ブログの題名について(最終回)
こうして、専務取締役杜氏の純米酒造りへの挑戦が始まったのです。
これまで純米蔵にしようとした、もしかしたら一番大きな理由を書きませんでした。それは、自分が純米酒が大好きだからです。自分の飲みたいものを造っているんです。
そして、自分が自信を持っていいと思える酒を地元の人たちに飲んでもらいたい。飲ませたくて仕方がないのです。それが純米酒だなんて知らなくていい。
純米ということについては、何かどこかおかしくなってしまった「食」というものに対する、自分として、会社としての裏づけ程度でいい・・・と思っているんです。
でもそれは経営者の視点ではないのですね、きっと。そんな悠長なことを言っていては社員を豊かにすることはできない、株主も困る、ジリ貧だ・・・。
純米酒「造り」への挑戦は、何とか緒についてきました。色々な方々に、自分が考えている以上の評価をいただくこともでてきました。今度は純米酒「売り」への挑戦をこのブログを書きながら始めようと思っています。なかなか蔵から出られない専務の営業活動として、社員のためにと思って書くことにしました。それなら、ちっとは続けられるんじゃないかな・・・。
私は「自分で造る」という最後の切り札を使ってしまいました。しかし、それは世の中で一番信頼のできる人間に造りを任せたということでもあります。何とか頑張って難局を乗り越え、次の新しい地平線を見てみたいものです。
いつも考えているのは、100年後の日本酒の世界です。100年後の大樹を期待して1本1本木を植えるように、1本1本純米酒を売っていこうと思っています。
コメント
昨夜は信濃鶴をいっぱい飲みました。まだ、酔っている感じですが、仕事をしようと思っています。さすがに純米酒は寝不足感はあっても頭が痛くなることはないですね。
- 2006/10/21(土) 10:01:31 |
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- ヨコハマ #-
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Re:ヨコハマさん
いつも信濃鶴をご愛飲いただき、ありがとうございます。
私も純米酒ばかり飲むようになって気付いたのですが、アルコール添加の酒よりも次の日が楽ですよね。いろんな人も言っていますから、多分正解なんでしょうね。
でも、何でも飲みすぎれば同じことです。ヨコハマさんも飲みすぎには注意してください。
- 2006/10/21(土) 13:28:24 |
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- keyboo #-
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専務取締役杜氏誕生秘話
導かれるまま専務取締役杜氏誕生秘話、拝見しました。
純米とアル添の違いは色々有ると思うのですが以下の下りに本質的なものを感じました。
「命をかけて50日も付きっきりで育てたのに、自分の命と全く関係のない、どこかから運んできたアルコールなるものをドボドボと添加するのです。」
・・”アル添は飲みやすい酒を造る技術”とも言われますけどその一言で済ませられない理由がこんなところからくるんだと思いました。
純米蔵の多くは地元より大都市で評価され、大都市の市場なくして純米蔵が成り立たないという中、普通酒価格で地元だけでやってこられた事は本当にすごいこと思います。純米酒って地元では売れない酒だと思っていましたから。
つい昨日、いきつけの居酒屋で会った万石クラスの喜多方の蔵元さんが「純米化したくても安いアル添の酒の味に舌が慣れてしまった消費者が急に純米酒の味なんて受け入れてくれないし、値段も高くなるから売れない」とか、「そのくせ純米酒は造りが大変だし、原価率が高くなるので全然儲からない」という話をされていました。他でも同じようなことを聞きます。現実はどこもこんな感じだと思います。
伊那谷というちょっと保守的な土地柄の中でこんな冒険をされている蔵元さんがいることがうれしかったりします。
- 2007/06/15(金) 02:16:28 |
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- はら #wr80fq92
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Re:専務取締役杜氏誕生秘話
読んでいただけましたか、ありがとうございます。
純米酒ばかりがいいんではない、アル添酒にも立派なお酒はたくさんあるし、どちらが上という話ではありません。
しかし、ここまで低迷してしまった日本酒業界を立て直すには、より本質に近い部分からやり直さなくっちゃならないと思ったんです。
おっしゃる通り、純米酒は地元では売れないんです。
信濃鶴は純米酒ではなく、ただの普通酒だから地元の人もこれまで通りに飲んでくれているんです。
「どーだ、すごい酒だろう」っていうことを言ってみてもダメなんですよね。
普通にいつも手元にある酒が純米酒だったっていうくらいのオチでいいと思ってるんですよ。
確かにやってる事は「大冒険」だとは思いますけどね(笑)。
- 2007/06/15(金) 17:59:53 |
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- 岳志 #-
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普通酒が純米酒
普通酒が純米酒だなんて、駒ヶ根の人たちは羨ましいです。安心して飲める酒が身近にあると言うことですものね。
信濃鶴の様な日本酒が増えれば昔の様に日本酒と言えば純米酒の事をさす日が遠からず来ると思っています。
高い純米酒から一歩進めて飲みやすい純米酒を普通酒クラスで実現するという取り組みはまだほんの少数なんでしょうね。普通酒クラスを純米化するという事は農家の方にとっても私たち消費者にとってもありがたいことです。だから岳志さん達の取り組みはすごいなと思うんです。
ところで普通酒って名前、誰が考えたんでしょう。変な名前ですね。
Re:普通酒が純米酒
「普通酒が純米酒」ということが、いったいどのくらいスゲー事なのか、あまり面と向かって人に話した事はありませんが、分かってもらわなくても続けるのだという決意には、自分の全てをかけないとすぐに崩れ去ってしまう危うさもあります。
それほど強い人間ではない自分が、そんなに大きな賭けをしなくてもと思いますが、それが信濃鶴の生き方だったんだと言える日がいつか来てほしいものです。
私も純米化してからというもの、普通酒という表現を使うのに手こずることが多くなりましたよ(笑)。
- 2007/06/18(月) 18:00:29 |
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- 岳志 #-
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