専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

解放感

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コシキ倒しを迎えて、今週末の休日は本当にゆっくりしちゃいました。ゆっくりって言ってもそれなりに働いてはいるんですけど、気分が違うんですよね、気分が(笑)。麹だ酒母だもろみだ仕込みだ上槽だって、やっぱり何かに常に追われているっていうのは気が休まらないもんです(汗)。

毎年書いてることですけど、まだまだもろみは蔵の中にたくさんあって日々発酵を続けているわけですから、今後も追われていることには違いはないんですけど、逼迫の感度が全然違ってるって言えばいいか、こちらの精神的余裕が違うって言えばいいか、とにかく夜の仕事がないってことが一番大きな要因ですかね。

育てている物がどのくらいで完成品になるかっていう時間って大事なポイントだと思うんですよね。大雑把に言って、もろみはひと月、酒母は2週間、麹は2日で完成するって考えると、その期間の中に酵母菌やら麹菌の生き様が閉じ込められているわけで、30日かけて大人になるか2日でなっちゃうかで、面倒を見る私たちの慌て方が違ってくるんです。

成人するまでに30回手をかけてやらないといけないなら、もろみなら1日1回面倒を見るってことになりますが、麹なら48時間の中に30回の手入れってことになって、実際にそんなことにはなりませんけど、短期で仕上がるものについてはそれなりに気ぜわしく対応しなくっちゃならないってことです。

ですから、なんと言っても麹造りっていうのが仕事と仕事の間が一番短いってことになって、昼であろうが夜であろうが麹の成長に合わせて何らかの手入れ作業をすることになります。たとえそれが麹の箱を積み替えるだけの作業であっても担当者は常に気に留めているわけで、48時間気を抜く間はなくて、それが数か月続くわけです。

どんな仕事をやっても大変さは一緒ですから、「こーんなに凄い仕事なんですよ!」なんて言うつもりはさらさらなくて、じゃ、何が言いたいかっていうと、そこから解放された直後の今の私の気持ちやいかばかりかと・・・(笑)。


□□□ 写真はもう蔵にはない酒母 □□□
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