専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

純米蔵

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  1987年(昭和62年)「神亀」(埼玉県)神亀酒造株式会社
  不明          「郷乃誉」(茨城県)須藤本家株式会社
  1992年(平成04年)「富久錦」(兵庫県)富久錦株式会社
  2002年(平成14年)「加賀鳶」(石川県)株式会社福光屋
  2002年(平成14年)「信濃鶴」(長野県)酒造株式会社長生社
  2003年(平成15年)「蒼空」(京都県)藤岡酒造株式会社
  2003年(平成15年)「梵」(福井県)合資会社加藤吉平商店
  2003年(平成15年)「獺祭」(山口県)旭酒造株式会社
  2003年(平成15年)「太陽」(兵庫県)太陽酒造株式会社
  2003年(平成15年)「三重錦」(三重県)中井酒造場
  2004年(平成16年)「山鶴」(奈良県)中本酒造店
  2004年(平成16年)「秋鹿」(大阪県)秋鹿酒造有限会社
  2004年(平成16年)「肥前蔵心」(佐賀県)矢野酒造株式会社
  2005年(平成17年)「金明」(静岡県)株式会社根上酒造店
  2005年(平成17年)「妙乃華」(三重県)合名会社森喜酒造場
  2005年(平成17年)「黒田城大手門」(福岡県)株式会社杜の蔵
  2006年(平成18年)「越乃司」(新潟県)今代司酒造株式会社
  2006年(平成18年)「勝山」(宮城県)勝山酒造株式会社
  2007年(平成19年)「信濃錦」(長野県)合資会社宮島酒店
  2007年(平成19年)「菊盛」(茨城県)木内酒造合資会社
  2007年(平成19年)「樽平」(山形県)樽平酒造株式会社
  2008年(平成20年)「いづみ橋」(神奈川県)泉橋酒造株式会社
  2008年(平成20年)「上げ馬」(三重県)細川酒造株式会社
  2009年(平成21年)「上善如水」(新潟県)白瀧酒造株式会社
  2009年(平成21年)「奥播磨」(兵庫県)下村酒造店
  2011年(平成23年)「天の戸」(秋田県)浅舞酒造株式会社
  2011年(平成23年)「白瀑」(秋田県)山本合名会社
  2011年(平成23年)「蔵粋」(福島県)小原酒造株式会社
  2011年(平成23年)「楯野川」(山形県)楯の川酒造株式会社
  【2011年2月現在】
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こんな感じの表は過去にもこのブログで取り上げたことがあったかもしれませんが、そんなこたぁ全く記憶にない岳志ですから(笑)、今日はこの苦労して書き出した表をご覧いただきましょう。とあるサイトから引用させていただきましたが、ブログ用の文字列に直すだけでも結構大変でした(汗)。

ご覧になればお分かりのように、これは日本酒の銘柄と蔵元名がある年代順に並んでいるんですけど、何の順番なのかお分かりでしょうか?ま、日本酒に詳しい人が見れば一目瞭然の表なんですけど、案外分からないっていう方もいらっしゃると思います。そうです、これは純米酒比率100%の酒蔵を、純米化達成年順に並べた表なんです。

信濃鶴を探してみると、2002年に石川の加賀鳶さんと一緒に100%純米化されたってことが分かりますね。もうすぐ2014年になるんですから、かれこれ12年近く、干支がひと回りするくらいの年月が過ぎたんですねぇ。思わず、遠くを眺める目つきになりましたが、久し振りにこんな表を見ましたから、思わずブログネタにしちゃいましたよ(笑)。

確かに、平成14年の春、お取引きのある酒販店さん全てに通知を出して、一軒一軒お店を回って説明して歩いたのを思い出します。夏頃には全て純米酒の販売になってたんじゃなかったかな。今から思えば何だか懐かしくもありますが、かと言ってどえりゃー感慨深いかっていうと、そうでもないんですよね、これが(笑)。

当時は、純米酒100%の蔵なんて本当に珍しくて、私としても自分自身の蔵のことをとてもレアなケースだと思い込んでいて、信濃鶴の説明には必ず全量純米酒だっていうことを付け加えていましたね。私の周りでは誰もやったことのない思い切った方向転換でしたから、相当肩に力が入っていたはずです。

しかし、それも12年も経つと、もう自分の中で完全に当たり前のことになっちゃって、そんなことどーでもよくなってきちゃうんですよね(笑)。100%純米酒だけっていう蔵はまだまだ少ないかもしれませんが、ほぼそれに近いような内容のお蔵さんもたくさん存在してますし、純米酒の認知度自体もかなり上がってきて、純米酒自体がそれ程特別な存在じゃなくなってきてるっていう面もあると思います。

ですから、試飲会なんかに行っても、「我が社では純米酒しか造っていません」っていう宣伝文句は、ややもすると忘れちゃうことすらあります(汗)。ひとつの大きな特徴には変わりありませんから、初めて鶴を飲んでいただく皆さんにはお伝えした方がいいとは思ってるんですけど、私の中ではそのお酒が美味しいかどうかっていうことの方が重要な要素になりつつあるような気がします。

とは言っても、消費者の純米酒志向は今後とも加速するでしょう。その流れになんとか乗りたいもんですが、私の努力不足で、結果としての営業成績にあまり結び付いていないのが何とも情けない限り・・・それでも、あの時の見立ては間違いじゃなかったと、純米蔵になって良かったと心から思ってるんですけどね。


□□□ ブログも始めて良かったと思ってます(笑) □□□
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コメント

正しい決断

純米蔵の先駆けは「神亀」でしたか!
全部の銘柄を知ってる訳じゃありませんが、有名どころが並んでいます。
その中でも、5番目までに名前が出てくるのは誇らしいことじゃないですか!
でも、この当時の転換は冒険で不安が一杯だったでしょうね。
熟慮に熟慮を重ねた上での決断は、
この一覧の顔ぶれを見ても決して間違っちゃいないし、
美味しい鶴を造り続けることで周りの期待にも応えて行って欲しいです!

  • 2013/11/19(火) 12:34:58 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

だから

「100%純米」とか「地元の美山錦100%使用」とかを肩貼りしようよって、あれほど…(笑)

こりゃイベント用の垂れ幕とか、もうちょっと考えないといけないですね。
言い忘れても大丈夫なように(笑)

  • 2013/11/19(火) 12:37:48 |
  • URL |
  • ZEN #USldnCAg
  • [ 編集 ]

また思い出した!!!

忘れようとしていた○○娘の醸造用アルコール入り純米酒のことを。
純米酒の誇りとしてブログネタには良かったけど もう少し時間をおいて欲しかったですね。
初シリーズがまだまだありそうですよ。

  • 2013/11/19(火) 17:01:30 |
  • URL |
  • 泉山 #-
  • [ 編集 ]

Re: 正しい決断

このデータは、HPを作った方の調査によります。
もしかしたら、これ以外にももっとたくさんの純米蔵が誕生していたのかもしれません。
いずれにしても鶴は結構早かったってことですよね。
確かにあの頃の私の心境は筆舌に尽くしがたいものがありました(笑)。
今となっては美味しい鶴を造るっていう気持ちだけが残っているような気がします。

  • 2013/11/19(火) 18:38:08 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: だから

「だから言ったじゃないの」って話ですか(笑)。
ZENさんに怒られても仕方ないかもしれません(汗)。
あんまり自分をアピールするのが上手じゃありませんね、鶴は(笑)。
主張するのが苦手なのかなぁ・・・。
でも、最近じゃ純米蔵も珍しくなくなってきましたよね。

  • 2013/11/19(火) 18:44:29 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: また思い出した!!!

あー、思い出させちゃいましたか(汗)。
あれ以来ニュースになりませんよね。
あとはほとぼりが冷めるまでって感じになるんでしょうか。
もうこれ以上こんなニュースで日本酒業界が目立ちたくはないですよね。
もっといいネタだってあるはずなのに・・・。

  • 2013/11/19(火) 18:47:22 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

ロストジェネレイション

信濃鶴は全国でも早くから純米一筋に奮闘されていたのですね。その頃、私は毎晩ススキノで大吟醸ばかり飲みまくっていて、大吟醸バブルとでもいった時期を過ごしていました。行きつけの店で、一度豪快な細面で眼鏡をかけた老紳士に出くわし、日本酒の専門家だと紹介されたことがありました。彼は私の指定席に腰をおろしマイペースでクイクイ美味しそうに日本酒を飲んでいました。仕方なく私は定席は諦め彼の隣に座り一緒に飲み始めました。一杯目は今はなき「歓びの泉極至」、当時私も生意気にもそれなりに日本酒は飲み込んでいて、日本酒はどんなのが旨いですかと尋ねてみたところ、直ぐ様、お兄さん純米だ。燗は好きかいと言われ、今、神亀が旨いよ。もっと旨くなると言われました。時間の経つのも忘れ本当に彼に色々な事を尋ねた思い出があります。最後に「菊の城」の秘蔵酒(確か純米吟醸の三年古酒)を酌み交わし別れました。本当に凄い人だと思いました。かなりの量飲んでいるのに顔色一つ変えず平然としていて、これは昔の人には到底敵わないなとつくづく思い知らされました。
1992年~2002年(H4~H14)迄は純米蔵に転換した蔵はないのですね。時代はバブル崩壊とほぼ一致し「失われた10年」と呼ばれる、世の中不機嫌な時代でしたね。
信濃鶴は苦しい時代の後に新しい時代を切り開く先駆けとして2002年に純米蔵に変わったのは何か不思議な気がします。日本がバブル崩壊から一歩踏み出したその時代に一灯をもとに飛び出したのですね。
I love you,OK.振り返れば
長くつらい道を
お前だけをささえに歩いた
窓辺にともる灯りのように
俺のこの胸にいつもお前が燃えてる
杜氏氏はある意味幸せで羨ましいです。
共にこれまで一緒にいてくれる信濃鶴がいるので♪ あとはこの歌詞に続いているもののようになれば信濃鶴はPhoenixになるのではないでしょうか。今年も期待しています。相変わらず又長いコメントとなりましやた。失礼

Re: ロストジェネレイション

うーん、いったい誰だったんでしょうね、その老紳士・・・。
メーカーサイドの人間じゃないとすると、国税庁や醸造研究機関の人かな?
その時のことを克明に覚えておられるんだから、きっと本物の話をしてくれたんでしょうね。
鶴の純米化の時期をこんなふうにとらえてもらったのは初めてです。
もうちょっと時が経ったら、「あの時はなぁ・・・」なんて話ができるようになるでしょうかねぇ。

  • 2013/11/19(火) 23:58:04 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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