専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

天秤

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昨日の夜に最後の仕事をした麹は、今日は出麹(でこうじ:麹が完成して麹室から出されること)を迎えて、本当に本当にこれで麹に関する仕事は全て完了したことになります。この段階まで来ちゃうと、今度は麹室の後片付けが徐々に始まっていて、解放感に浸りまくるってわけにはいかないんですけどね(涙)。

これまで麹造りのために使ってきた様々な小道具も早いところ仕舞っちゃいたいんですけど、今度は片付けることに慌て始める私の気持ちを鎮めるように、ひっそりとコイツが机の上で左右のバランスを取って佇んでいるのが目に留まって、「まぁ、そう慌てんでもよろしい」と思い直した昨晩の蔵の中でした。

これは、完全にレトロな天秤で、これまでも話題にしたことがあったかもしれませんが、麹室の前の机の上に置いてあって、これで蒸米に降りかける麹の種の重さを量るんです。100キロのお米に対して、多ければ100グラム、吟醸麹のように少なくする場合には20グラムとかいう量になります。

今のことですから、デジタル式の物がホームセンターにも安く売ってますし、そっちの方が量るってことに関しては使い易いとは思うんですけど、この天秤は古くからこの蔵で使われているらしくて、前任の杜氏から引き継いだ物なもんだから、私も愛着があってずーっとこれを愛用してきてますね。

完全に本調子じゃなくって、ちょっと傾いてたりすると、天秤が途中で引っかかっちゃったりするんですけど、そこもまたご愛嬌(笑)。そんなクセを分かって使えば、ちゃんと役割を果たしてくれます。単純な構造ですから、壊滅的に壊れない限りそれなりに機能してくれるっていうのはある意味で心強いことです。

右側にちょこっと写っている木の小箱に分銅が入ってます。最小の分銅が500ミリグラム(1グラムの半分)ですから、そのくらいの精度で量り分けができるってことでしょうけど、麹室での使い道はいくら細かくてもグラム単位ですから、精度的な問題はないはずです。実際に、そんなにピッタリに量ってるわけじゃありませんしね(笑)。

ちょっと面白いのは、右下に写っている緑とオレンジのプラスチック製品2個です。これは色違いの同じ物なんですけど、女房が台所で使っていたのをもらったんです。何かっていうと、食材の入ったビニール等の袋の口をギュッと締めつけて、中味が湿らないように保存するためのアイディア小物なんですよね。麹の種もポリエチレンの袋に入ってますから、使い切るまでなるべく外気と遮断させとくために重宝してます。

こんな細かーい物まで、来季に向けてしっかりと洗って消毒をしておかなくっちゃならないわけで、大きい物から小さい物まで、麹室周りだけでも相当なアイテム数を相手に後片付けをすることになります。もうそっちが視野に入ってきちゃってますから、最後の出麹も両手放しには喜べないってことなんですよねぇ・・・。


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コメント

後片付け

見学させてもらう酒蔵でも、同じ天秤を見かけます。
麹菌の量を計るのに使うものでしたか。
造りの作業が終わりに近づくと、今度は掃除と洗い物が続くんですね。
なかなか楽はできないけど、それも果てしなく続くわけじゃないですから!(^^)
そろそろ、夜の街に出かける余裕だって、できつつあるんじゃないですか?

  • 2014/03/22(土) 12:36:53 |
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  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 後片付け

そのお蔵さんで種麹を量っておられるかどうかはチト分かりませんけど・・・。
でも、麹室のそばにでもあったってことだったら間違いはないでしょう。
そんなに微量な計測なんて、種麹くらいしかないと思いますしね。
その他の原材料なんて、全てキロ単位でしょうしね(笑)。
これからしっかりと寝られるようになれば、いくらでも夜の街へ出かけられますが、この歳になると体力の回復に時間がかかります(涙)。

  • 2014/03/22(土) 18:32:41 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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