専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

入山せんべい

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「また今年もこの話題か・・・」といくら読者の方に思われても、書くべきことは書かねばならんのである。私の蔵生活のお伴である、東京浅草の『入山せんべい』の登場なのである。これなしには、私の冬は語れないのである。せんべいのことをどーしても書かねばならない理由がどこにあるのかは、しかし私も分かんないんである(笑)。

なんだか、もう、このおせんべいを食べると「冬が来るんだなぁ」と条件反射で思っちゃうくらいに、私にとっての冬の必須アイテムとなりつつある入山せんべいですが、今年も女房の実家の義母が調達してくれた第1陣が先日届きました。おせんべいに旬があるとも思えませんが、私が俳句を詠んだら『せんべい』は冬の季語に大抜擢確定(笑)。

10枚入りを3袋送ってくれましたから、締めて120円×30枚で3600円也です。1枚120円のおせんべいっていうのも高級品ではありますが、あの浅草の店頭で1枚ずつ丁寧に焼いているところを見ると、「さもありなん」と思えますよ。観光客目当てじゃなくって、昔からそこで焼いているっていう風情が職人っぽくていいです。

このおせんべいに惚れ込んで以来、いったい何百枚食べたか分かりませんが、全然飽きないっていうのは本当に素晴らしいことだと思います。材料とすればお米とお醤油くらいでしょうから特別な秘密もないんでしょうけど、素材の良さと職人の腕とお店の歴史がそう思わせるんでしょうね。信濃鶴も同じ様にいくら飲んでも飽きないお酒になりたいもんです。

「おせんべいって浅草名物なの?」ってくらいにおせんべい屋さんは浅草のそこかしこにありますが、何か謂れでもあるんでしょうかね。ハッキリ言って、そのどれも食べたことはありません(汗)。でも、最初に食べたのが入山せんべいであって、それが最高に美味いと思っちゃったんだから、あとはストーンヘッド的にそれだけを食すればよろしい(笑)。

蔵の仕事が終わるのが5時30分になります。それから麹の手入れまで少し間があって、その日の雑用やらブログ書きやらを始めるわけですが、蔵のみんながいなくなった途端に、なぜだか矢鱈滅鱈お腹が減った感じに襲われるんですよね。その時間帯に、毎日一枚ずつこのおせんべいをいただくのが私の日課になってるわけです。

おせんべい一枚にどのくらいのお米が使われているんだか分かりませんが、小さなおむすびを食べたくらいの満足感があって、その後の仕事にも精が出るんですよね。噛めば噛むほど味が出るし、いやな後味が残るわけでもないし、私の蔵生活のベストパートナーのうちのひとつですね。かなり硬いですから、歳をとって歯が悪くなったら考えなくっちゃかもしれませんが(汗)。

ひとつ問題点があるとすれば、これを買ってくれてるのが義母であって、私はビタ一文払ってないっていう気後れでしょうか(汗)。それなりに近場に住んでいるとは言え、月に一回くらいちょっとした使命感と共に浅草に遊びに行ってもらえばボケ防止につながる・・・っていうのが今のところの公式見解ではあります(笑)。


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コメント

米で作る酒を手塩にかけて育てながら
米で作った煎餅を食べる
なんか~米の神様が憑いてるような気がします(笑)

  • 2013/10/31(木) 09:38:54 |
  • URL |
  • hisami #-
  • [ 編集 ]

好物

一枚ずつ減っていく入山せんべいの袋を毎日10日間見続けたこともありましたから、忘れっこありません。(笑)
しけっちゃうから、たくさん買い置きするわけにもいかないし、
義母さんにはご苦労なことですけど、浅草に出かける楽しみもありますよね。
食べ飽きしない好物があるのは、毎日の仕事の励みにもなってるんでしょうし、
精米で割れちゃった米は煎餅の原料にもなると聞きましたから、
お酒と縁が無くもないですよね。
矢鱈滅鱈ってこんな字なんだ~!(驚)

  • 2013/10/31(木) 12:22:56 |
  • URL |
  • まっちー #-
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おせんべい

昔は小腹を満たすための、ファーストフードみたいなところがあったのかもしれませんね。
各地にあるB級グルメも、元をたどると女工さんが食べてたものだったりするみたいですし。

おせんべいなら、使ってるのは米と醤油ぐらいでしょうから、そのシンプルさは純米酒に通ずるものがありますよね。
それもあって岳志さんの好みに合うってのもあるかもしれませんよ(笑)

  • 2013/10/31(木) 12:35:58 |
  • URL |
  • ZEN #USldnCAg
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Re: タイトルなし

うーん、確かにお米だらけな気がします(笑)。
冬の間は食事もほとんど100%玄米ですからねぇ。
正にお米の神様に憑かれているかも(汗)。
でも、それだけ日本人はお米の民族なんでしょうね。
稲作農耕文化は私たちの原点だと思います。

  • 2013/10/31(木) 18:41:54 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: 好物

そういえば、そんなシリーズ記事を書いたこともありましたね(笑)。
まぁ、それほど入山せんべいに入れ込んでいるっていう証拠でもあります。
下町育ちの義母が最初に紹介してくれたんだっけなぁ?
とにかく、こんなにも食べ飽きないってことは、素材がシンプルだからなんでしょうね。
矢鱈はこう書きますが、滅鱈はなんだか当て字っぽいんですけど・・・(汗)。

  • 2013/10/31(木) 18:45:36 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: おせんべい

原料がお米ですから、スイーツ的なお菓子じゃなかったんでしょうね。
どちらかと言うと主食に近い位置付けだったのかもしれません。
もしかしたら保存食だったとか(笑)。
このシンプルさは確かに純米酒的かもしれません。
ストーンヘッドでいられるのはシンプルゆえなんですよ(笑)。

  • 2013/10/31(木) 18:48:27 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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