専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

被災地

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そろそろ東北営業シリーズもネタが底をついてきました(笑)。本当にいろいろなことがあって、まだまだここに書いておきたい話もあるんですけど、あんまり蔵元ブログから脱線しててもいけませんから、今日は残りの写真をご覧いただいちゃいましょう。これらは、全て気仙沼と陸前高田で撮影したものです。本当の迫力は現場に行かないとお分かりいただけないと思いますが、画像をクリックして大きな原画で見てみて下さいね。

【1枚目】気仙沼駅に到着。この辺には大きな被害の痕は見られませんでした。折しも、この日は震災から一年半の節目の日。ボランティア関係と思われるグループや、地元の方には見えない乗客も乗ってました。観光目的で遊びに行ける雰囲気じゃありませんでしたね。ここから先の海岸沿いを走る線路は壊滅状態で、Oさんに迎えに来てもらいました。

【2枚目】気仙沼漁港の市場は再開されてはいますが、建物の被害も生々しくて、水揚げ量は以前の半分にも達していないそうです。この日の朝、仙台のホテルからの出がけに見たニュースで、ちょうどこの市場から生中継をしていて、そんなことを言ってました。冷蔵設備の再建が遅れちゃってるんだそうで、漁師さん達もやりたくても仕事ができずに困っておられるようですね。

【3枚目】海沿いに残る、津波の被害を受けた鉄筋の建物。右奥に見えるのは新しく建てられた倉庫で、それ以外にはまともな建物はありませんでした。本当に海岸の近くにあったものは、たとえ鉄筋コンクリート製でもこれほど無残に壊されてしまうんですね。崩れ落ちたコンクリートは片付けられてるようでしたが、こんな風に何かのモニュメントのように一部分だけ残ったようなビルが散見されました。

【4枚目】これも海沿いに残った、海産物の加工場だった建物。津波の被害の後、気仙沼は大きな火災に見舞われました。その際に燃えた残りだそうです。今でも取り壊されることなく、芸術作品的にその姿をさらしていました。1年半も経つのに、まだ解体できないのには何か理由があるのかもしれませんが、正にあの日のままの姿を見る思いでした。

【5枚目】ここは、以前JR気仙沼線の線路が通っていたラインです。鉄道としての復旧の見込みが立たないっていうことで、線路だった部分を道路にして、以前の代替路線としてバスを走らせるために使う計画だそうです。しかし、その計画も思うにまかせなくて、ほんの一部分だけが道路化されているだけだそうです。ここは、一般の自動車は走れないようになっていました。

【6枚目】ちょっと遠くて分かりにくいと思いますが、陸前高田の以前の町なかにうず高く積み上げられた瓦礫の山。私自身もその山の上にいます。このアングルだと実感できないでしょうけど、すごく大きな山なんですよ。木材、鉄骨、コンクリートくらいに分別されているようでしたが、廃棄物の処理もうまく進んでいないようですね。放射線への懸念があるのかもしれませんが、こういう山がそこらじゅうにあるんですから、他の自治体に受け入れてもらわないととても無理なんじゃないかと思われました。

【7枚目】この写真は再掲になりますが、以前の陸前高田の市庁舎です。遠くから見ると、きれいなままで残っているように見えるんですけど、近づくにつれ、窓ガラスが全て割れていることや、瓦礫がそのまま中に残っていることが分かりました。建物自体が津波で揺らぐことはなくても、中身は全て波にさらわれてしまうんですね。

【8枚目】その市庁舎の近景です。この写真からは分かりませんが、建物の中の部屋をのぞくと、あの時のままの状態で瓦礫が残っています。津波の力でねじ曲がって原形をとどめていない自動車が、1階部分に入り込んでました。あまり写真をパチパチ撮ることも気が引ける、そんな光景でしたね。

【9枚目】最後に1枚、ホッとする写真を。これは、Oさんの仮設住宅に泊めていただいた時に部屋の中に置いてあった、Oさんの息子さんの図工の作品。『カメをおそうヘビ』という名前が付いていました。この作品で彼が何を言いたかったのかは不明ですが、とても自由な発想でニッコリさせられました。Oさんご夫妻の性格を受け継いで、実に素直ないいお子さんたちでしたよ。子供がいるから親は頑張れるんでしょうし、地元の未来を子供たちに託すためにも、一刻も早い復興が望まれます。


□□□ 長文ブログで申し訳ありません(汗) □□□
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コメント

復興

まだまだ、被災した時のままっていうところは多いですよね。
私が行った先でも、まだ丘の上に船が残されたままになっていたりしました…

本当に、復興はまだまだこれからなんですが、世間的な関心が薄れてきているようで心配ですよね。

  • 2012/09/24(月) 06:58:55 |
  • URL |
  • ZEN #USldnCAg
  • [ 編集 ]

Re: 復興

被災した時のままっていう場所の方が多いんじゃないですかね。
ハードの部分じゃなくて、人の心まで進展がないっていうんじゃ困ると思います。
何とか未来への希望が持てる状況になれればいいんじゃないですかね。
船は気仙沼の丘の上にもありましたよ。
日本中であの船を忘れないように見続ける努力が必要でしょうね。

  • 2012/09/24(月) 08:10:22 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

現実

今回の岳志さんのレポートを通して、
震災から1年半が過ぎたにも関わらず、
被害に遭った建物の解体さえできずに残されて、
復興が進んでいない現実に驚きました。
これほどまでに判断できない、決められない政治のツケが、
被災地と被災者に負わされてるのはあんまりです!

  • 2012/09/24(月) 12:34:35 |
  • URL |
  • まっちー #-
  • [ 編集 ]

Re: 現実

なかなか復興は上手く進んでいないみたいですね。
それだけ大変なことなんだっていうことも良く分かるんですけど・・・。
現地の人たちの生活がまず第一ですから、そこから出発できるといいんでしょうね。
復興はまだまだこれからっていう印象です。
そういう時に私たちが被災地について忘れてちゃいけないと思いました。

  • 2012/09/25(火) 08:02:46 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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