専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

1801号勉強会

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昨日は、ブログの記事を書いた後に、結局バスが1時間近く遅れて新宿に到着して、慌てて会場入りしましたが、余裕は見積もってあったので遅刻することはありませんでした。一旦渋滞にハマると時間が全く読めなくなるところがバスの怖いところですね。帰りは予定通りに走ってくれて、日付が変わる前には家に到着できました。

さて、その昨日の東京行きの目的ですが、『きょうかい1801号酵母・市販清酒勉強会』っていうのに参加するためでした。『日本醸造協会』っていう、主に醸造業の技術的な側面を研究して私達をサポートしてくれている協会組織があって、そこが主催の勉強会だったんです。協会が販売している1801号っていう酵母についての知識を深めてきました。

ご存知の読者も大勢おられるでしょうけど、1801号酵母っていうのは吟醸香の成分のうちのひとつであるカプロン酸エチルを非常に多く生成することができる、ある意味で吟醸用の酵母と言ってもいいタイプのものです。数年前から頒布が始まって、今では全国新酒鑑評会での使用率はトップになっているほどに普及している酵母なんですよ。

でも、1801号の性能を引き出すためにはいくつかの製造過程でのポイントもありますし、生成したお酒の貯蔵管理にも気を使わないと評価の高いお酒にはなってくれない面もあるんですよね。そこで、この酵母に特化した内容の勉強会が昨年から開催されるようになったんですが、昨年はもう仕込が始まったような時期だったので私は参加することができなかったんです。

長生社でも1801号は使っていて、特に純米大吟醸は全てこの酵母で造られています。この酵母を使って全国金賞も取りましたし、私もいろんな蔵のやり方なんかも勉強させてもらって、一度しっかりと専門家のお話を聞きたいと思ってたんですよね。ですから、今年は開催時期が早まってくれたので、喜んで申し込みをしたような次第だったんです。

内容的には、講義プラス利き酒っていう感じで、先生方のお話を聞きながら実際にもお酒の味を利いて理解を深めるっていう流れでした。各蔵のお酒を持ち寄ってお互いに評価もしましたが、全て同じ酵母を使ったお酒が80本くらい並んでいて、そんなお酒の飲み比べっていうこともとても珍しいことですから、とても勉強になりましたね。

基本的には品評会に出品するような特別なお酒じゃなくって市販されているお酒が対象ですから、他のお蔵さん達が市販酒レベルのお酒をどんな感じに仕上げているのか興味津々でしたが、さすがにみなさん高品質のお酒ばかりでしたね。信濃鶴の普通純米酒も価格的には最低ラインでしたが、何とか健闘してました(笑)。

写真は、皆さんが持ち寄ったお酒を、銘柄が分からないようにして利き酒している様子です。参加者は100人くらいいらっしゃったので、本当はもっとごった返していたんですけど、これは終了間際の図です。純米酒とアルコール添加酒で区別されてましたが、やっぱり別物のように味が違うのには改めて驚かされましたねぇ・・・もうちょっと明日に続けます。


□□□ やっぱり日帰りは疲れました(汗) □□□
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コメント

いよいよ

講義を聞きながら、お酒を利いて、
受講蔵持ち寄りのお酒を飲み比べて評価し合うって、
実践的で実になりそうな勉強会ですね。
日帰りで疲れながらも参加した価値があったんじゃないですか!
既に9月も終盤だから、造りに入る心構え作りにも役立ちましたかね。

  • 2013/09/29(日) 10:17:39 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: いよいよ

今回はとてもいい勉強をさせてもらいました。
ちょっと特殊な講義ですから、かなり突っ込んだ内容でしたしね。
なかなかそんな勉強会もないんですよね。
造りを目前にして、かなりやる気になれた感じはします(笑)。
そろそろこちらも本格始動になってくるかな・・・。

  • 2013/09/30(月) 09:12:02 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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