専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

クール便

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今や宅配の物流網は日本中に整備されて、長野県から出荷すれば、本州内のかなりのエリアまでは翌日に荷物が配達される時代になりました。それなりに運賃はかかるわけですが、この便利さを考えれば、ほとんどの人が妥当な金額だと思っているんじゃないですかね。信濃鶴も、どのくらい宅配便のお世話になっているか分かりません。

県外、特に首都圏方面に鶴が出荷されるようになって7年目に入りましたが、少量のお酒を各個店に配達するなんていうことは自社ではできませんし、現代の宅配システムがあったからこそ簡単にそういうことができたんであって、そうでなかったら未だに鶴を県外の方に飲んでいただくことはなかったのかもしれません。

長生社で契約させていただいているのはクロネコヤマトさんですが、必要数だけ荷づくりをしてそれに指定の伝票さえ間違いなく貼っておけば、毎日夕方に引き取りに来てくれて、翌日には相手先のお店に届いちゃいます。何とも便利すぎるサービスですが、宅配業界の市場も相当に大きなものになってるんでしょうねぇ。

ひと昔前の感度だと、例えば複数ケースの一升ビンを送ろうとすると、全体の重さやお届け先までの距離でその都度違った金額になって、請求額の計算も面倒で、いつ到着するかもよく分からないような状態だったんですけど、今ではひとケースがいくらってハッキリと決まってますし、荷物が翌日に届くって言う前提ですから、受発注がほぼリアルタイムにいくんですよね。

特に、夏に便利なのが、クール便って言うヤツですな。商品を冷蔵のままで送れるので、生酒の発送には不可欠です。長生社でも夏に無濾過生原酒が発売できるのは、クール便で全国へ発送できるからであって、このサービスがなかったら生酒を冷えた状態で大量に各酒販店さんまで配達することは不可能でしょう。

ただ、量がそれなりにまとまるもんだから、クロネコさんの方は大変なわけです(汗)。クール便で使える冷蔵用の車両には限りがあるのに、1台にはとても入り切らないお酒の量になりますから、倉庫との間を何往復もして商品を納めてくれてます。私達も、それに間に合わせるように荷作りするのに必死だったりしますけどね(笑)。

鶴の場合には、無濾過生原酒はビン詰め状態で保存しているわけじゃなくって、冷蔵用のタンクに全て入っていますから、それを一気にビン詰めして、お酒が冷たいですからビンに汗をかくので、その汗が乾いたらレッテルを貼って、荷造りをしたら即クールで出荷しちゃいたいわけです。少しずつ小出しにできればいいんですけど、今のところそれができないんですよね(汗)。

先日の特純無濾過生原酒の出荷日は車両の手配が間に合わなくて、とにかく冷蔵倉庫まで普通の車両で早く運ぼうってことになったようです。ご迷惑をおかけしながらも、長生社にはなくてはならない宅配システムですが、そのうちに海外輸出も面倒臭いことは運送業者が代行してくれて、長生社から「ほい、これフランスまでお願いね!」なんてことができる日も来るかもしれません(笑)。


□□□ 運賃はバカ高くなるだろうなぁ □□□
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コメント

クール便

岳志さん、自分もクール便をよく使います←届く方ですが

ただ、クール便の場合、届いた時、結露してるのでラベルの一部が剥げてたり、ズレたりする銘柄もありますね←信濃鶴は手作業で貼ってるのでなんとなく納得

接着剤の違いでしょうか、ズレない銘柄もあります。

自分は気にしませんが、やはり現代的なのでしょうか、ラベルの一部が剥げていた、とか、ズレていた、とかでネットショップにクレームを入れた、と言う話もたまに聞きます←初心者

Re: クール便

実は、信濃鶴のラベルも結露で寄れてる場合が多いんですよね(汗)。
ラベルの紙質と使う接着剤と運送環境やなんかでずれちゃう状況になったりします。
大手の会社のお酒はしっかりとずれないようになっていると思います。
ただしそういうビンは、洗う段になると接着剤がとれずに苦労したりします(汗)。
冷蔵のまま商品を流通させることはなかなか難しいですよね。

  • 2013/07/10(水) 07:46:55 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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進化

宅配便システムの進化は目覚しくて、
今や、航空便の料金を払いさえすれば、
翌日には国内のほとんどの場所に届けられるでしょうね。
料金だって、その便利さから言えば確かにリーズナブルです。
外国への宅配便だって当然あるでしょうし、
そのうち、クール便も実現するかも。
韓国辺りなら、既に始まったか始まるとニュースで聞いた気がします。
鶴がフランスに降り立つのも夢ではないかも知れませんよ!(^^)

  • 2013/07/10(水) 12:27:12 |
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  • まっちー #-
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信濃鶴

うまく言えませんが、ラベルがお酒の味を決める訳ではないですし、ラベルに力を入れれば、それなににお酒の値段が高くなるものだと自分は思ってます。

こんな事言っては失礼かと思いますが、初めて信濃鶴が届き、見た目の第一印象はダサいラベル

しかし、口にした途端、そんなことはどうでもよくなりました。

手頃な値段で美味しい信濃鶴が呑めるのは企業努力の賜物でしょう。

Re: 進化

宅配便は本当に進化してきましたよね。
もう郵便局ではそこまで対応できないってレベルになってるでしょう。
既に全国ネットが出来上がってますから、値段だって高いわけじゃありません。
これまでの苦労が結実してるんじゃないですかね。
自分をでっかいダンボール箱に入れて外国まで運んでもらう・・・なんていうのはギャグ?(笑)。

  • 2013/07/10(水) 17:48:59 |
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  • 岳志 #-
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Re: 信濃鶴

ラベルの値段もバカになりませんから、よく考えなくっちゃなりません(汗)。
今流行りのピカピカした箔押しラベルなんてそれなりの値段だと思いますよ。
初めての信濃鶴の印象はダサかったですか(笑笑笑)。
いやいや、ごもっともな話で、私だって半分そう思ってますよ。
でも、そこを大目に見ていただけるくらい中身には気持ちとコストをかけてるつもりです!

  • 2013/07/10(水) 17:52:17 |
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  • 岳志 #-
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ツルチュー

自分の場合、見た目と値段、中身の味のギャップにやられました。

おかげでマイ冷蔵庫の中では信濃鶴たちが群れて居座ってます。 一回に呑める量が少ないので、多分7月いっぱい毎日いただいても持つはず。

話は変わりますが、信濃鶴を扱っているお店はこの日本酒に並々ならぬ期待って言うか、思い入れを感じます。

信州秘境蔵 入魂の~とか、店長大絶賛、とか、この値段ではありえない味わい、とかキャッチコピーが並んでます。

旨い日本酒は数々あれど感動してしまうほどの味わい体験は中々ないのではと思います。

最初は鳳凰美田を飲まされた時←これで日本酒人生が始まりました。

二回目が信濃鶴です。

8月の純米無濾過生原酒を楽しみにしております。

Re: ツルチュー

鶴はお値段的には破格の安さですもんねぇ(笑)。
味が気に入っていただければ、あとはそれほど問題はない・・・かな。
あ、あとレッテルも許容範囲でないといけませんね(笑)。
取り扱っていただいている酒販店さんには、いつも熱い思い入れをいただいて感謝感謝です。
鳳凰美田さんと並び賞されるほどの銘柄じゃありませんが、これからも頑張りますね!

  • 2013/07/11(木) 07:40:16 |
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  • 岳志 #-
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