々、私達じゃ分からないことだらけなわけで、簡単に一歩を踏み出せないんですけど、もう既に多くのお蔵さんが挑戦して成果を得ているわけですから、後はやるだけっていうラインにいるとも言えるでしょう。輸出自体が採算に合うかどうかは別問題としてね(笑)。

私の感度としては、日本国内と同様に、宅配業者さんがフランスの住所を書いた荷送り表が貼ってあるお酒の箱を会社まで取りに来てくれて、代引きで発送ができるっていうくらい簡単に輸出できればいいんですけど(笑)。でも、TPP交渉があれだけ難儀しているのを見ると、各国の実情を簡単に飛び越すことはできそうもありませんねぇ・・・。


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コメント

悩みどころ

信濃鶴は外国人にも好まれる味と思いますけど、
いざ海外進出となるとハードルも高いでしょうね。
信頼できる仲介があれば楽で安心でしょうけど、いろいろコストもかかるし。
「先んずれば人を制す」って言葉もありますが、その意味ではもう遅いのかな?
フェイスブックを見ると酒屋八兵衛も海外進出の様子で、
とーこさんが台湾に出かけてますね。
さて、どうしましょ?...悩みどころですね。

  • 2014/07/01(火) 12:37:53 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 悩みどころ

鶴は外国人好みの味なんですかねぇ?
私の意図しないところでそんなことになっていてくれたらうれしいんですけどね(笑)。
海外に出てみたら、日本と違って大ヒットとか・・・。
八兵衛は海外進出してるんですか!!!
とーこ姉貴のあのキャラクターが台湾で通用するかどうかは疑問ですが(笑)。

  • 2014/07/01(火) 18:50:25 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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