専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

自慢話(つづき)

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盛況のうちに終了した今回の長野の酒メッセでしたが、この日大変に恐縮した様子で私に会いに来てくれた男性がおられました。イベントの中での別の仕事もあって、信濃鶴のブースに出たり入ったりしていた私に声をかけてくれたんです。私の時間に合わせて再びブースに訪れていただいて、ようやくお話しできたんですけどね。

その方はある酒販店の店長さんだったんですけど、とても面白い経歴の持ち主で、1年ほど前まではオモチャの業界におられて、お酒の世界に入ってからはまだ日が浅いとのこと。とにかく鶴のことを褒めてくれて、「1年前までは全くお酒を飲まなかった私が日本酒に目覚めたのは信濃鶴さんのおかげなんです」とおっしゃってくれました。

その人はこのブログも読んでくれているようで、数日前にそんな内容の記事を書いたもんだから、気を使ってそういう話をしてくれたんだと思いますが、かと言って私のことを持ち上げ過ぎるっていうわけでもなく、とにかく信濃鶴の味と姿勢を応援してますっていう内容の話を、本当に真摯な語り口で私に熱く語ってくれるんです。

お酒の味にしても、蔵の姿勢にしても、鶴の場合にはかなりハッキリとしていますから、その辺がうまくマッチした方にはとても高く評価していただけるのかもしれません。純米酒を3種類しか造りませんなんていうストーンヘッドさも、裏を返せば消費者の方には理解し易いっていう印象を持ってもらえるかもしれませんしね(笑)。

消費者ニーズに合わせて、いろんなタイプのお酒を自社のアイテムの中に取り揃えるっていう戦略もあるでしょう。信濃鶴では、地元の酒米で純米酒を造るっていう原則から考えて、結果的に基本アイテム数は3つしかできなかったわけで、それで良かった面と悪かった面がありましたけど、私的には造りが複雑にならずに大助かりです(笑)。

とにかく、うれしいもんですよね、そう言っていただけると。何と言っても、その人はお酒の業界で働いている人ですから、きっとこれからも日本酒の普及に一般の人以上に力を貸してくれるに違いありません。日本酒業界だけで頑張ったってできないことでも、そういうつながりを持った人たちの力をお借りすれば、影響力は大きくなるはずです。

最初は、「お忙しそうですから、握手だけでもさせてください」なんて言ってくれて、こういう人とはゆっくり話さなくっちゃならないと思ったもんだから時間まで待っていただいたような次第だったんですけど、他のお客さんの対応もあって途切れ途切れの話になっちゃって申し訳なかったです(汗)。

そんなに大した蔵でもないし、べらぼうに美味しい酒でもありませんが、それほどまでに言われると、改めて襟を正してブレることのない酒造りに邁進しようと思いましたね。ブレないためにも、シンプルな考え方でこれからもいきたいです。でも、その姿勢が、どーゆー訳だか石頭って言われちまうんですけどねぇ・・・(笑)。


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コメント

試飲会

自分が造ったお酒が日本酒を呑み始めたり日本酒好きになるきっかけになったと言われたら、それはもう嬉しいに違いありません。
その人には、他とは一線を画する別格のお酒になってるでしょうからね!
そんな声を直接聞けるのも、こういう会の良いところですね。
呑み手のボクらにとっても、蔵元さんとお話できる数少ない機会ですし。

  • 2012/10/21(日) 18:56:11 |
  • URL |
  • まっちー #-
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たしかに

最初に好きになったお酒って特別なものがありますよね。
飲み友達ともよく話すんですけど、その後に好みが変わったりしても、やっぱり定期的に飲みたくなったり、メニューにあるとついつい頼んじゃったりするんですよね(笑)

それはそうと、種類が少なくわかりやすいとうことにかけては、長生社さんは日本一ですよね(笑)
蔵によっては、種類が違うと全然違う味のものを造っていたりしますが、個人的にはそういうお蔵さんって、どうも好きになれないんですよね。
確かに技術はスゴイんでしょうし、その中には美味しいお酒もありますが、そういうもの以前に「その蔵らしさ」っていうのがあって欲しいな~と思っちゃいます。
こういうのは、飲み手としてはマイノリティなのかもしれませんけど(笑)

  • 2012/10/21(日) 22:41:27 |
  • URL |
  • ZEN #USldnCAg
  • [ 編集 ]

Re: 試飲会

そんなこと言っていただけるような酒じゃないんですけどね(汗)。
それでも、努力を認めてもらえたようでとっても嬉しかったです。
そういう方は、いくつかお目当ての蔵を集中して回ったりしてますね。
しっかりと蔵元と話がしたいっていう気持ちが強いと思います。
本当だったらもっとゆっくり説明したかったんですけど、なにせ他のお客さんも多くて(汗)。

  • 2012/10/22(月) 08:18:48 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

Re: たしかに

そういうお酒って確かにそんな扱いになりますよね(笑)。
自分の飲酒歴の中の原体験として記憶の中にしっかりと刷り込まれちゃうんでしょうね。
より多くの方が日本酒好きになるお手伝いができればいいと思ってます。
信濃鶴が原体験じゃなくても、よく飲んでくれるZENさんみたいな人もいますが・・・(笑)。
ZENさんのようにFBを投稿しながら飲むっていうのも、今風の飲み方なんでしょうね。
でも、読者からの反応があって、あんまり酔えないような・・・。

  • 2012/10/22(月) 08:25:14 |
  • URL |
  • 岳志 #-
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