専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

県内酒

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この写真、実は、何気なくスゲー写真なんですよ。ここに写っているお酒やワインは全て長野県内で生産されたもので、他県で造られたものは1本もないんです。付け加えれば、この写真を撮っている私の後ろにある棚にも、全て県内産のアルコール類がびっしりと並べられていて、実に壮観でしたし、ありがたいことだと思いましたね。

ここは上田市にあるM酒店さん。これまでも信濃鶴を扱っていただいてはいましたが、一度もお店に伺ったことがなくて失礼しちゃってたんですけど、今回、ちょっと近くまで行く機会があったので、足を延ばしてお邪魔してきました。店主のMさんはほぼ私と同年代の、県内の酒販店を引っ張る注目株と言っていいでしょう。

お店のホームページを見て見ると、商品がとてもきれいに整然と並べられている写真が載っていて、「こりゃホームページ用に撮ったに違いない」なんて思ってたんですが、お店に入った途端に、いつもそのくらいきれいに陳列されてるんだってことが分かりました(汗)。写真を見れば一目瞭然ですが、いつでもこんなに整理整頓された店内なんです。Mさんは、「自分の性格なんです」なんておっしゃってましたけどね(笑)。

それにしても、県内のお酒だけでこれだけ棚の埋まったお店は、私はこれまで見たことがありません。どこかに県外の商品だってあるはずだと思って聞いてみたんですが、棚の裏側のひっそりとした所に、料理酒用のパック酒が1種類置いてあるだけだっておっしゃってました(笑)。本当に本当に、それだけが県外産のお酒なんですよね。

Mさんが家業に入られた頃には、ビール主体でお酒以外もいろいろ扱う普通の街の小売店だったんだそうです。お店の立地が菅平高原に近いもんだから、夏も冬も観光施設にビールやお酒を届けておられたんですが、いつのころからか日本酒に目覚めて、日本酒をメインに売るお店にしたいと考えるようになったんだそうです。

ところが、その時代には、もう他県の有名銘柄を取り揃えるには時期を逸していたし、余計な苦労が多いと考えられたんだとか。だったら、県内にもいいお酒はたくさんあるんだから、それに一点集中して商品を構成しようっていうのが、Mさんの戦略だったんでしょう。今では、菅平高原に遊びに来ているんだか、M酒店に信州清酒を買いに来てるんだか分からないようなお県外の客さんもいるんだそうです。

一点に集中するっていう意味では、信濃鶴に似た感じを受けるんですよね。純米酒しか造らない、地元の酒米しか使わないっていう割り切りは、アイテムのバラエティには限りがあるものの、あまり多くを追わなくていいっていう心の平穏があるわけです。きっと、Mさんも、穏やかそうに見える人柄の半面、かなりのストーンヘッドじゃないかと・・・(笑)。

改めて店内を見回してみると、確かに以前はコンビニだったんじゃないかっていう感じの造りなんです。そこ直射日光が当たらないように壁を付けて、表側にはデカデカと主力銘柄のロゴを書いて、店の前の幹線道路をぶっ飛ばしていく車からでも目を引くようなお店作りになってました。こんなお店で鶴を売っていただけるなんて嬉しい限り。これからも、是非是非よろしくお願いします!!!


□□□ 信州人って石頭なのかな? □□□
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コメント

軽井沢のツルヤにも

ドサーッと置いてありました

  • 2013/06/30(日) 17:22:33 |
  • URL |
  • 事務局補佐 #/2CD/BNk
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お見事!

自分の県のお酒だけを扱うって、凄いこだわりですね。
北海道は日本酒蔵がやっと二桁の数だから、ワイン蔵が増えたと言っても、
とてもできそうにはありません。
数だけの問題じゃなく簡単にはできないことで、
強い意志と石頭ぶりが必要なんだと思います。(笑)
そのこだわりが、信州のお酒を買うならこのお店!となって、
商売繁盛につながってるってことでしょうね。
綺麗な整頓ぶりも、お見事です。(^^)

  • 2013/06/30(日) 18:37:56 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

駒ヶ根だけでも

焼酎以外の全てのお酒が揃うわけですから、専門店があってもおかしくないですよね。

最近「神の雫」でも長野のワインが出たりして、注目度も上がっていますよね。
ああいう影響の有りそうな漫画が、日本酒には無いのが残念です…だれか書いてくれませんかね(笑)

  • 2013/07/01(月) 06:42:11 |
  • URL |
  • ZEN #USldnCAg
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Re: 軽井沢のツルヤにも

そうですそうです、ツルヤさんには大変にご愛顧いただいてます。
別に割引きで売っているわけでもなくて、こちらとしても感謝感謝です。
特に軽井沢店ではよく売れるんだそうです。
ってことは、県外のお客さんに受けがいいってことなのかなぁ。
今回は軽井沢のお蕎麦屋さんを攻略しに行かれたんですか(笑)。

  • 2013/07/01(月) 09:04:41 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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Re: お見事!

県内のお酒だけっていうことはすごいことだと思います。
簡単そうに見えますが、実際に実行に移すのは大変な思い入れだってことでしょうね。
そこが分かったお客さんは必ずリピーターになってくれるんじゃないでしょうか。
ちゃんと厳選したお酒が並んでますから、どれをとっても美味しいはずです。
それを、同じ県の酒販店さんが説明すれば、説得力だって倍増ってもんです。

  • 2013/07/01(月) 09:07:22 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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Re: 駒ヶ根だけでも

駒ケ根市内の酒販店さんは、伊那谷酒の専門店みたいなもんです(笑)。
昔は、ほんとに数蔵のみのお酒しか置いてないお店もありました。
それで商売ができてた時代もあったんですよね。
信濃鶴だってそれほど努力しないでも売れてたわけです。
まぁ、そのしっぺ返しが今来てるってことかな・・・(涙)。

  • 2013/07/01(月) 09:09:56 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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長野の地酒

長野の地酒、北は中野のM酒造、育ち故郷のT、諏訪のM酒造、佐久のT酒造、須坂市のE酒造、位しか経験がありません。
無論、リピート買いは今のところ長生社が醸す信濃鶴だけです。大吟醸と稲穂以外は全ていただきました。

生まれ故郷は新潟の上越なので、あえて育ち故郷と書き込みました。

Re: 長野の地酒

まだまだ長野には地酒がありますから、ぜひトライしてみてくださいね。
鶴はリピートしてもらえたようでとてもうれしいです。
もう一度飲んでもらえるっていうことは、造り手にとっては最高の褒め言葉ですからね。
生まれ故郷の新潟にも名酒が目白押しですから、飲んでみる価値は大です。
育ち故郷も負けてはいられませんから、これからも頑張りまっせ!!!

  • 2013/07/01(月) 22:08:09 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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