専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

温度計(つづきのつづき)

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いやぁ、こんなに温度計シリーズが続くとは思いませんでした(笑)。やっぱり業界特有のネタっていうのは、掘り下げれば掘り下げるほどいろいろと出てきて、コアなネタとすると非常に面白いかもしれません。ただ、あんまりおおっぴらに公開しちゃうと問題になることもあるかもしれませんけどね(汗)。

昨日のブログの続きになるんですけど、かつて我が社でも酒粕の中から温度計の一部が出てきたことがあったんだそうです。そんなこと人様に言えるようなことじゃないんですけど、ここだけの話ってことでお聞きください。ブログで公開しといてここだけの話も何もあったもんじゃないですけどね(笑)。

ずっと昔のことみたいで、かつて働いてくれていた年配社員から聞いたんですけど、折れた温度計が酒粕の中にあったらしいんですよね。それが商品となって市場に出回って問題になったってことじゃなくって、会社で粕詰め作業をしている時に発見されて事無きを得たようなんですけど、やっぱりそんな話題は昔からありがちだったってことなんでしょう(汗)。

その温度計は、入ってるってことは分かってたんだそうです。つまり、どんな作業だったのか分かりませんが、もろみの中に断片が落ちちゃって『要注意』ってことになってたらしいです。だからこそ見つかったって部分もあるでしょうが、長生社みたいに小さな酒蔵では、粕詰めは全て手作業でビニール袋に手で少しずつ押し込んでいくような方法なもんだから、ある程度の大きさがあれば発見できる可能性は高いんですけどね。

対象が小さくてクレーム商品になっちゃったことも一度ありました。これは、お客様から「こんな物が入っていましたが、これは何ですか?」っていうようなお問い合わせだったんですけど、小さな茶色っぽい塊だったんですね。たぶんお米なんだろうってことは分かったんですけど、なんでその粒だけがそんな色になっているのか不明でした。

お客様とすると「ネズミの糞かもしれない」っていう危惧を抱かれたのかもしれませんが、そんなに大きくはなかったんですよね。あの時は専門の機関に持ち込んで、1検体で何万円もするような最新機器で分析して、麹とほとんど成分が同一だっていう結果が出て、麹の粒が変色したものっていうことで決着したんです。それでも、謝罪文とか書いて大変だった記憶があります。

最近は、消費者の食の安全に対する意識が高まっていますから、細心の注意を払って商品を作らなくっちゃなりません。そういう意味では、あの壊れ易そうなガラスの温度計は使わない方がいいのかもしれませんね。そんなこんなをいろいろと考えつつ、安全安心なお酒と酒粕について模索した・・・気になった、この3日間でした(笑)。

写真は、温度計を買う度に増える温度計のケースです。温度計が壊れればこのケースも不要になっていくので、こんなのばっかり溜まってしょうがありません(笑)。何かに有効利用できないかとか考えるんですけど、そんなことより温度計が壊れない安全策を考える方が先だぁね(汗)。


□□□ 期せずして3回シリーズになっちゃいました □□□
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コメント

信用

読者としても、温度計の話題がシリーズになるなんて考えもしなかったかも。(笑)
折れないに超したことは無いでしょうが、温度計が折れちゃったとしても、
それに気付かずにやり過ごすことはなさそうだから、何とか対処はできそうです。
ちょっとしたことで長年にわたって築き上げた信用を失うこともありますから、
そこは慎重の上にも慎重を重ねていかないとですね!

  • 2014/03/09(日) 10:01:15 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 信用

もう一発温度計ネタ書いときましたから、呆れてください(笑)。
作業中に温度計が折れたことに気がつかないようなことじゃいけませんよね。
集中力が足りないと言われても仕方ないでしょう。
そんなことにならないように、日々の仕事には心を込めなくっちゃなりません。
お酒造りって気持ちは込め易い仕事だとは思うんですけどねぇ・・・。

  • 2014/03/09(日) 18:44:35 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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