専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

酒蕎麦会

20130707_204355.jpg

毎年恒例になっている、駒ケ根の蕎麦の名店『丸富』での新酒会。今年はエラク遅れ遅れになっちゃって、7月に入ってからの開催となりました。いつものメンバーが集まるだけですから、私もそんなに気合を入れていかなくていいので楽です(笑)。新酒じゃなくっちゃなりませんから、今年の無濾過生原酒系のお酒を持って行ったんですけどね。

いつものメンバーって言っても、地元の人間以外に静岡や新潟からもお見えになりますし、地元って言っても木曽から来てる人もいて相当広範囲からわざわざ集まって来るような人達ばかりです。これは信濃鶴目当てが半分、丸富の蕎麦目当てが半分ってところであって、元々は丸富さんの常連さんが中心になってます。

お酒をはじめ、その日の肴も〆の蕎麦も全部持ち寄りみたいな感じですから、会費もかからずに飲み放題食べ放題なわけで、こんな会に参加できるだけでもうれしい話ですね。静岡からは、食べ切れないほどのマグロとカツオの刺身、新潟からは珍しい山羊のたたき、当然丸富さんの蕎麦も食べられますから、本来だったらこれがタダってことはあり得ません(笑)。

今となっては気の置けない仲間ってことですけど、このメンバーに至る長年の馴れ初めを考えるに、蕎麦好きっていうのはあまり距離を気にせずにどこまででも美味しい蕎麦を求め歩くんだなぁっていう感慨を持ちますね。200キロくらいの道のりを、太平洋側と日本海側から蕎麦を食べに駒ケ根までやって来るんだもんねぇ(汗)。

いつのころからか、年に1度は蕎麦会じゃなくって新酒会ってことになったんですけど、毎年信濃鶴飲んでるんだからもう飽きたってことになはならなくて、結局何か言い訳を付けて集まりたいだけなんでしょうね(笑)。でも、こういう集まりはとても珍しいと思いますから、私も喜んで仲間に加えてもらってます。

今年は、静岡のOさんが変わり種の信濃鶴を持ってきてくれました。放置しちゃったっていうことじゃなくって、一定の温度管理ができる冷蔵庫のような場所に5年間とって置いた鶴があるっていうんです。確かに日付を見て見ると平成20年の代物。きれいに保管してくれてあったみたいで、見た目的には新品と変わりませんでしたけどね。

その味が結構ビックリするくらいに美味しかったんですよね。思ったより変わってない部分と、思いのほか変化している部分があって、私としてもとても勉強になりました。老ね香(ひねか)的なものは意外に少なくて、まろやかさがグッと増していていい感じでした。案外自分じゃそんな実験はしませんから、これは貴重な経験。わざわざビンに少し残しておいて、それは研究材料のために貰ってきました(笑)。

飯田のOさんなんて、先日中学生にテニスのコーチをしている時にアキレス腱を切っちゃって、手術の直後だっていうのに娘さんに抱えられる様にしてやってきて、「そこまでして飲みてーの?」って感じでしたが、大の大人が我先にと手タレ写真に入りたがるんだから、何とも子供のような面々ってことなのかもしれませんな(笑)。


□□□ サバの棒寿司も美味しかったなぁ □□□
■■■日本酒の未来のためにクリックお願いします!人気ブログランキングへ■■■

コメント

うまい物好き

好きなもののためには、手間暇は惜しまないですよね(笑)
お酒なんかは取り寄せが可能ですけど、お店で出すものについては行くしか無いですからねぇ…

そして、同好の士の集まりってのは本当に楽しいので、自然と人が集まるようになるという…

美味しいものとそれが好きな人がいれば、必然の集まりなのかもしれませんね(笑)

8月3日の信濃鶴の会も、美味いもの好きが集まりますのでお楽しみに!

  • 2013/07/12(金) 10:07:11 |
  • URL |
  • ZEN #USldnCAg
  • [ 編集 ]

楽しそう!

美味しい食べ物とお酒の他に、いつものメンバーに会える楽しみがあるから、
わざわざ遠くからでも、手術直後でも、遠くから集まるんでしょうね。
入り乱れた手タレ写真からも、楽しさが伝わってきます。(笑)

今日は昼休みの半分を使って、会社の周辺清掃。
暑い中、ゴミを拾ったり、雑草を取ったりの日です。
なので、コメントも短めで失礼!

  • 2013/07/12(金) 12:25:20 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: うまい物好き

皆さん本当によく集まると思いますよ。
確かにお店に行かなくっちゃ食べられないってことは貴重なことですよね。
美味しい食べ物とお酒に気の合った仲間が集まれば最高ってところでしょう。
それから、8月3日は決定ってことでしたっけ?(笑)
今初めて認識しました(汗)。
いや、大丈夫大丈夫!ちゃんと空けてありますから(笑)。

  • 2013/07/12(金) 18:52:59 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: 楽しそう!

楽しいことはこの上ありません(笑)。
みんな顔見知りですが、遠くから駆け付けてくれてるってことがまたうれしいわけです。
勝手にいろいろ持ちよって、勝手に食べて、勝手にしゃべりまくる。
なかなかそういう面子って得られないと思いますから大事にしなくっちゃなりませんよね。
昼間にゴミ清掃は大変そうですが、熱中症は大丈夫?

  • 2013/07/12(金) 18:56:25 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

わが家にも

21.4のタイムスタンプのあるラビットカップが冷蔵庫に半ダースほど眠っています.
ちょうど,駒ヶ根通いが始まったころ買った1ケースの残りです.
ためしに1本開けたら,古酒らしく茶色いオリが少し漂っていましたが,
岳志さんの飲まれた5年ものの鶴同様,老ね香というにはもったいない
香りと熟成された味わいがいいですねー.
搾りたてもいいですが,何年か寝かせた鶴はなかなか捨てがたいですよ.(笑顔)

 <<その味が結構ビックリするくらいに美味しかったんですよね。思ったより変わってない部分と、思いのほか変化している部分があって、>>
信濃鶴は純米酒でちゃんとした造りをしておられますから、5年間も熟成させたら美味しくなるのは当然、というより、旨く熟成させれば、もっともっと美味しい酒になるはずだと思っています。
<<老ね香(ひねか)的なものは意外に少なくて、まろやかさがグッと増していていい感じでした>>
日本酒は熟成すれば色、香り、味とも変化しますが、つい最近まで、色があるとそれだけで酒は劣化したと決め付けたり、香りが変化すると老香がついたと、やはり劣化したニュアンスの表現でけなします。
そのために、日本酒の大きな可能性の幅をどれだけ狭めてきたかわかりません。
日本酒が無色透明であるのはむしろ異常であって、造り方の違いや熟成のさせ方によって、本当に美しい色に変化します。
老香と熟成香はもちろん違いますが、ちゃんと造られた酒は、熟成の過程で老香的な時期を通り越して、好ましい熟成香へと変化します。
味についても同様に、新酒のときの荒さや、複雑な味が熟成によって調和すると、ビンテージもののワインに負けないすばらしい酒に変わります。
たぶん信濃鶴ファンの中にはOさんのように、何年間か熟成させた酒を秘蔵しておられる方が、おられると思います。
ぜひ、ご本家でも、何年かの熟成に挑戦されることをお勧めいたします。
時間は取り戻せないので、少しでも早いスタートを楽しみにしています。

Re: わが家にも

ラビットカップの古酒は珍しいかも(笑)。
あまり光の入らないカップですから、その点は少し安心かもしれませんね。
重いと言えば重いってことになるかもしれませんが、まったりとした熟成感がいいです。
味も滑らかになるような気がしますしね。
ある程度寝かせてあるなら酒質の変化も少ないでしょうからゆっくりと飲める・・・って言ってもカップじゃすぐに飲んじゃうか(笑)。

  • 2013/07/13(土) 08:00:29 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: タイトルなし

酒ひろしさんのブログの最近の記事にもありますが、古酒って突然なくなっちゃったんですね。
古酒的なまろやかさを求めれば、当然珍重されてもいいお酒ですよね。
おっしゃるように、見た目も色こそある程度つくにしてもきれいな感じです。
商品としての古酒は今のところ難しい状況ですが一考の価値はあると思います。
古酒ってこんなに美味しくなるんだっていう評価になれば市場も開けてくるんじゃないですかね。

  • 2013/07/13(土) 08:05:39 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://sinanoturu.blog77.fc2.com/tb.php/2575-271f02b7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad