
先日読者のはらさんから、一升びんの王冠(栓)についてコメントをいただきましたので、今日は少しウンチクを垂れてみましょうか。いやいや、大したウンチクじゃないから期待しないで下さいね(笑)。
信濃鶴で使っている王冠は写真の上の段に並んでいるやつです。どれも同じ物です。1番左が一升瓶に付いている状態だと思って下さい。開栓する時には、その状態から周りのアルミの部分を取り去ります。それが左から2番目のものです。
すると、左から3番目のプラスチックの栓の部分だけがびんの口に残ることになります。それを裏側から見たものが、1番右になります。我が社で使っている王冠には少し工夫があって、左から3番目の写真を見れば分かるように、開栓の際に指を引っ掛けて開けられるように、栓の縁の部分がリング状に持ち上がる構造になっています。
信濃鶴で使っているのとは少し構造の違ったものが、下の段に並べられています。1番左が全部がプラスチック(というよりビニール?)製のもので、写真ではスカート部分が取り除かれていますが、打栓をする際に機械を使わなくても人間の手でグイッと押し込むこともできるタイプのものです。
真ん中の2つは同じものをアングルを変えて写してあるだけですが、栓の真ん中に突起があって、それが一升びんの口の中に入り込んでしっかりと栓ができるタイプです。このタイプが全体的には1番多いんじゃぁないでしょうかね。しっかり栓ができ過ぎてしまって、簡単に手で抜けないくらいのものもあるようです。
下段の1番右は、信濃鶴で使っているタイプと、真ん中に突起あるタイプの中間みたいな構造ですね。びんの口の外側を包み込む構造なんだけれど、真ん中にも低い突起があって、それがびんの口の中にも少し入ります。
王冠(栓)の1番の使命は、びんの中の気密を維持することにあります。その効果が最も高いのは真ん中に突起があるタイプかもしれませんね。日本酒は一旦開栓してしまうと、徐々に酸化が進んで酒質は落ちてきますから、なるべく空気の出入りの少ないものがいいわけです。ただし、通常の使用状態であればどれもさしたる違いはないでしょう。
信濃鶴もかなり前まで、真ん中突起タイプを採用していましたが、何と言ってもこのタイプは栓が抜きにくいんです。瓶詰めの作業の時には、回収してきた一升びんを洗うわけですが、この時に栓が付いているものは手ではずさなくっちゃなりません。
この作業もやりづらいし、抜きにくいというお客様の声もあったりして、現在使用しているびんの口の外側を包み込むタイプのものに変えた経緯があります。まあ、回収びんは我が社のびん以外のものの方が多いわけなので、自分の製品だけ変えても栓を取る作業自体は大して楽になるわけじゃぁありませんけどね(涙)。
もう一点、ここ最近のトレンドとして、ごみの分別回収が一般的になってきたために、アルミとプラスチックを分けて捨てなくっちゃならないご時世になってきました。この写真の下段の3つは栓の上部にアルミが貼り付けてあるような構造になっていて、簡単に分別することができませんね。
信濃鶴も以前はアルミがくっついたタイプのものでしたが、分別ができるように数年前に現在のものに変えました。もちろん真ん中突起タイプの栓にも分別可能な製品もありますよ。あんまりお目にはかかりませんけどね。
これらの王冠は、何も長生社が開発したわけじゃぁなくて、専門の業者が開発したものに自社のブランドを刷り込むだけなんです。ですから、そういった業者の皆さんの技術・製品開発に助けられて、我々の最終的な製品も少しずつ変化していくわけです。時代のニーズに応えて、工業製品も進化を遂げているんですね。
いやぁー、久しぶりのウンチクブログになりましたね。飲んでばかりいて、日本酒に関する情報発信というこのブログの大事な使命をを忘れてましたよ(笑)。
□□□ ポイントが伸びなくて順位も落ちるばっかしやん(涙) □□□
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