専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

レッテル

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先日『黒龍』さんの作業場で撮らせていただいた面白い写真が残ってましたから、ちょっとご紹介っていうか、「やっぱり、大きなお蔵さんでもそんなことやってんだー」的な発見をレポートしておきましょう。私達だって滅多に見られないような場面に遭遇して、ちょっとビックリしたんですよ。

「蔵の中の撮影はご遠慮ください」っていうことだったので、醸造設備なんかは写真に収めることはできなかったんですけど、製品の梱包をやっている作業場では皆さんパチパチやってましたから、私も1枚だけ撮らせていただきました。これは知る人ぞ知る、黒龍さんのフラッグシップ商品のうちのひとつである『石田屋』のレッテルです。

ちょっと具体的な価格は分からないんですけど、私達が気軽に手を出せるような値段じゃないことは確かです(笑)。大吟醸酒の最高峰で、とても高価でも更にプレミアがつくくらいの人気商品っていうかレア商品だと思います。私もかつて一度だけ口にしたことがありましたが、あまりに昔のことで記憶が定かではありません(汗)。

私達がビックリしたのは、こういうレッテルは黒龍さんですら手造り、手貼りだっていうことです。この日作業場で何をなさっていたかっていうと、この石田屋のレッテルを造っていたっていうことになるんですけど、このレッテルに押してある朱色の判子は全て手で押していて、この写真はそれを乾かしているの図なわけです。

このブログで、信濃鶴も無濾過生原酒の肩貼りレッテルを私が手作りして、社員総出で手で貼っていることを記事にしたりしますが、そんなことは鶴みたいな弱小メーカーのやっていることだと思いきや、黒龍さんでも全く同じことやってらっしゃるんですよね。ちょっと安心したようなビックリしたような気分で拝見させていただきました(笑)。

この手の高級レッテルは、分厚い和紙でできていて、縁がカッターで裁断したようにはなってなくて、何て言えばいいのか手でちぎったように毛羽立ってたりするんですよね。そういう形状のものは機械じゃ上手く貼れませんし、より高級感を出すための印も、実際に手で押さないとウソモノっぽくなっちゃうってことなんでしょうね。

そういう手作業があるってことにも驚きましたが、この整然と並べられたレッテルにも感心しちゃいましたね。もし私がやったら、判子の部分だけはちゃんと表面に出るようにするにしても、きっともっと雑然と並べちゃうと思います(汗)。黒龍さんが一本一本のお酒をいかに丁寧に作っているかがよく分かりますよね。ちなみに、隅の部分が少し乱れているのは、私達が手で触ったからです(笑)。

この商品がどのくらい出荷されているのか分かりませんが、いずれにしても天下の大メーカーさんでもこういう手作業があるっていうことなんですね。最終的には、どんな仕事も手でやるのが確実なのかもしれません。私達も、面倒臭がらずに無濾過生原酒のレッテルくらいは一生懸命に手で貼ろうと思ったような次第(笑)。


□□□ ついに2位転落 □□□
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コメント

こだわり

紙の材質を変えたり、判子も印刷でOKと妥協さえすれば、
手作業でなくても、できる方法はあると思いますけど、
そこを手作業でやるこだわりが、良いお酒を造ろうとする想いなんでしょうね。
そんなこだわりも想いも、信濃鶴にだってありますよね!
鶴もラベルのどこかに判子を押すようにしましょうか!(笑)
ところで、整然と並んだレッテルを乱しちゃって、怒られなかった?(^^ゞ

  • 2013/06/06(木) 12:28:10 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: こだわり

今のことだから、いくらでも方法はあると思います。
でも、それだけ丁寧な手造りにこだわっておられるんでしょうね。
やっぱりあのお酒にはそういうオーラがありますもん(笑)。
信濃鶴にもこだわりはありますが、分かっていただくにはもう少し時間がかかりそうです(汗)。
ラベルに判子を押す案は・・・今のところ考えてません(笑)。

  • 2013/06/06(木) 17:32:46 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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