専務取締役杜氏の純米酒ブログ

期せずして杜氏になっちまった造り酒屋後継ぎの純米蔵奮闘記

大晦日2015



ほらね、気が付いたらもう大晦日になってるじゃないですか(笑)。私にとっては怒涛の年末でしたが、読者の皆さんにとっても慌ただしい年の瀬だったんだと思います。お互いの御苦労をねぎらいながら、本年お世話になった方々には心より御礼申し上げなくっちゃなりません。誠にありがとうございました。

ブログ的には、こんな大して面白くもないような記事に忍耐強くお付き合いいただいた読者の皆さんにはお礼の言葉もありませんが、10年も続けてくれば常連読者の方なんてほとんど日課みたいにしていただいているんでしょうし、私も文章を書くっていうことに対する垣根は限りなく低くなってきているような気がします。

まぁ、その分内容は陳腐化して面白さは薄れているはずで、尚更読んでいただくに堪えない書きなぐり記事の時には、これでも皆さんに申し訳なく思ってたりするんですけどね(汗)。ま、ここまでくれば慣れ合いというか、一心同体というか、癒着というか、来年もこのままの惰性でお付き合いをよろしくお願いします(笑)。

私個人として今年を振り返ってみれば、このブログには書けないようなことも多い一年で、私の人生の中でもかなり特別な年だったような気がします。でも、荒波を乗り越えてきたつもりでいるくせに、身の周りにはほとんど変化がなくて、一年前の自分と大して変わってない今の自分に多少のつまらなさを感じていたりします(笑)。

実は、この大晦日に、あろうことか酒母を仕込むっていう究極の選択をしてしまいましたから、大晦日も元旦も大してゆっくりできない状況です(汗)。ま、例年そんなに余裕があるわけでもありませんから、それほど変わりはないんですけど、紅白をどこまで見られるかの挑戦は今年もやろうと思ってます(笑)。


□□□ 今年最後のブログにピンボケ写真かぁ □□□
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株主総会2015(つづき)

昨日『株主総会2015』っていうタイトルを何気なく付けたんですけど、酔っ払ってて頭が回らなかったと見えて、年を越えてたら『株主総会2016』って付けるつもりだったのか、あまり意味のある年号じゃありませんでしたね(汗)。とにかく眠たくなる前に記事を書かなくっちゃと必死でした(笑)。

今日は、もう一度素面の状態で書いてるわけですけど、今回自分で決算っていう仕事をやってみて思うのは、こういうことをやるとしっかりと会社の内実が分かって勉強になるなってことでした。これまでもノータッチってわけじゃありませんでしたけど、やっぱり親父がメインに取り仕切ってましたからね。

実際の計算をしてくれたのは市内の経理事務所さんなんですけど、その計算のために何が必要なのか、その数字はどこを見れば分かるのか、それは適正な数字なのかどうか、やっぱり人任せでいるのと自分が矢面に立つのとでは理解度が違ってくるのは当然でしょうし、自分の目が行き届いていないのがどこなのか気が付くきっかけにもなりました。

実は過去に会計学の勉強はある程度したことがあって、時間さえあれば自分で決算を組むくらいのことはできるんじゃないかと思ってったんですけど、やっぱりそー簡単なことじゃないってことは実感しましたね(汗)。専門的な知識がないがゆえに、大ポカな事をしでかす可能性は限りなく高そうです(笑)。

それに、株主にも銀行にも税務署にも開示しなくっちゃならない書類ですから、「私が作りました」っていうんじゃ信頼性がガタ落ちでしょう(汗)。それなりのお値段はかかりますが、信用のおける専門家に見てもらうっていうのが手堅いでしょうね。それでも、「やりゃできんじゃねーか?」とは未だに思ってますけどね(笑)。

日本一遅い(かもしれない)株主総会は、株主の皆さんのおかげで何とか終えることができましたが、来年以降だって同じ様なパターンにせざるを得ませんから、あんまり押し迫ってからじゃご迷惑だとすれば、来年はクリスマスイブの夜なんかはどうかと・・・(笑)。


□□□ 怒られるでしょうな □□□
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株主総会2015

株主総会ってあるじゃないですか、株主総会って。株式会社の1年間の総決算を株主の皆さんに報告するわけで、何か特別な事情でもない限り、皆さんの出席し易い日を選んで開くのが当然のはずですが、何を考えたのか、何も考えてないのか、この年末の28日に株主総会を開く会社があったんです。

その会社の名前は・・・酒造株式会社長生社(笑笑笑)。今年もあと残すところ数日っていうこの押し迫った年末に、人の迷惑顧みず株主総会って一体どういう了見なのか社長の顔が見てみたいもんですが、とにかく株主総会は無事に終了して、その会社の社長は今こうしてブログを書いてるわけです。

今年から、会長である私の親父抜きに株主総会を行うことになって、そうなると私の体が空いている時でないとできないわけで、そんなのは年末年始の仕込みがない期間以外考えられないってことになって、新年になったら仕込みがすぐに本格化しちゃいますから、こりゃ年末しかないっていう判断だったんです。

もっと気長に考えれば、法律上はどうなっているのか分かりませんが、きっと決算年度の次の年度中に開けばいいんでしょうから、お酒を造り終わった来年の春にでもやったらいいのかもしれませんけど、9月決算の長生社では昨年まではずーっと11月末から12月の頭くらいの時期でしたから、そこからあまり離れるのもチト抵抗があったわけです。

んじゃ、年末ギリギリには抵抗がないかっていうと、株主の皆さんからのご批判が噴出するかもしれないという危惧は当然あったんですけど、今の私の置かれている状況をご賢察くださって、皆さん何も言わずに出席していただけました。本当に申し訳ないことでしたけど、温かいお心遣いに感謝感謝でしたね。

親父がいると出なかったようなご意見も頂戴して、また今期の経営課題もいくつか見えてきました。私より経営に関してはプロフェッショナルな皆さんでしたから、また今後もご指導願うことも多いと思います。耳の痛いご意見もあったわけですけど、もしかしたら日本で一番年末に行われた株主総会も無事終了して、私もようやく落ち着いて年の瀬が迎えられそうです(笑)。


□□□ 決算が大変でしたね(汗) □□□
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大掃除



「空ビン持ってきたからもらってくれる?年末の大掃除しててさ、ゴミの片付け大変なんだよね」・・・と、年末最後の日曜日の夕方、越百のえっちゃんが突然やってきてドッサリと鶴の初しぼりの空ビンばっかり置いていきました。他のビンもあるのかと思いきや、初しぼりのみ20本くらい入ってるでしょうか(笑)。

こんな短期間でよくぞ売ってくれました。きっと越百のカウンターでは相当数の廃人を輩出したはずですが、この鶴達がお店の売り上げに多少なりとも貢献してくれたんなら望外の喜びです。えっちゃんの口車に乗せられて、まんまと鶴を1本飲まされる羽目になった御仁の顔が何人も目に浮かびます(笑)。

越百では4合瓶は基本的にはビン売りですから、ひとりで1本空けるのは苦しいとしても、仲間が数人いれば簡単に飲み切っちゃうでしょうね。今年の味がどーだこーだと言いながら、そんな話題も例年の歳時記として駒ケ根の飲兵衛の皆さんの酒の肴にしてもらえれば、地酒としての役割も少しは果たせたっていうもんでしょう(笑)。

さて、翻って長生社の年末の大掃除は、洗浄機の故障もあったりして思うようには進んでません(涙)。こんなにギリギリまで掃除が残っていることも珍しいんですけど、洗浄機なんかよりも、私が蔵に付きっ切りでいられなくなったために、事がいつもの年よりも遅れちゃってるっていうのが一番の理由でしょうね(汗)。

大掃除するにはまだ日数があるじゃないかとお思いかもしれませんが、年末には1本酒母を立てなくっちゃならなくて、本当なら掃除や消毒はもう完了して、麹の引き込みの準備だって万端に整ってるくらいじゃないといけないはずなんです(汗)。まだまだそんなところまでいってませんが、なんとか明日の朝には追いつけそうです。

蔵の準備にも年末の出荷のピークにも十分に対応できていれば、私だって越百で飲みたいのは山々なんですけど、個人的には今年の年末は今までで最高に忙しい部類に入りますから、時間的にも気分的にも余裕がないっていうのが実際のところ(汗)。でも、毎年毎年、前年より忙しくなってる気がするってことは、自分の処理能力が衰えてきてるってことなんですかねぇ・・・。


□□□ ワンクリックに処理能力は要りません □□□
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丸焼き



この写真で何か書こうと思ってたわけでもないんですけど、こんなクリスマス的料理の話題なんてこの時じゃないと意味がありませんから、とりあえず写真だけは掲載(笑)。日本全国クリスマス狂想曲は終焉を迎え、いきなり琴の音が響く日本のお正月に気分を強引に持って行かなくっちゃなりませんね(汗)。

娘も名古屋から帰ってきて、昨日は女房が恒例の鶏の丸焼きを作ってくれました。正式名称は分かりませんが、とにかく鶏を丸ごと焼いたヤツです(汗)。女房も忙しいもんだから、とにかく食卓の上にはこれしかないっていう異様な光景でしたが(笑)、これを見ただけでクリスマス気分に浸れるのは、長年の刷り込みのおかげでしょうか。

娘がいなければこんなこともしなかったでしょうけど、ちょうど帰ってくるっていうんで、何が何でもパーティっていう雰囲気を醸し出そうと、女房もどこかからか丸ごと1匹の鶏を調達してきました。こんな肉の塊がそう簡単に焼けるはずはなくって、1時間以上かけてここまでにするんだそうです。

でも、考えようによっちゃぁ、グロテスクな料理ではありますよね(汗)。その姿のまま丸焼きにするんだもんねぇ。人間よりも高等な生物が地球にいて、人間を捕獲して、餌をたくさん与えて太らせて、頃合いになった時に丸焼きにして食べるなんて想像したら、ちょっと可哀想な気分になりそうです。

そんな気持ちもつかの間、キッチンバサミでザックザックと切り刻んで原形をとどめないくらいまでになっちゃうと、あとは美味しい美味しいと食べるだけで、少しは食べられる側の命に感謝しながらも、弱肉強食の強い側にいて良かったと心から思うのが、年に1回食べるこの料理のもたらす啓示だったりします(笑)。

最近、鶏の料理の時には必ず塩麹を使っている女房殿。今回も少し浸しておいたみたいで、その効果の程を楽しみにしていたようですが、彼女的にはハーブの香りとの相性はそれほど良くなかったみたいです(汗)。私は、娘のマシンガントークにつきあいつつ、久し振りの家族だんらんを楽しみましたとさ(笑)。


□□□ やっぱり美味しかったです □□□
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洗浄機(つづき)



昨日、洗浄機が壊れちゃった話を書きましたが、ちょっと新たなる発見がありましたから、予定してたわけじゃありませんけど続き記事です。そんなに重要な機械だから、なくなると本当に困るわけで、いつも修理をお願いしている吉村商店さんでも気を使ってくれて、もし良かったらと別の洗浄機を貸してくれたんです。

話は逸れますけど、吉村商店さんには本当にお世話になっていて、とにかく蔵で何か壊れたらすぐ電話をするのが吉村さんです(笑)。どんな物でも直してくれるなんてことはありませんが、ほとんどの物は何とかしてくれますね。長生社の様な蔵で使っている原始的な(?)機械であれば、大抵動くようにしてくれます。いつもいつも感謝感謝です。

閑話休題。貸していただけるのはいいんだけど、蔵でいつも使っているヤツは当然プロ仕様であって、たぶんそれと同じようには使えないだろうと思ってたんです。現物を見た時にも、蔵のとは違ってかなり小型で、見るからにパワーが不足して、大きなタンクなんてとても洗えないだろうと使いもしないで即断したんです。

ところがところが、後で蔵の若いもんが試しに使ってみたところ、そーとーに水圧も強くて、これならパワー的には問題がないんじゃないかってくらいの勢いだったんですよね(汗)。小さなボディでこんなにも力があるなんて、今の機械ってなかなか優れもんです・・・長生社で使ってるのが古過ぎるのかもしれませんが・・・(汗)。

ただし、やっぱりこのままじゃ使えない問題点もあって、この機械だと直接水道の蛇口から水を取らなくっちゃならないんだけど、蔵での洗い物はお湯を使ったりすることも多くて、その用途のためには大きな桶にお湯を作っておいて、そこから自給式で水を吸ってくるような構造になってないとダメなんですよね(汗)。

そんなタイプの物もあるのかもしれませんから、これは新しい機械を買う時にはしっかり検討しなくっちゃ損かもしれません。これまでと同等なタイプだと数十万円もする物が、汎用のメーカー品だと5万円とかで買えるんですから、同業者にも聞いてみて使えるようならこれは私にとっては大発見ですもんね。ヒマになったら、ネットで検索してみなくっちゃ(笑)。


□□□ 食品関係には使えないのかな? □□□
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洗浄機



メリークリスマス!!!・・・昨日と同じ出だしになりましたが、どうやらこの言葉を発するのはクリスマスの本日である25日の方がふさわしいんじゃないかと、コメント欄にひと言いただきましたので、今日もシツコク使ってみました(笑)。天皇誕生日があって、どこが本日なんだかイブなんだかイブイブなんだか分からなくなりつつありますね(汗)。

もう、クリスマスなんてどーでも良くなるくらいに慌ただしくて、そんなにお酒がドンドン動いたら在庫がなくなっちゃうよ・・・なんてウソでもいいから言ってみたいもんですが、決してそんなこたーありません(涙)。それでも、今日あたりで社長として年末にやっとかなくっちゃならないことは、大体のカタがついたような気がします。

まだ1週間も今年が残っているのに、そりゃ余裕じゃないかと思うことなかれ、とりあえず『やらなくっちゃならないこと社長編』の目処が付いたっていうだけで、もう一方の『やらなくっちゃならないこと杜氏編』は先が見えない状況で、実は知らないうちに結構な綱渡りをしてんじゃないかと危惧してるんですけどね(汗)。

来週の頭には来年一発目の仕込に使う酒母用の麹を引き込まなくっちゃならなくて、って言うことは、日曜日には麹室関係の全ての消毒をして準備は終わってなくっちゃならなくて、それから数えるとあと3日しかないのに、なんだかぜーんぜん進んでなくって、当然若いもんがやってはくれてますが、完全に崖っぷち状態(汗)。

さらに追い打ちをかけるように、洗い物をする時の必需品である洗浄機が壊れて修理に持って行かれちゃって、泣きっ面にハチ状態です(涙)。洗浄機っていうのは、高圧で水やお湯を吹きつけて、その圧力で汚れを落とす機械で、よく洗車場で使っているような感じの物ですが、これがないと仕事にならないくらい重要な道具なんですけどね。

どーして長生社は、いざっていう時に輪をかけて悪い方向に向かう様なアクシデントが起きるんでしょうか?「そーゆーブログネタは要りません!」と言いたいところですが、「まぁ、遠慮すんなって」と優しく微笑む神様は、きっと大きな成功をつかむための試練を私達に与えてくれているんでしょう(笑)。明日からは、もちっと蔵を頑張らねば・・・。


□□□ 青息吐息とはこのこと □□□
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アワビ



メリークリスマス!!!皆さんも慌ただしい年末を迎えてお忙しいこととは思いますが、この国民的行事であるクリスマスに無関心な方もそう多くはないでしょう(笑)。仏教に神道にキリスト教といいとこ取りの日本人ですが、経済も活性化するし年末気分も盛り上がるし、悪いことはあまりないんじゃないですかね。

クリスマス料理と日本酒はかなり遠い位置関係にありそうですが(汗)、シャンパンやワインばかりじゃなくって、華やかな食卓にぜひ日本酒ものせてやってほしいと思います。今や、若い女性の日本酒飲酒率はかなり上がってきているようですから、お洒落な場での日本酒の役割もこれから大きくなってくるかもしれませんしね。

さて、クリスマス料理とはもしかしたら対角にあるかもしれないアワビの刺身(笑)。先日、気仙沼のO酒店さんが送って下さいました。高級食材の筆頭格ですが、目の前が漁港のOさんにとっては自分で獲りに行ける身近な食べ物なのかもしれません(汗)。まだ生きて動いている程新鮮な物で、田舎の山猿としては感謝感謝感謝に堪えません。

ウニはダメっていう人は知ってますが、アワビが食べられないっていう人はあまり聞いたことがないじゃないですか。味にしても食感にしても独特のものがありますが、貴重な海の幸としての地位は昔から揺るがないんじゃないですかね。海外で食されているかどうかは知りませんけど、食べないんならいくらでももらいますけどっていうのが日本人の感覚でしょう(笑)。

こうなると日本酒の出番であって、こんなのが目の前にあったら飲まないわけにはいきません。ネットでさばき方を検索して、見よう見まねで刺身にしてみましたよ。日々仕事に追われている岳志家では、娘もいなくなってクリスマスを楽しむ余裕はないんですけど、アワビの刺身をじっくり味わう余裕ならあります(笑)。

これはもう当然美味しいんであって、日本人で良かったと思わざるを得ませんが、クリスマス気分だったから尚更美味しかったっていう部分も否定できません(笑)。アワビを頬張りながら女房ののたまった言葉は、「ねぇ、今年の私へのクリスマスプレゼントって何?」だったし・・・(汗)。


□□□ クリスマスプレゼントのワンクリックを! □□□
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休業カレンダー



年末って、どーしてこんなにも細々とした仕事が重なるのか、こんなことなら新年なんて来なくてもいーやなんて思っちゃうくらいドタバタしちゃってますね(汗)。いやいや、それでも明けましておめでたくなってくれないと困りますから、そんな罰当たりなことはチラッと思うだけですけどね、チラッと(笑)。

もう、蔵の掃除なんて若いもんに丸投げで、事務所に入り浸っていないと事が進まないような日もあります。たまたま一人でいるような時に限って、電話に対応している時に、お酒を買いに来てくれたお客様が入ってきて、「ちょっとお待ちくださいね」と目で合図している時にもう1本の電話が鳴り出すみたいな、「どーして重なるかなぁ」みたいな状況になることもあります(汗)。

女房が「今日は忙しくて大変な日だったー」なんてボヤいていても、「それが事務の仕事だろうが」と取り合いもしない私ですが、いざ自分がその状況に置かれると簡単にテンパってあたふたして、年末は事務用のアルバイトさんでも雇った方がいいかと、自分にだけは甘い根性がすぐに顔を出します(笑)。

そんな来客対応もさることながら、取引先へのお歳暮の手配だとか、年末に配るカレンダーの仕分けだとか、来年用の長生社の休業日カレンダー作りだとか、そんなのもっとヒマな時にやれば簡単な仕事のはずなのに、年末ゆえにこの時期に集中するような仕事が重なって、ただでさえ切れの鈍い頭がパンク状態になっちゃいます(汗)。

休業日カレンダーなんて、これまで親父が先日も話題にした古いワープロで作っていたものを今年からエクセルに変えようってことで、ネット上に転がっていた来年のカレンダーを拾ってきてちょっと手直ししただけですけど、ヒマつぶしの仕事としてはとーっても楽しいだろうに、時間に追われてやってれば何とも機械的な作業ですね(涙)。

でも、これが年末なんだし、お酒もいつもの月よりたくさん動いてくれて、商売をやってる実感があって楽しいです。ま、昨年より成績がいいってわけでもありませんから喜んでばかりもいられませんが、電話も鳴らずにヒマな事務所っていうのも恐怖ですから、この有難い忙しさを満喫しておきましょうかね(笑)。


□□□ 年末も応援クリックお願いします! □□□
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初鍋



日々何かに追われながら生きているような気になっている岳志です(涙)。やっぱり、造りの仕事と社長業を同時に行うのはかなりの負担であって、どちらも中途半端にならないように気をつけてはいますが、年末みたいに慌ただしい時期になると、あれもこれも一人じゃ処理し切れないんだってことを実感する毎日ですね。

社員の協力、女房の内助の功には感謝するばかりですが、とにかく何としてでもこなしていかないと年が明かせませんから、総力戦で戦うのみです。人員をそれぞれに配置しながら日々悪戦苦闘してますが、何だかんだ言ってもあと10日くらいしかないんですから、どんなに苦しくても息を止めているうちに、気が付けば来年になってるはずです(笑)。

それでも、何が楽かって、夜の蔵の仕事が全くないっていうのは体力的にはかなりの余裕が出ますね。気が付いたら机で寝てたなんてことはありませんし、蔵の中を飛び回る元気もあるし、階段を上っていて足がピキピキ疲れることもないし、あれこれやらなくっちゃならないことが頭の中から抜け落ちることもなくなりました(笑)。

私の場合、ちょっと余裕ができてくると、食べることが楽しくなってくるって言うか、食にどん欲になるっていうか、とにかく美味しいものをモリモリ食べたくなってくるんですよね。疲れていると、食べること自体がルーチンワークみたいになって、とにかく仕事ができるように食べるだけ食べて寝るっていうような味気ない生活になりがちです(汗)。

そんな心中を見越して女房が造ってくれた今年の我が家の初鍋は『鶏団子鍋』。女房も日々忙しく仕事してますから、かなりの手抜きメシらしいですが、冬の鍋料理は格別に美味しいですから満足満足でいただきましたよ。今となっては、娘のいない女房と2人きりの静かな食事ですが、美味しいものがあると会話も弾みますね(笑)。

一番シンプルな鍋料理って湯豆腐なんじゃないかと思うんですけど、目の前で温めて食べるっていうだけで何でも美味しくなるんだから、ある種の鍋マジック的な要素があるのかもしれません。とは言え、今から写真をよく見ると、出来合いの鶏団子を買ってきて、後は野菜と豆腐を入れて煮ただけじゃねーの?これって(笑)。


□□□ 次は何鍋か楽しみです □□□
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年末奔走



本年中の仕込みが終了して、ホッとする間もなく、とにかく来年に向けて蔵の準備をしていかなくっちゃならなくて、掃除やら消毒やら修理やらに奔走してます(汗)。本当に休むヒマが無いなぁと恨めしくも思いますが、半年間のことですし、命をかけた職業にするためにも、このくらいのことをしないと自分でも納得できないのかもしれません(笑)。

ハッキリとした句切れがあるってわけでもありませんが、年末年始は3週間くらいは仕込に関してはユルイ状態になりますから、その間に相当休めるだろうなんて今でも思っちゃうんですけど、いざその時期になると、結局やらなくっちゃならないことが山のように出てきて、ナンダカナァ状態で過ごす羽目になるのが毎年のパターンです(涙)。

蔵の運営から言えば、休みなくずーっと造り続けるっていうことは、日々の掃除・消毒ができてはいても、本格的にしっかりとやるわけにもいきませんから、どこそこ少しずつ汚れたり雑菌に汚染されたりしてよろしくない方向に向かってしまう部分が怖いわけで、中間のどこかでマッサラに戻してやって安心したい気持ちは大きいですね。

会社全体から言えば、12月っていうのは間違いなく一番お酒の出荷が多い月ですから、販売の方にマンパワーを集中するために、蔵の人足をそちらになるべく当てられるようにっていう配慮も必要で、そのためにこの期間に仕込をしないっていう意味合いも大きいです。ま、昔ほど年末にドカドカとお酒が出るわけでもありませんけどね(汗)。

ですから、日々のルーチンワークの中ではできないような仕事をこの期間にやるっていうことになって、それはやっぱり手間のかかるような内容であることが多くて、いつもやってないから手こずることもあって、たまーにやってみるとドヒャーっていう様な展開になったりして、仕込の詰まったいつもの忙しさとは違った慌ただしさになるわけです。

世の中が年末年始で慌ただしいっていうのとはちょっと違うんですけど、世の流れと歩調を合わせて進んでいる感はそれなりに嬉しいものがあります(笑)。自分の気ぜわしさと世間のそれとが同じだからこそ、皆さんと同じ気分で紅白歌合戦が見られるんじゃないですかね。あと10日ほどの2015年ですが、残りも休むことなく全速力って感じです。


□□□ 写真はスイスから送られてきたものです(ウソ) □□□
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ラスト仕込



今日のタイトルにも一応『ラスト』と付けてみましたが、でも本当のラストじゃないんであって、『年内中』の仕込のラストっていう意味だってことは昨日も縷々ご説明申し上げた通りです。これで1週間くらいはお米を全く触らない期間があって、その間は家で寝ることもできますし、人間的な生活をエンジョイしようと思ってます(笑)。

そんなワクワク感の中での最終仕込でしたが、今日は天気も良くって気温も低く、仕込みには格好の日和になってくれましたから、余計に気分良く仕込を始めたんですけど・・・半分くらい仕込み終わったところで、いきなり蒸米を搬送する機械がパッタリと動かなくなりました。パッタリとね(汗)。

何かアクションがあって止まったんなら原因の考え様もありますが、本当に突然に動かなくなりましたから、最初は停電かと思ったんですよね。でも、他の機械は動いているし、停電じゃなさそうだってことはすぐに分かりました。コードをつなぎ直してみても、スイッチを入り切りしてもこれっぽっちも動こうとはしませんでしたね(汗)。

なんとなくいつもの壊れ方じゃないって気がしたんですけど、とりあえず分解して中を見てみると、何のことはないモーターの駆動力を調整するためのVベルトが切れてたんです。こういうのは壊れたって言うよりも、消耗品が使えなくなったっていうレベルですよね。メンテナンスなんてやってもらったことのない長生社の機械らしい意思表示と言えるかもしれません(笑)。

慌てて、こういう場合の救世主である『小川工具店』さんに同じ物を買いに行って、取り替えにかかりましたが、ベルトをかけるプーリーがえらく奥の方にあって、手前のいろいろを外すのに手こずりました(汗)。何とか私達素人でも直すことができて、それ以降は快適に作業は進みましたけど、時間的には相当なロスでしたね(涙)。

せっかくラストの仕込を気持ち良く終わらせようと思ってたのに、めったにないハプニングのおかげで作業はお昼近くまでかかりましたかね。清々とした気分の仕込になるはずだったのにそうもいきませんでしたけど、明日から当分仕込はないんですから、どんな苦労だって喜んで立ち向かっていけましたよ(笑)。


□□□ 直らなかったらと思うとゾッとしますが・・・ □□□
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ラスト出麹



タイトルにあるように、『ラスト』だなんて付けるととても大仰に見えちゃいますけど、今期の造りの前半部分の仕込における最後の麹が出来上がったっていうことですから、読者の皆さんにおかれましては何卒お間違えのなきようご理解下さい(笑)。それでも、後は年末に1回造らなくっちゃならないだけですから、ひと区切り感は高いんですよ。

今期は今のところ30本前後の仕込になる予定で、年内中に12本、年明けに18本っていう配分になると思います。仕込のサイズはそれぞれに違いますから単純には言えないんですけど、全体の約4割くらいの仕込が年内中に終了するっていうことです。その分の麹は全て造り終わってヤレヤレ状態なわけです。

このブログでも何度も書いてることですけど、とにかく麹造りっていうのが一番手間のかかる仕事で、一番手間をかけても惜しくない重要な工程ってことでもあるわけですが、一旦作り始めたら朝昼晩を問わず常に気を使っている、本当に赤ん坊を育てているのと同じくらいに大変な仕事だと言ってもいいでしょうね。

よく皆さんが雑誌なんかで目にする、汗だくになって作業をしているの図やら、夜中起きてする作業の話なんかは、全て麹造りに関する一連の仕事の内のひとつであって、そういう大変な仕事の連続の中から各お蔵さん独自の麹が出来上がって、それがその蔵特有の香味を持ったお酒になってくれるわけです。

どんなに手をかけてもかけ過ぎはないんですけど、それでも常に同じクオリティの物を造るって考えると、ずーっと100%の力を出して造り続けるなんてことはできませんから、どこかで妥協点が出てくるとしても、そのお蔵さんのかなりのパワーを麹造りに費やしていることは間違いのないところで、長生社の蔵人全体としてもこの時点で少しホッとしている雰囲気がありますね。

年末年始の切れ目とは言え、元気に発酵しているもろみはまだたくさんあって、気を抜けないことに変わりありませんから、多少の余裕を持ちながらも日々のお酒造りに精を出さなくっちゃなりません。それに、この休止期間に蔵全体を掃除して消毒するっていう大仕事もありますから、やっぱり酒屋もんにヒマはないようになってんですなぁ(涙)。


□□□ 年末年始はブログアクセスも減ってきますね □□□
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自動運転



昨日、初搾りの記事のために蔵の上槽場に写真を撮りに行って、ついでにパチッた写真をネタにしてみましょう。蔵の中ではいろんな機械を使うわけで、そのほとんどがローテクなヤツだとは言え、それなりに自動運転ができる様な仕組みにはなっていて、それゆえに夜は眠れるようになってるんですけど、そのローテクぶりをご説明申し上げましょう(笑)。

真ん中に写っている円筒形の容器が『垂れ口(たれくち)』、右奥の青い機械がもろみを搾る『ヤブタ』と呼ばれる機械、右下の空色のゴツイのが発酵タンクのもろみをヤブタに押し込むためのポンプ、左が垂れ口に溜まったお酒を別のタンクへ輸送するポンプです。これらを連動させている制御盤が奥にあるんですけど、それは写ってません。

まず、押し込みポンプが徐々に圧力を上げながらヤブタにもろみを入れていきます。ヤブタの中のフィルターでお酒と酒粕に分離されて、そのお酒部分だけが垂れ口に少しずつ溜まっていきます。垂れ口が一杯になったら輸送ポンプが回って垂れ口のお酒を空にします・・・っていうくらいを、私達がタッチしなくても自動でやってくれるんですよね。

スマホの中でやられていることに比べれば他愛もない単純な動作なんですけど(笑)、もしこれが自動運転じゃないとすると、常に人がそれを監視しなくっちゃならなくなって、それはそれで面倒臭いことになるはずです。でも、昔の昔はそういうことをやっていたはずですから、きっと大変だったんでしょうね(汗)。

特に夜動いているのは輸送ポンプで、もしももしもここで不具合でも起これば、垂れ口に溜まったお酒が輸送されることなく満杯になって、それ以上になったら溢れて流れ出ちゃうってことになります。幸いなことに長生社ではその手の事故は起こったことはありませんけど、いつどうなるか分かりませんから、常に動作確認はするようにしてますね。

ポンプが回らない、センサーが感知しない、バルブが開いてない、ホースが外れた、垂れ口に穴が開いた等々、夜中にお酒が流出しちゃう原因はいくらでもあるわけです。一度そんなことでもあれば数百リッターは亡失しちゃいますから、どうしても夜中の見回りが必要になってきて、やっぱり枕を高くして眠れないのが蔵の生活なんですよねぇ(涙)。


□□□ そんなことばかり考えてると眠れませんけどね(笑) □□□
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初搾り2015



長生社からのクリスマスプレゼントは、仕込第1号初搾りの無濾過生原酒です(笑)。本日1号もろみが上槽(じょうそう:もろみを搾ってお酒にするこ)になって、ついに新酒ができましたよ。新酒の発売が毎年遅くて申し訳ないんですけど、今年もクリスマスまでには間に合わせますっていう約束は守ることができました。

毎年、一番最初のもろみの出来っていうのはとても気になるところで、しょっちゅうもろみの味を見に行ったりするもんなんですけど、今年はそんなこともできないくらいにアタフタしてて、継続的に経過を見てやれなかった部分もあって心配してましたけど、例年通りの出来でまずまず安心してます。

これも毎年書くことですけど、本当ならもうちょっと早くに新酒を発売したいんですよね。でも、地元産の美山錦の入荷状況から、どーしてもこの時期にならざるを得なくて、私達としても歯がゆい感満載なんです(涙)。現金な言い方をすれば、もっと早く何本か仕込めれば、もっと売り上げが伸びんじゃねーの的な期待が大きいわけですけどね(笑)。

1本搾っただけじゃ今年の傾向なんてまだ不確定ですが、美山錦に関して言えば、なんだかよく溶けますね。たぶん今年のお米の傾向なんだと思いますけど、他のお蔵さんや他のお米に関してもそんな噂を聞きますから、もしかしたら全国的な傾向なのかもしれません。それが鶴の美味しさに結びついてくれるならうれしいんですけどね。

お米がよく溶けると、出来上がるお酒の量は少し増えるのが一般的で、ビン詰めしてみたら昨年よりは数が多く作れたみたいです。おかげ様なことにすぐに売り切れちゃう商品なわけですけど、信濃鶴が大人気なんじゃなくって数が少ないんだから当たり前な話で(笑)、少しでも多く作れた方が長生社にとっても有り難いんですよね。

地元では順次店頭に並ぶと思いますし、県外への発送も急ピッチで進めますから、鶴のお取り扱い店の店頭にも少しは舞い降りるはずです。年末一番の宿題が終わって肩の荷が下りた気分ですけど、今後はずーっと上槽が続いていくわけで、本格的に気が抜けない時期にもなってきます。ま、今週で仕込はひと段落ですから、年末年始は少し休める予定ですけどね。

それから、写真はお酒が流れ出ている様子なんですけど、夜になって気が付いて撮りに行ったもんだからショボイ出方になっちゃってました(汗)。本当は、もっとドバドバ出てるんですから、お間違いのないようにお願いしますね(笑)。


□□□ これも毎年の写真ですね □□□
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3色ボールペン



蔵にいる間ばかりじゃなくって、1年中愛用している文房具のひとつが3色ボールペンです。ネタに困って目の前を見たら最近使ってるヤツが転がっていたので、愛用の一品をご覧ください(笑)。これは、三菱鉛筆のuniっていうシリーズの商品のようです。300円くらいでホームセンターで買いました。

造り期間の杜氏さんの仕事の中で、帳面をつけたり、自分用の記録を残したり、みんなに指示を出すためのメモ書きをしたり、実際に紙に何かを書くっていうシチュエーションはとても多いわけで、たいていの方々はボールペンをお使いだと思います。それほど高いもんじゃありませんし、現代人としては一番使い慣れている筆記具でしょうしね。

私が一番書き込む量が多いのは記録帳の類ですが、数字や文字の他にグラフも書いたりしますから、それなりにボールペンの使用量も多いですね。造りが始まる時に新しいのを用意して、造りが終わる頃に3色大体使い終わるっていう感じです。パソコン上での記帳も多いんですけど、そこはローテク業界だけあって、手書き帳面もかなりあるんですよ(笑)。

夏の間はそんなに使うことはありませんかね。ほとんどがパソコン上で処理できちゃうってことなのかな?冬の造りの帳面もエクセルとか使ってやってますけど、やっぱり生のデータを書き込んだり、グラフを描いたりするのは手書きの方がしっくりきますし、現物が手元にある安心感はパソコンでは感じられないものでしょう。

そういうものを分かり易く書こうとすると、単色では面白くないわけで、黒、赤、青の3色を使い分けるのが私のやり方で、そんなにきれいな字じゃなくても、なんとなくちゃんとした帳面に見えるから不思議です(笑)。誰に見せるわけでもありませんが、自己満足も必要ですから、長年3色ボールペンでいろいろ書き込んでます。

このuniのものはとてもなめらかで書き易いんですけど、なめらか過ぎちゃってこれまでと力の入れ具合が違って、いまだに自分の物になってない気がします(汗)。これまでは、出入りの資材屋さんが年始回りに持ってきてくれる物がお気に入りだったんですけど、最近くれなくなっちゃって仕方なく買いました(笑)。この3色ボールペンの書き心地に慣れた頃には、造りも終わりになっているかもしれませんねぇ。


□□□ 替え芯が売っているのがうれしいです □□□
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沸騰石(その後)



しばらく前に、蔵の分析の時の話を書いたじゃないですか。アルコールの分析の時に蒸留ってことをしなくっちゃならないんだけど、突然の沸騰を防ぐために『沸騰石』っていう石を入れるといいんだけど、駒ケ根にゃ売ってないから(笑)、その代わりとして素焼きの鉢を壊して小さい破片を入れて実験してみたいっていう話です。

上の写真が、トンカチで砕いた無残な鉢の末路です。フラスコに入れたのはもっと小さな破片だったんですけど、こうなるとただでさえ訳分かんない写真になってますから、ある程度原形に近い状態の物を撮ってあります。80円くらいしたらしいですけど、これを作った人だって、まさか新品の状態で壊されるとは思ってもみないことでしょうね(笑)。

で、肝心の結果報告ですが、結局ダメだったっていうのが現在の結論ですね(涙)。どうダメだったかって言うと、実際の現場では使えなかったってことのようで、沸騰石としての役割は果たせたんだけど、最終的には別の要因で蒸留が上手くいかないってことが分かったっていう、何だか分かったような分からないような結果でした(汗)。

つまり、上手く蒸留ができない原因が2つあったってことなんです。全ての蒸留が上手くいかないわけじゃなくって、酒母とか、ちょっと液体の濃度が高いような場合に起きることなんですけど、『突沸(とっぷつ)』と言って急激に沸騰がフラスコ内で広がって外に飛び出してしまう場合と、沸騰によってできた気泡が消えることなくフラスコ内に溜まって外にあふれ出てしまう場合です。

このニセ沸騰石で対応できたのは前者の突沸だけで、爆発的に気泡ができるようなことは防げたんですけど、爆発的じゃなくって地道に湧いてくる気泡が消えてくれる効果はなかったみたいなんですよね(汗)。ですから、突沸はしなくても、泡がフラスコの上まで消えることなく積み重なって、フラスコ内部が泡だらけっていう面白くない状態になったみたいです。

実際に私は見てないんですけど、どうやら使い物にはならないらしくて、蔵の若手からは即却下の報告が回ってきました(汗)。しかし、そんな状態になるってことは、本物の沸騰石を買ってきても同じだってことで、たった80円の投資で大いなる知見を得ることができたわけですから、『論よりRUN』の精神の長生社としては満足な結果ではありましょう(笑)。


□□□ 泡を消すための薬品もあるみたいですけど・・・ □□□
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初分析



とっても忙しくなっちゃった日曜日。ただでさえ蔵人が2人休む日なんですけど、お葬式ができてもう1人も来れなくなっちゃいました(汗)。突然のことで人のやり繰りがつかず、仕方なく3人で1日回すことに。日曜日だって一連の作業は休みなく続けられますから、普通の日より作業量は少ないとは言え、せわしなく仕事に追われる1日となりました。

人足が少ない時の作業の役割分担っていうのは重要になりますが、その人がやれる仕事とやれない仕事がありますし、その仕事をやるべき時間が決まっている場合も多いですし、どうしてもなら時間外にやるしか手が無くなる仕事もあって、この日もみんなで早出して仕事を始めたりしたんですけどね。

私が頭を悩ませたのが分析でした。私以外の2人のうち、ちゃんと分析を全てこなせる蔵人がいなかったんですよね(汗)。と言って、この状況では私は1日中余裕がなくって、こうなったら今日の分析は止めようかとも思ってたんですけど、これまでにちょっとだけ分析をかじったことのある蔵の若手に、失敗してもいいからとやらせてみたんです。

普通だったら初めての仕事は、だれかできる人を付けて一緒にやるのが当たり前でしょうけど、とにかく人手が少なくて私はそんなことやってらんないわけですから、使う道具さえ壊さなければいいと、許される時間内でできるだけやらせてみたんです。彼が分析した結果はそーとーに信用が置けませんが、ある程度の目安くらいにはなるかもしれません(笑)。

ところが、そんな私の予想をよそに、彼の分析は案外正確だったんですよね(汗)。以前に私が教えた時にはそれなりに説明はしておいたつもりでしたが、それをしっかりと覚えていて、分析中に何度となく私の所にいろいろと聞きには来たものの、それなりにらしい結果を出してました。分析項目の半分くらいしかこなせてませんでしたけどね。

彼の初分析は、とりあえずは上手く行ったのかもしれません。こんな風にやらせてみるのも時としていい経験になるでしょうし、正に実践の中で経験したことはドンドンと力になって、蔵のために役立ってくれるようになってくれるはずです。杜氏としては、若い力をもっと信じてやらせてみなくっちゃいけないんでしょうけど、これは彼の能力って言うよりも、私の教え方の賜物でしょうなぁ(笑)。


□□□ これからもっとこき使います □□□
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隠し事(おまけ)



今日のタイトルを見て、「こりゃ、昨日の種明かしだな」と半分ワクワクされた読者の皆さん・・・違います!!!私がいたずら的に女房にひた隠して遂行した事案につきましては、ここでは一切の報道を差し控えさせていただきますが、そのうちに種明かしをするっていう可愛げのある隠し事ですから、勝手に妄想しといて下さい(笑)。

本日、とある県外ナンバーの車で蔵までお越しになって、信濃鶴をお買い上げいただいた女性のお客様がいらしたそうです。以前にもご購入いただいたことがあるみたいで、我が社の段ボールを持参されて、「家飲みだからそれに入れてくれればいいですから」と、特純の一升ビンを6本もまとめ買いの、もしかしたら鶴チューかもしれないお客様だったそうです。

事務所にいた女房とお話をされていて、「奥様ですか?」と聞かれたんだとか。そして、「今日のブログ読みました!結末が楽しみです!」と。昨日の『隠し事』ブログをまだ読んでいなかった女房は最初何のことやら見当がつかなかったようですが、そのうちに自分がブログのダシに使われているに違いないと思い当たって「それじゃ、読んでみますね」と答えるのが精一杯だったみたい(笑)。

そのお客様には、『隠し事』ブログを読まれたその日にご来社いただいたわけで、ちょうどそんなタイミングだったのか、読んでるうちに鶴が飲みたくなったのか、鶴なんてどーでもいいからだまされていた女房の顔が見たくなったのか(笑)、とにかくタイムリーに記事の主役とお話しいただけて喜んでいただけたかもしれません。

女房としては、また自分の悪口でも書かれてんじゃないかと内心穏やかじゃなかったかもしれませんが、楽しくお客様と話ができるってことはこちらとしてもうれしいことなわけですから、このブログがそのきっかけにでもなるんであれば、多少の悪口は我慢してもらわなくてはなりますまい(笑)。

特段、昨日の内容の続きでもないんですけど、何事か書いていれば、どなたかが読んで下さっているんだと、このブログの存在意義もチョビットはあるんだと思えた日でした。女房にとっても、しっかりと毎日読んでないとお客様の対応もままならないと、気を引き締めてもらわなくっちゃなりませんな(笑)。


□□□ たまに読まない日もあるみたいです □□□
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隠し事



用意周到に考え抜いた隠し事であった。誰に害を与えるわけでもなし、正直に話しても問題はなかったんであるが、ちょっとダマしてみよう的な思惑もあって計画は実行に移された。そんなに複雑な状況でもなく、事は計画通りに粛々と進んでいった。私の行動に一部不可解な点があったかもしれないが、女房には見抜かれてはいなかった・・・ハズ(汗)。

どちらかと言うと、私はほとんどオープンに全てをさらけ出している方だと思うんです。他人に対して、特に女房や娘に対しては、何でもかんでも見せるし話しちゃいますね。隠し事は嫌いですし、そんなことに気を使うのも嫌いですしね。手帳でもスマホでもメールでも全部見せて分かってもらっていた方が、気分的に楽な性格なんでしょう。

でも、いたずらっぽくダマすのは大好きな方で、今回も多少そんなつもりもありつつ、まぁ黙ってりゃ分からないかもしれないから、それならそれでもいい的な思考で、『ある事』を実行しました。ここでは、皆さんは『ある事』とは何なのかとーってもお知りになりたいでしょうが、夫婦仲が悪いと思われても困るので、具体的な内容には触れません(笑)。

そのままいけば何も問題はなかったんです。ところが、1通のメールが、たった1通のメールが女房の目に触れたために、全てがバレちゃったんですよ(涙)。今、税務署やら酒造組合への月毎の申告業務等は全てパソコンから行うようになっています。女房はその業務をやってるわけなんですけど、その作業中に私のパソコンからメールを送らなくっちゃならなくて、その時に偶然にも見ちゃったらしいんです(汗)。

普段は何を見てもいいって言われてんですから、この時にも女房は目の前に映し出されたメールを何気なくフムフムと読んだんでしょう。そして「ナヌ?」となったわけです。つい先日亭主が言っていたこととかなり違うことがそこには書いてあったからで、それが何を意味するのか、彼女が理解するのに1秒もかからなかったでしょう(汗)。

会社で私の顔を覗き込むようにして、半分噴き出しながら「悪いことってできないのよねぇ」と意味深な言い方の女房に、仕込みで手一杯の私は目もくれませんでしたが、「もしや?」と気が付き振り返ると、完全に勝ち誇った顔の女房がそこにいました(涙)。「どーしてアレがバレたんだ?イヤ、そんなはずはない」と思いましたが、全ては後の祭り・・・ヤバいメールは即消しましょうってお話し(笑)。


□□□ 女房にウソはつけないってことかぁ □□□
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入山せんべい2015



同じせんべいの記事を毎年書いてるブログっていうのも珍しいかも(笑)。そのくらい蔵での生活の必需品と化している浅草の『入山せんべい』ですが、私の知る限りにおいて日本で一番美味しい逸品と言ってもいいくらいに愛してますね。いくら食べても食べ飽きないんだから、その秘密がなんなのか実に興味があります。

常連読者の皆さんは「またかぁ」と思われるでしょうけど、とにかく造り期間の生活になくてはならないものですから、これがなければ信濃鶴ができない・・・って言うのは言い過ぎとしても(笑)、今まで何百枚食べたか分からないその魅力は、ブログネタとしては立派に365分の1の意義があるわけです。

美味しいと思う手の込んだおせんべいなんていくらでもあります。誰かのお土産、女房がいつも買ってくるヤツ、どこかのお茶請けに載っていていただいた物等々いくつも知ってますし、どれも平均点以上に美味しいから世の中に存在してるんでしょうし、美味しいからこそ私の口まで運ばれて来たってことなんですよね。

しかし、そういうタイプの物と比べて、このおせんべいの原料なんて実にシンプルなはずです。お米とタレくらいだと思うんですけど、それがこの美味しさに対する何か特別な理由をはらんでいる可能性は高いでしょうね。とてもこだわったお米だとか、お醤油だとかね。その他に考えられるのは何か特別な製法とかですが、秘伝の作り方みたいなのがあるのかもしれません。店頭で焼いているところを見ると、極々普通ですけどね(笑)。

これも毎年書いてることかもしれませんが、ネット販売も、地方発送もしてくれなくて、店頭まで行かないと買えません。私の場合には、女房のお袋さんが浅草まで買いに行ってくれて、送ってくれるもんだからこの田舎でも食べられてますけど、そうでもしないとなかなか手に入らないのが難点です。

こういう素朴な美味しさって言うか、食べ飽きない美味しさって言うか、いつも傍に置いておきたい美味しさって、お酒を造っている私としても追い求める姿ではあるんですけど、その理由が明確に分かるんだったら誰も苦労しないでしょうね。あえて言うなら、当たり前のことを当たり前にやったらこういう味になったっていうのが、私の理想とする解答です(笑)。


□□□ 凡事徹底って言うのかな □□□
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進歩



お酒造りが楽しいのにはいろいろと理由があると思いますが、職人的な視点から言えば、技術的な進歩が毎年少しずつあるっていう点にあるような気がします。逆に、お酒造りが苦しいのにもいろいろと理由があると思いますが、そんなことここでぶちまけてみても単なるヘコタレブログにしかなりませんから、ここでは触れますまい(笑)。

麹造りにしても、酒母の育成にしても、もろみの仕込みにしても、ちょっとずつだけど毎年上手くなっていってる実感があるんですよね。もしかしたらそれは自分だけの思い込みであって、間違った方向に進んじゃってるのかもしれませんけど、進んだその道が行き止まりだってことにもやがて気が付く時がくるはずです。

例え間違っていたとしても、自分とすれば成長しているような気がしてんですから、常に進歩できていると仮定して(笑)、そういう充実感というか達成感っていうのは命をかけて仕事に取り組んでいるからこそ得られるものであって、ただこなすだけの仕事をしているようじゃ、とーてー感じることはできないんでしょう。

ちょっとずついい物を造れるようになっていく麹屋は、常に問題意識を持って、それに対する回答を日々の仕事のブレの中から探し出そうとしているはずで、これといってしっかりとした実験ができなくても、そのうちに自然が自然と教えてくれるんじゃないかと思います。同じことをクソ真面目に毎日繰り返すっていう意義はそこにあるのかもしれません。

そういう小さな経験がやがて大きな成果に結び付いて、見た目じゃ分からない、でも見違えるような内容の違いを持った麹が造れるようになったなんて言えば、そりゃ楽しくて仕方がないのは当然のことでしょう。そんな経験が豊富にあれば、技術的な進歩が人間的な進歩の後押しもしてくれるんじゃないですかね。

これだけ長い間酒造りをやっていても、いまだに「おー!!!」と目を見張る発見に遭遇することがあるんだから、「毎年が一年生」という先達の大杜氏の言にもうなづけます。私もまだまだ発展途上ですが、蔵の若手には日々の着実な進歩を、不断の努力の中から獲得していってもらいたいもんです。ま、自分で見つけたと思ってみても、たいていは教科書に書いてあるんですけどね(笑)。


□□□ 鶴もまだまだ成長できるはず □□□
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温度測定(つづき)



昨日の記事の続きって言っても、内容的にはほとんど関連がないんですけど、これも私の今の精神状態を表しているということでご勘弁ください(笑)。お酒造りは殊の外面白くやらせてもらってるんですけど、付随していろんなことが毎日起こりますから、そういうことへの対応諸々で、造り以外の残りの頭がオーバーフローしてるって感じです(汗)。

とりあえず昨日の続きでいきますけど、設定温度と実測温度がえらくズレてる原因は温度計の位置だったんです。タンクの中のもろみは均一の温度だと思われがちですが、特に仕込み直後の数日間はタンクの中でも温度差がかなりあるんですよね。そのうちに、お米の溶解が進んで粘度が低くなってきて、全体が自然に撹拌されて一定になるんですけどね。

上の写真をご覧になって、もろみに入れてある温度計のセンサーが若干曲がっているのがお分かりでしょうか。これは、長生社の蔵の天井が低いもんだから、真っ直ぐに入れることができずに、少し曲げながらじゃないとセットできないっていう理由からなんですけど(笑)、その曲がりの先がタンクの中心に行き過ぎていて一番暖かい部分を測っていたってことだったようです。

特に、これは冷蔵機能付きのタンクでもろみを冷やすことができるんですけど、冷やすのはタンクの周りに冷たい冷媒を回して冷やすっていう構造なもんだから、タンクの外周だけが冷えているっていう状態になっていて、そうなると当然タンクの外側は冷たくて、タンクの中心部が暖かいっていう温度分布になるわけです。

仕込終了直後でもろみの流動性が低くて、きっと温度差も大きかったんでしょう。翌日にはしっかりと撹拌して、無事に心配のない状態になりました。あの温度センサーさえ真っ直ぐだったらこういう事態にはならなかったでしょうけど、新しい機械を古い蔵の中に入れると、どこそこ無理がかかるっていう好例かもしれません(笑)。

こんな様な、ちょっとした心配の種がそこらじゅうにあるわけで、私の精神が落ち着かない理由もご賢察いただけるかと思います(笑)。そういう関門をひとつずつクリアしていってようやく仕込が完了するわけですから、粛々とそうしたプチトラブルに対処して、新人連中も育てながら、枕を高くして眠れる日を夢見て頑張りまっせ!!!


□□□ こんな私に愛の応援を! □□□
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温度測定



蔵では、朝と夕方にもろみの温度を測って記録していて、それを日々の管理に役立てているわけなんですけど、その作業自体は簡単です。つまりは、タンクの外に中の温度を表示している計器が付いていて、その数字を読むだけでこれと言って難しい操作等があるわけじゃないんですよね。

ところが、数字を読むだけで測定自体は完結するとしても、初心者と経験のある蔵人とでは報告の仕方が違ってきます。例えばそれが9.5℃だったとしても、その数字だけを経過表に書いてくるか、そのタンクの温度設定が8.0℃だとしたら、設定温度と1.5℃もかけ離れていておかしいんじゃないかっていう報告を付けてくるかの違いです。

これは、冷蔵機能の付いたタンクについてのお話しですが、設定してある温度と許容範囲以上離れた温度表示になっているってことは、どこかが何かおかしいってことなんですよね。上の例でいけば、8.0℃でもろみの温度を維持しておきたいのに、冷やし切れていないのかもしれないし、たまたま温度の高い部分を測定しているのかもしれないし、温度計が壊れているのかもしれません。

この日は、蔵の若手が「ちょっと設定温度より高いんスけど・・・」と言ってきてくれて、私も見過ごすことなく気が付けたんですが、どーしてそんなにズレているのかがよく分からなかったんですよね(汗)。最悪のシナリオとすれば、この冷蔵タンクが壊れていて冷却機能が効いてないって場合ですが、幸いなことにそうじゃなかったんですけどね。

まだまだ至らないことだらけの若手連中ですが、それでも日々少しずつは成長してくれていて、徐々に頼もしい一面も出てきています。先日少しここでお話しした身体を壊して戦線を離脱していた若手も戻ってきてくれて、徐々に通常通りに働けるようになってきています。私の唯一の望みは、彼らが成長してくれて私がもっともっと楽をするの図です(笑)。

今現在は、ベテランひとりに若手が3人っていう構成でお酒造りに励んでますけど、そのメンツがいれば私がいなくても仕込ができるようになってくれるのが理想です。簡単にその状態にはいけないでしょうけど、私が楽になれる日を夢見て頑張ります(笑)。えーっと、なんで温度設定とズレていたのかっていう種明かしはまた明日!


□□□ 私の身体もいつまで持つか分かりません(汗) □□□
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レッテル



昨日のブログから『古いもの』シリーズと化しておりますが(ウソウソ)、女房が事務所の片隅から箱を引っ張り出してきて、中を開けたら古ーいレッテルが出てきましたので、皆さんにもお披露目させていただきましょう。私にとっちゃぁ懐かしい懐かしいレッテルで、昔を思い出しちゃいましたねぇ。

私が長生社に入った頃には、これが2級酒に貼られていたんです。2級酒って言うのは、一番量が売れている、一番値段の安い、一番親しまれていたお酒のことで、その上に1級酒、特急酒って言うグレードがあったんですけど、そちらは主に贈答用みたいな位置付けでしたね。とにかく、一番多く使われていたレッテルだったことは間違いありません。

私が会社にいた26年間の間に、何度かデザインが変わりましたが、とにかく私が知っている一番古い2級酒のレッテルで、私が高校生の頃にアルバイトをしていた頃もこれだったと思いますから、使われていた期間もかなり長かったんじゃないですかね。金箔の様な色も使ってあって、意外とコストのかかった代物だったのかもしれません。

古さを醸し出しているポイントとしては、『シナノヅル』っていう表記になっている点(今はシナノツル)、原材料等の表示がない点、NETなんていう表示がある点くらいでしょうか。付け加えるなら、あまり鳥としてのデザインが洗練されてなくて、かなりヤバい眼つきの鶴になっている点かな(笑)。

造れば売れていた古き良き時代から、だんだんと日本酒需要が右肩下がりになってきた頃に使われていたレッテルは、蔵の歴史っていう面からも大切な物かもしれませんが、今や会社にもほんの少し残っているだけだと思います。その手の過去の遺物みたいな小物って、なかなか取っておくってことをしてませんから、コイツは貴重な1枚かもしれません(笑)。

販売の業績が良くて余裕があるようなら、お遊び程度に復刻版レッテルなんていう商品を作ってみても面白いかもしれませんが、そんな余裕なんてないのは皆さんもご承知の通り(涙)。今使っているレッテルだって、そのうちに過去の一枚になる時が来るわけですから、いい語り草ができるように、まだまだ頑張らないといけないでしょうね。


□□□ 今のレッテルもちょっとダサいんですけどね □□□
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ワープロ



ちょー懐かしくないっすか?(笑)。若い方達には馴染みが薄いでしょうけど、それでも、液晶ディスプレーとキーボードが付いてるんだから、何らかのコンピュータであろうとは想像できるでしょう。ワードプロセッサに特化したコンピュータと言えなくはないでしょうが、今となっては化石に等しい代物『ワードプロセッサ』です。

東芝のルポと言えば一世を風靡した(?)ワープロしたが、長生社には未だにその第何世代かのルポが存在していて、かつ、未だに重要な情報がそこに蓄積されてたりするんです(笑)。現役でバリバリ使われているってわけじゃありませんが、今コイツがぶっ飛んだらかなり困るような文章も保存されてます(汗)。

なんでそんな古い物が使われてるかって言うと、一重に私の親父である会長が愛用していたからで、今では全く新しく文章を打ち込むなんてことはありませんけど、昔の文章をひな型にして新しいものに改変したりしていて、ずーっと使い続ける中で新しいパソコンの波にも乗れずにここまで来てしまった可哀想な結果ってことなんです(笑)。

形状とすれば分厚いノートパソコンって感じですけど、ここまで機能が制限されているっていうのも、今となっては気持ちがいいですね(笑)。片手に収まるスマホの何十分の一くらいの能力しかないとは言え、これだけの体積をワープロ機能だけに使っているんだから、使い勝手が悪いわきゃないとも考えられますけどね。

今現在の私の感度から言って、特筆すべきはプリンターが付いてるってことですかね。昨今のプリンタ環境では、プリンタの本体がどこに置いてあっても構わないってことになってますけど、このコンピュータ専用のプリンタが本体にくっ付いてるなんざ、どこへ持ち歩いても何でもできますよっていう感じで、信頼感が高い感じがするのは私だけでしょうか(笑)。

今回も、このワープロの中にあるデータを使わなくっちゃならなくて引っ張り出してきたんですけど、今は無き3.5インチのフロッピーディスクに保存してあるデータがいつ使えなくなるのかビビりながら保存文書を読み込んでます(汗)。そうは言っても、そろそろワードとかエクセルとかにデータを移すことを考えないと、落ち着いてられなくなってきました・・・。


□□□ この話題に食い付くのはそれなりのお年寄り(笑) □□□
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ブンジ



昨日に引き続き「これなーんだ?」シリーズですが(笑)、コイツはなんとなく使い方が想像できるんじゃないですかね。当然、お酒造りの現場で使う物で、その名も『ブンジ』って言います。たぶん、どこのお蔵さんでもお使いの道具だと思いますし、酒蔵ばかりでなくて、お米を扱う様な古い業界なら似たような物があるかもしれません。

長生社での主たる使用目的は、お米の塊を崩してほぐすためです。具体的に説明すると、蒸したお米に麹の種を振って、大きくまとめて一晩経つと麹菌の芽が出てくるんですけど、それ以後はもっと小さなサイズの箱に入れて管理しますから、大きな塊になっている蒸米をバラバラにこなして箱に小分けにしなくっちゃなりません。

その時の蒸米の塊は、かなり締まって硬くなってるんです。なもんだから、その塊を手だけで崩すなんていうことはできなくて、できても時間がかかって仕方がありませんから、最初にその塊りを大きく崩す時に、このブンジを塊の横っ腹あたりにグイッと差し込んで、大きくこなしてから、更に細かくこなす機械にかけてるんです。

蒸米の塊って言われても想像が難しいかもしれませんが、100キロとか200キロっていうお米がある程度乾燥した状態でテンコ盛りになってんですから、結構硬そうだってことはお分かりになるかもしれません。その塊と格闘するのが、麹室での朝イチの作業だってお蔵さんは多いんじゃないですかね。

右側の取っ手みたいな部分を片方の手でつかんで、もう片方の手で中間の細身の部分を握って、先端の刃の様な部分を蒸米の塊に押し込んでいくんですけど、塊の層が厚くなると簡単には食い込んでいってはくれなくて、それなりに力の要る作業なんですよ。そんな満身の力を受け止められるように、硬い材質の木なのかもしれませんが、私にはチト分かりません(汗)。

『ブンジ』っていう名前の由来も分かんないんですけど、もしかしたらもっと別の正式名称があるのかもしれませんし、酒造業界生まれの代物じゃないかもしれませんから、今日の話はあまり鵜呑みにせずに、疑いの目でお読みください(笑)。でも、昔から使い続けている、私にとっては蔵を象徴する小道具のひとつなんですよね。


□□□ 過去にも記事にしたことがあったかも(汗) □□□
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沸騰石



なんでこんな素焼きの鉢が私の机の上にあるのか・・・この寒い時期になって花でもないだろうに・・・バーコードなんて貼ってあるところを見ると、どこかで買ってきた物みたい・・・お酒造りにはどー考えたって関係無さそうだし・・・直径10センチもないくらいの鉢に植えられるものなんて限られてますよねぇ・・・。

この写真と今日のタイトルである『沸騰石』を見てその関連に気付かれた読者の方は、かなり科学の知識がおありの方じゃないですかね。コイツは花を植えるために買ってきたんじゃないんだけど、蔵の中のある仕事に使えるんじゃないかと思って、テストしてみようと買ってきた物なんです。

お酒造りの毎日のルーチンワークの中に『分析』があります。これは、もろみや酒母のろ液を採取して、その成分を調べることをやってるんですけど、日本酒度や酸度やアルコール分を分析しますが、一番厄介なのがアルコール分の測定でしょうか。ろ液を蒸留しなくっちゃならないもんだから時間もかかりますし、分析自体にも神経を使います。

実は、蒸留は簡単にできる液体とそうでない液体があるんです。詳しくは書けませんけど、蒸留ってひと言で言っても、上手に液体を沸騰させないとちゃんと必要な成分を採取できないんです。具体的に言うと、フラスコの中で液体がボッコボコに沸騰しちゃったりすると、余計な成分まで抽出することになって、正しい分析値が得られないんですよね。長生社の場合には、酒母のろ液を蒸留する時に火を上手に加減しないと、突発的な沸騰が起きたりして難しいんです(汗)。

で、そういう突沸を防ぐために、『沸騰石』っていう石があって、それを入れて蒸留すると上手いこといくみたいなんですよね。ところが、駒ケ根の様な田舎にはそんな小ざかしい物は売っちゃーいません(笑)。で、で、その代わりになるのが素焼きの鉢のカケラみたいな物だと先日ネットで発見して、それならばと買ってきたのが上の写真の代物なわけです。

どこかを探せば素焼きの鉢くらいありそうなもんですが、あまり汚いヤツでも困るし、今の鉢はみんなプラスチックになっていて、意外と家にも頃合いの物がなかったんですよね(汗)。それに、これまでの苦労が無くなるんなら、鉢の1個や2個もったいなかーありません(笑)。さて、この実験結果に関しては、また後日ご報告しますね。


□□□ 首尾良くいったらご喝采 □□□
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空ビン倉庫



夜、蔵に泊まり込んでいるのは現在は私だけで、とーっても寂しい思いをしているんですけど(笑)、時として昼間と全く違う光景に出合って、見慣れたはずの場所を新鮮に感じたりすることがあります。たった一人しかいないっていう孤独感もあって、余計にいつもとどこか異なった印象を持つのかもしれませんね。

日本酒のお蔵さんで多いのは、その工場なり蔵なりが社長の家に隣接していて、蔵が生活の場ととても近いっていう状況です。そうなると、『夜の蔵』なんて『夜の我が家』っていうのとほぼ同義ですからあまりそんな気にならないかもしれませんけど、私の場合には蔵と住居はかなり離れてますから、蔵が自分の家っていう感度はあまりないんですよね。

で、蔵で寝泊まりしている時は、やっぱり職場って言うか客観的な場にいるっていう気持ちであって、会社の中のことは隅から隅まで知ってはいますが、自分の持ち物じゃない物を他人行儀な見方をしている部分があるのかもしれません。そこで、ある時突然、「あれ、ここってこんな雰囲気だったっけ?」的な変な気持ちになるわけです(笑)。

ある日、夜中におトイレに行くと、少し離れた所にある倉庫の方から明かりがもれているのが見えました。行ってみると、案の定、空ビンを入れておく倉庫の電気が消してなかったんですよね。そんな時間まで煌々ともったいないことをしましたが、いつもの倉庫のつもりで何気なく足を踏み入れたんですけど、シンと静まり返った空間に思わず立ち止りましたね。

どこかから何かが出てきそうで怖いっていうわけじゃなくって、普段だったらそれなりに外の音がある中でその場に立っているのに、あまりに静かであまりに暗い中にその空間がポッカリと出現したようで、いつもと違った雰囲気の中でいつもの光景を目にして、思わず「ここはどこ?私は誰?」的な気持ちになったんだと思います(笑)。

ただの鉄骨スレートの建物ですが、空ビンが高く積めるように、かなり大きな空間になってるんですよ。その大いなる容積の中でポツンと立ちつくす真夜中の自分ってのも、面白い図ではあったかもしれません。ま、何だかんだ言ってみても、ただ単に私が眠かっただけなのかもしれませんけどね(笑)。


□□□ 変なブログ(笑) □□□
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部品交換



コイツは一体何のパーツでしょう?まぁ、見る人が見れば一発で分かるでしょうけど、もし何も知らずに私が見たって、即座に何かとは言えないんじゃないかな(笑)。それくらいレアな物かって言うとそんなこともなくって、工場の中の可動部分がある機械類には散見される部品だとは思うんですけどね。

まず、この機械自体は、長生社のビン詰めラインにある洗ビン機なんです。つまり、ビン詰め作業をするラインの一番最初にあって、その名の通りビンを洗うための機械です。もう何十年使ってるか分からないくらいのロートルですが、そのボロボロの筺体の一部だけがピカピカの新品になってるじゃーあーりませんか。

このパーツは何ていう名前かすら知らないんですけど(汗)、要はベアリングの入った軸受けです。このパーツの内部はクルクルと回転する構造になっていて、そこに太い軸の片方が突っ込まれています。この反対側にも同じ物が付いていて、その2つで長くて太い鉄製の回転軸を支えているんです。直径5センチ、長さ3メートルくらいありますかね。

その軸受け部分が壊れたままでずーっと使い続けていたんですけど、知り合いの機械屋さんが「こんなことしてると、いつ動かなくなっても知らんぞ」なんて言うもんだから、その脅しに屈して修理をお願いしたんです(笑)。錆ついてて、古いパーツを取り外すだけでも苦労してましたが、半日くらいの仕事で新しい物と交換できたんですけどね。

問題はその後で、交換後の試運転ではちゃんと動いていたものの、いざ実際にビン詰め作業をしようとしたら、機械の内部の動きがかみ合わなくて、すぐに止まっちゃうことが判明(汗)。即行で調整してもらったんですけど、新しい部品に交換したのに調子が悪くなるってどーゆーことなんだか分からなかったんですけどね。

原因を追及していくと、どうやらこの部分だけが新しくなってキッチリとした動きをするようになったもんだから、すり減ってガタガタ言いながら何とか動いている他の部分とのバランスが取れなくなってるってことらしい(笑)。摩耗したパーツ同士が少しずつ融通しながらかみ合って動いていたのに、案外お金かけて余計なことしちゃったのかもしれないと思ったような次第(汗)。


□□□ 今はちゃんと動いてます □□□
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