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専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

思い出したこと(その4)

『思い出したこと』シリーズはその3までで終りにしようと思っていましたが、今日、駒ヶ根市で『協力隊週間・国際広場』というイベントが開催されて、私も実行委員に名を連ねているもんだから、それに参加していて、また思い出しちゃったんですよね、いろいろと(笑)。これも、とてもブログに書き切れる内容じゃありませんが、ちょっとした小話をひとつご紹介しましょう。

私が卒業して、既に5年以上が経ちますが、『青年会議所』っていう組織が大抵どの市町村にも存在して、私はそこに13年間という長い間在籍していたんです。そこでは、まちづくりとひとづくりっていうことを徹底的に叩き込まれるんですが、本来はいろいろな分野の経験をさせてもらえるのが普通なんです。

ところが、私の場合、どういうわけか『国際化』という分野の事業ばかりを担当させられることが多くて、かなり深くこの地域の国際化っていうことについて考えさせられていた時期があったんですよね。青年会議所の先輩たちが私にそんなことばかりやらせたのは、このシリーズでも書いたように、普通の人より少しだけ学生時代の海外経験が多かったのも理由のひとつだったと思います。

駒ヶ根市で国際化運動が盛んなのは、JICA(国際協力事業団)の青年海外協力隊の訓練所がこの地にあるからなんですよね。市としても、日本にいくつも無いような施設が地元があることを、このまちの魅力として醸成しようっていう思い入れもあるんです。JICAと駒ヶ根市と青年会議所っていうコラボレーションで、いろんな事業が現在でも行われています。

そこで出合ったのが次のお話です。この話は、私が国際化事業やまちづくり事業を、自分のボランティア精神の発露として大切にしようと思っている、最も根っこにあるものを与えてくれた話です。常にそんな事を考えているわけではありませんが、小中学生の前でそんな話をしろと言われた時には、必ずしていますね。

それは、A君とB君とC君のアルプス越えのお話です。

3人はある冬、アルプス越えに挑戦しようと、準備を整えて縦走を始めました。ところが今日は目的地に着くという最後の日になって、天候が大荒れになり猛吹雪となってしまいました。そんな中、それまでの疲れが出て、C君はとうとう動けなくなってしまったのです。利発で一番体力の残っていたA君は、「僕は先に行って救援を頼んでこよう」と一人で吹雪の中を進んでいきました。残されたB君は、その後ろ姿が消えていくのを見ながら「なんとかC君を助けなければならない。ここでじっとしているよりも少しでもふもとの村へ近づこう」と、C君の肩を抱き、とぼとぼ歩き始めたのです。どの位歩いたでしょうか、しばらく行くと雪の中にぽつんと黒い影が見えます。そばまで来て見るとそれは凍死したA君だったのです。その姿を見てびっくりしたのと同時に、B君の頭の中に雷に打たれたようにある考えが浮び上がりました・・・「僕より体力のあったA君は、一人だけで歩いて来たからここで凍えて死んでしまった。でも、僕ら二人はまだ生きている。僕はC君を助けようと思ってここまでやって来た。助けたと思った。だが、違う。僕は一人では動くこともできない、このC君に助けられてここまで来たんだ。C君の肩を抱き、二人で暖め合って歩いてきたからこそ、僕は凍えずに生きていられたんだ!」・・・と。

『助けることは助けられること』というこのお話の続きはありません。

このお話は、人と人とのつながりのあり方の原点を示していると言えるかもしれません。その本質を問うのであれば、人は群れの動物であって、他人との関係の中でしか生きられない。与えることと授かることは、常に一対になっているんだっていうことになるんでしょう。我々のご先祖様も同じことを言ってますよね、『情けは人の為ならず』って。


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コメント

感謝

言葉がわからない国に旅に行くとき、私が最低限覚えていくのは
「挨拶(おはよう、こんばんは)」と「ありがとう」の言葉です。
とりあえず、これだけ覚えていれば、今までそんなに
不自由したことがないので、助けてもらってるなぁ~
っていうのが実感できますよね(笑)

頂いた情けをどこかに還元できているかどうかは、かなり謎ですが(汗)

  • 2009/10/26(月) 15:58:41 |
  • URL |
  • ZEN #USldnCAg
  • [ 編集 ]

>>感謝

挨拶と感謝の言葉は大切ですよね、どこの国に行っても。
私も、必ず覚えていきますね。
その他に私が必須としているのは、「これいくら?」と、「ホテルの部屋は空いてますか?」っていうフレーズです。
一人旅っていうことも関係するかもしれませんけどね。
これが話せないと、とても泣きたい気分になることもあります(笑)。
でも、それがじゃべれても、相手の言っていることが理解できないことには、何の役にも立ちませんけどね(汗)。

  • 2009/10/26(月) 18:42:48 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

なるほど(これがホントのコメ)

良い話だね。支えているつもりが支えられてる。

確かに仕事なんかを後輩に教えてるつもりが実は自分の復習にもなったりするからね。

覚えておきたい話だね(^^)


「情けは人のためならず」は情けをかけるとその人の為にならないって意味じゃないんだね。

情けをかけるのは巡りめぐって自分の為になる(^^;

情けは人の為でなく、皆に公平にすれば自分のとこに帰ってくるって意味…

って娘の勉強一緒にして覚えました(^O^)v
こうやって書いておけば何になって帰ってくるんだろ~(*^^*)


お願いで間違って投稿したのあるから消しといてね(^^;

  • 2009/10/26(月) 22:51:37 |
  • URL |
  • バンダナ #-
  • [ 編集 ]

>>なるほど(これがホントのコメ)

間違った投稿は消しときましたからね(笑)。
このお話を、そういう世界で活躍されていた方の書かれた本で読んだ時には、本当に目からうろこ状態でしたね。
そういうことは分かっているつもりでも、とても具体的な例だったから、よけいにハッとくるものがあったんでしょう。
「情けは人のためならず」っていうのは、案外勘違いしている人もいるかも(笑)。
私も、小さいころは、完全に誤解してました(汗)。

  • 2009/10/27(火) 19:32:35 |
  • URL |
  • 岳志 #-
  • [ 編集 ]

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