専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

復興酒屋

20130724_182909.jpg

あの震災の時に、信濃鶴のお取り扱いをいただいている酒販店さんの中にも、大きな被害を受けられたお店がいくつかありました。中でも、店舗と家を津波で流された宮城県のO商店さんと福島県のN酒店さんは、正にテレビで放映されていた姿そのままの惨状に陥って、私としても生きておられるかどうかすら分からなくて、悶々とした日々を過ごしたのが記憶に新しいところです。そのN酒店さんが、先日ご家族連れで駒ケ根まで遊びに来てくれました。

かつて、Nさんの住宅兼店舗は南相馬市にあって、田んぼの中にポツンとあるようなド田舎のお店でした(失礼!)。そんな立地条件とは裏腹に、県外からお酒を買いに車でやってくるお客さんも多くて、ビックリするような品揃えと集客を誇っていた、私がそれまで見たこともないような酒屋経営をなさっていたんです。

海岸からは2キロくらい離れていたにもかかわらず、あの時の大津波はお店まで到達して、全てを押し流してしまいました。お店の残骸は残っているようですが、がれきの山に阻まれて中まではとても入れないような状態だったようです。更に悪いことに、その後の原発事故で、その場所は帰宅困難区域になってしまったんですよね。

今から考えるとNさんの決断は早かったと思います。昔の場所に戻りたい気持ちは持ちつつも、新しい店舗を同県の伊達市内に借りて内部を改装し、震災の半年後には新店をオープンさせました。私も昨年訪ねて行きましたが、「やっぱりこーゆー場所かよー」って思うくらい駅から遠くてド田舎な所でしたよ(笑)。それがNさんのスタイルなんでしょうね。

実は、昨年も来駒の計画があったんですけど、諸事情で実行できずにいました。今年は満を持してってことで、娘さんが夏休みに入ったタイミングで、ご家族3人でやってきてくれたんです。片道6時間半の道のりを奥さんひとりで運転してきたっていう、我が家では考えられない夫婦関係ですが(笑)、運転が苦手なご主人をはじめ、穏やかで仲の良さそうなご家族でしたよ。

夕方に駒ケ根到着でしたから、私の女房も含めてみんなで駒ケ根名物ソースかつ丼でお夕食を。福島にもソースかつ丼はあるみたいですが、駒ケ根のものと比べるとカツが薄めで、ソースも上からかかっているだけのような感じだそうです。普段はカツ丼系の食べ物は口にしないっていう奥さんや娘さんも、いつもと違ったソースかつ丼を喜んで食べていただきました。

夕食を食べてからは、Nさんと私はお決まりの越百に。Nさんもこのブログを読んでくれてますから、絶対にこのお店には行ってみたいと思っておられたはずです(笑)。ソースかつ丼を食べた後でしたが、越百の名物料理をどれも「美味しい美味しい」とひとりでモリモリお食べになってましたね。私より小柄な体なのに、よー食べられるやねぇ(汗)・・・って、まだまだ話は続きます。


□□□ 越百での手タレ写真を忘れました(汗) □□□
■■■日本酒の未来のためにクリックお願いします!人気ブログランキングへ■■■

コメント

良かった!

震災による原発事故からの復興がなかなか進まない中で、
今日のような話題はホッと気持ちを和ませてくれます。
N酒店さんのご商売の方は何とか立ち直って順調のようですし、
わざわざ家族揃って駒ケ根まで訪ねてきてくれるんだから、
岳志さんの訪問や駒ケ根のみなさんの応援が、
よほど嬉しく、力になったんだと思います。
良かったですね!(^^)

  • 2013/07/28(日) 12:46:00 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 良かった!

少しずつでもいろいろは動き始めているんでしょうね。
被災地の皆さんは徐々にでも日常生活が取り戻せて入るんじゃないでしょうか。
一番の問題は原発事故ですが、これはなかなか先が見えていないみたいです。
遠く駒ケ根まで来ていただけて、私も復興が少しは進んでいるっていうような気になりました。
これからも、ずっと応援をし続けたいと思っています。

  • 2013/07/28(日) 14:55:52 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sinanoturu.blog77.fc2.com/tb.php/2592-def89c71
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad