専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

呑み漏れ

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先日、社員が発見したんですけど、タンクからお酒が漏れてるんじゃないかって言うんですよね。どうして気が付いたか聞くと、タンクの下の床が少し濡れてると。そりゃイカンと、慌てて処置をして一大事には至りませんでしたが、蔵の中の事故とするともっともいやらしいタイプのものですね(汗)。

ちょっとサイズ感がお分かりにならないかもしれませんが、上の写真のタンクの下に置いてあるコンクリートの塊の高さが50センチくらいですかね。このタンク一杯にお酒を入れると8000リッター近くになります。入っているのは度数の高い原酒ですし、一生かかっても飲み切れないほどの量ですよ(笑)。

で、タンクの下の方に付いている2つの出っ張りみたいなのが『吞み口』といって、ここに専用の器具を付けてお酒を取り出すんです。タンクからお酒が漏れているなんて聞くと、タンクのどこかに亀裂でも入ったかと思われるかもしれませんが、この手の事故のほとんどはこの吞み口からお酒が漏れちゃうっていう経緯なわけです。

当然、専用の頑丈な栓が付いていて滅多に外れるようなことはありませんが、丸ごと外れることがなくても、締め付けが甘くて漏れ出ることがあって要注意なパーツなんですよね。もし中に満タンのお酒でも入っていようもんなら相当な圧力がかかっているはずで、ほんのちょっとした隙間からでもじわじわ漏れることがあるわけです。

漏れる量がたとえ一滴でも、ずっと放っておいたらとんでもない量になっちゃいます(汗)。実際に、全く気が付かずに長い時間が経ってしまって、相当な損害になったお蔵さんもあるんじゃないですかね。こういう事故はどの蔵でも起こり得ますから、大きい小さいにかかわらずレベルの高い蔵人たちの注意力が必要だっていうことでしょう。

コシキ倒しだなんて気を抜いていると、どこで事故が起こるか分かりませんから、常に蔵の中を見回る気持ちが必要です。私が腑抜けていたんじゃ若い者にも示しがつきませんから、のんきに惰眠をむさぼってなんていないで、これまで以上に気を付けなくっちゃと思った次第(笑)。


□□□ また飲み助さんがサボってて1位です □□□
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