専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

ジャッキ

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昨日のお買い物記事の中に油圧ジャッキっていうのがあったんですけど、かつて話題にしたことはあったはずですが、どうやって、何のために使うのかお分かりにならない読者がおられるかもしれないと思っちゃって、一度考え出すといつまでも気掛りでいけませんから、一応ご紹介しておきましょう(笑)。

メインの用途は、タンクのお尻を上げるために使うんです。蔵の中のタンクは、特殊な形の物を除いて、タンクの直径に合わせて円形に置かれた、いくつかのコンクリート製の沓石(くついし)の上に設置されていますが、お酒を入れる時には水平になっています。傾いてたりしたら危ないですし、満量に近くなるとこぼれる可能性だって出てきますもんね。

通常はそれでいいんですけど、タンクの中のお酒をどこかに移して、最後の一滴まで流し出そうとすると問題が起きます。一般的なタンクっていうのは、底の部分まで完全に円筒形に作ってあって、底板は水圧に耐えられるように上に球形に膨らんだような形状になってるんです。要するに、底は盛り上がってはいるけど水平になってるわけです。

ですから、そのままの状態のままだと、タンクの一番底についている口からお酒は流れ出てはきますが全部スッキリとは出てはくれません。そこで、タンクのお尻を少しだけ持ち上げてやることでちょっと傾きを付けて、最後の最後まで出し切るんです。で、その時にタンクの後ろ側にジャッキをかけて少し上げてやるっていうわけです。

他のお蔵さんではどのようになさっておられるか分かりませんが、たぶん同じ様な方法だと思います。少し新しいタイプのタンクになると、底の形状がはじめから斜めに作ってあって、そんなことしないでもいいものもありますが、古いタイプは大方そんなことをしないと上手くはいかないんですよね。

でも、通常そういう使い方をしていればジャッキが壊れることはないでしょう。例えば、タンクの中身が満量なのに持ち上げようとしたなんていうことになれば、当然おかしくなっちゃうでしょうが、空のタンクを持ち上げるくらいの力は十分にあるジャッキを使ってるわけですから、壊れるっていうことはよほど普通じゃないことをしたってことなわけです。

で、なんで我が社のジャッキが壊れたかってぇと、上の写真のような使い方をした時なんですけどね。これは、先日の純米大吟醸の上槽の時の写真ですが、酒袋に入れたもろみを最終的にはジャッキの圧力で搾ることになって、こんなような感じになるわけですが、珍しくいつもの使い方じゃない事をさせるんですよね。

そんでもって、ちょっとこの時に力をかけ過ぎたと・・・(汗)。軽い動作で大きな力を生み出すのがジャッキの特性ですが、どうやらしっかり搾ろうとしてハンドルを押し過ぎて、中のオイルが漏れちゃったらしいです。そうなっても大丈夫なように、ビニール袋でガードしてありますが、一度おかしくなるとダメみたいなんですよね(涙)。さてさて、ホームセンターで売っていた3000円のジャッキはちゃんと使えるでしょうかねぇ・・・。


□□□ ちゃんとしたジャッキはとても高価です(汗) □□□
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コメント

価値

油圧ジャッキって、そんなに安い?って思ったけど、
車のタイヤ交換用のを特売で買った時は、そんなものでした。
作る手間とか構造とか働きとかを考えると、
とてもそんな値段で済まない価値があると思えますけどね。

  • 2014/03/06(木) 12:20:24 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 価値

ちゃんとした物は何万円もしますよ。
なんと言うか、とりあえず買ったっていうジャッキでした(笑)。
でも、変な使い方しなければずっと使えますからね。
こういう小道具がないといろいろと不便なもんです。
本当なら、そういう基本的な道具にはお金をかけるべきなんでしょうけど・・・(汗)。

  • 2014/03/06(木) 18:32:13 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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